僕が同性パートナーと結婚式を挙げたときの話(②披露宴~帰り)
備忘録一区切りです。※あとがきつけました!
ここまでの経過マガジン↓
1.披露宴「料亭香楽」入場
和のあたたかさと歴史ある厳かな雰囲気が融合した素敵な料亭で、靴を脱いで、ゆったりまったりしてもらいたかったこともあり、緑もきれいでここを選んでよかったと改めて思いました。
入場曲(ハッピーサマーウェディング)とともに会場は爆笑。
手拍子で迎え入れてもらいました。もうこの辺りは緊張しなくて、楽しい気持ちが強かったです。ふたりのウェルカムスピーチもすらすら言えたような気がする(笑)
2.乾杯挨拶(兼祝辞)
僕が転職して1年経ってなかったこともあり、以前の職場で長くお世話になった上司に話してもらいました。一緒に山登りしたりとプライベートでもお付き合いがあり、彼をあわせたこともあったので祝辞を頼んでいたのですが、欠席してしまった子どもたちに乾杯の発声をお願いしていたので、ついでに乾杯も直前にお願いしてしまいました(笑)
愛してもらってるのは分かるんですが僕のやらかしエピソード3つくらい?話されて途中退屈そうな顔してました(笑)
一生言われ続けるやつや(*_*)
3.歓談タイム
みんなで写真撮影したり。おいしいごはんを食べてました。食事はあとでとるはずだったんですが、続々出てくるので、食べなきゃと思って一生懸命食べてしまいました(笑)
4.彼の友人スピーチ
彼の小学時代からの友人「まっくん」からのスピーチをいただきました。司会の菱田さつきさんのブログ記事にもあったけど、「彼の(同性愛者という)告白を聞き、彼の色彩が取り戻される感覚だった」と話してくれたのが、僕もとても印象的でした。
僕がはじめて他者にカミングアウトしたのも友人であったのですが、同じ友人でも幼馴染に話すのはかなりハードルが高く、それだけ自分のパーソナルな部分と密着しており、嫌われてしまう怖さが多かったなあと思い出しました。
彼のことを、まるごと知ってくれてて、楽しいときもつらい時も支えてくれて愛をもったスピーチを暗唱してくれる最高の親友がいることをうらやましかったし、誇りにも思いました。ありがとう!まっくん。
5.中座とお着替え
彼→僕の順番できょうだいとともに退場。彼はお姉さんとお姉さんの好きなMONKEYMAJIK「ただありがとう」で退場。ゆったり腕を組んで退場。ほっこりした感じでした。
僕は姉と妹と退場。わきに抱え、広間で「女々しくて」を踊りました。
3人でカラオケで踊った記憶があったので。。。(笑)
完全に前振りとオチですね。対照的でよかったと思います。
中座の後、袴に着替え、料亭の中庭や縁側などで撮影会もしました。
▲胡散臭い時代劇感…(笑)
会場ではプロフィールムービーを流してもらい、トイレタイムです。
しかし、あまりに長く撮影しすぎて嬉しかったんだけども「まだ撮る?戻らなくて大丈夫???」と気になったほど。参列者からも「だいぶ長くて、トラブルかと思った」と言われました(笑)
食事の提供があり、僕ら不在で会場はゆったり食事できていたそう、、です(笑)
6.和装で再入場
ゆずの「桜会」の和楽器風の音とともに、ちょっと練習した和傘入場。
演出で桜吹雪も入れてもらいました。スタッフのはるちゃんに黒子を依頼して中腰でかなり頑張ってもらいました(笑)
料亭の雰囲気も含め、袴の方がしっくりきてみんなも家族も嬉しがってくれたので、このとき一番楽しかったです!(笑)
7.ケーキイベント
だるまの目ん玉入れは和装の結婚式ではたまにある演出らしく、「参加者のメッセージ入れのダルマ」とかを用意することもあるとのことでしたが、かさばるし…と思って(笑)
ケーキも食べたいし、ケーキカットは定番すぎるしだったので素敵なだるまケーキを作ってもらいました(^^
願掛けもかけて赤いフリージアをバックに流しながら(ハロプロオタクにしかわからない)チョコで目入れをし
ケーキにかこつけて(?)、誕生日お祝いもしてもらいました!
僕はサプライズをされると戸惑ってしまうタイプで…
恥ずかしくなってしまったのを覚えています(笑)
赤いフリージアは、なかなか集めるのが難しく、彼が頼んで花屋の小川さんとかき集めてギリギリ用意してくれたそうです。あっぱれありがたやです。
8.突撃インタビュー
司会者菱田さんが席を回って、ふたりの職場関係、友人、同僚など簡単なインタビューに協力してもらいました。
ゲイの友人参列者も当ててもらって、菱田さんの聞き上手も相まって、みんな見せ場を作ってしゃべってくれたのが印象的で、おはなしうまいなあ、社会人だなあと思ってました(笑)
僕がゲイであることを受け入れて、出会いの場に繰り出すようになって、はじめの時期に知り合った、ゲイ業界の幼馴染(笑)が、
自分のことのように泣いてくれたことが本当にうれしくて…ゲイの友人は一般的な職場や学校で知り合う関係とは違うけど、自分たちの恋愛の価値観や社会での生きづらさが共有できる貴重な関係で、また違った思い入れがあります。
本当に素敵な友人に囲まれてるなと、改めて感じました!
9.和菓子ビュッフェ
だるまケーキも食べたんだけど、かわいい和菓子も食べたい!という声にお応えして←
僕たちで振る舞いました。(今思えばコロナ禍にひやひやする演出でしたね苦笑)
若女将が立てたお抹茶も希望者に振る舞い、おなか一杯にしてやったぜ(^q^
10.家族への手紙、花束贈呈
彼→僕の順番で家族へのお手紙。一般的には花嫁だけだから、普通に長くなりましたね(*_*)(笑)
手紙の内容はまあ置いといて…
友達や家族が泣いてるのを見てもらい泣きしたり…
花束贈呈のときに父親がネクタイが曲がってたことと眠そうだったのが印象的でした(笑)
11.退場
back number「オールドファッション」で退場だったのですが、料亭の広間もそんなにサイズがなくて、ドレスみたいな動きづらさもなくて、、そして彼が疲れて電池切れで…めっちゃ歩くの早くて…(*_*)
サビ入りくらいでバイバイしてしまうという時短退場となりました(笑)
でも僕はラストの締めのあいさつで亀井絵里ちゃんのアンコール明けのセリフ「みなさんあったかいお風呂に入ってゆっくり休んでください」を忘れずちゃんと言えて良かったです!!(^q^)
僕も終わった後、ほっとして我慢してた涙がこぼれてしまって…
いつもこんな風で、会場にいるときは緊張や心配の方が強くて「ちゃんと終わるかな」とか「次なんだっけ」と追われてしまうのだけど
身内だけ(この時でいうとスタッフが身内)になってようやく心がほぐれるという…
小心者で情けない表情を周りに見せて、顔もびしょびしょになって…もう帰ろうかなって深呼吸してたら
お見送りセレモニーがまだ残ってる事実を思い出し
超焦ってセイコさんにお直しメイクしてもらいました(笑)
地元の友人にも「さっきまで張り付いた営業スマイルだったけどようやく柔らかい表情になったね」と言われ、すべて見透かされてました。お直しメイクしたのに(笑)
すっきりしてたんかな~。
12.全行程おわり~帰宅
参列者をお見送りしたあと、受付やキッズシッター等々でわざわざ来てくれた職場の同僚やサブカメラマンあずみんにお礼を伝えて、控室にて着替え、和菓子とお抹茶をいただき、スタッフみんなで写真を撮っておわり。
細井はじめBridalPlusスタッフはこのあとお片付けもありましたし、本当に最後までお世話になりました。ペコリしてさっぱり帰宅。後日の打ち上げでまた話そう!とバイバイしました。
僕らは荷物も少なく、身軽な恰好で最寄り駅まで歩いてました。
…なんかこういうときってまともな会話が成り立たなくて、ただただ放心状態。あんまり覚えてないけど「無事終わった~~~~」「あ~~~疲れた~~~」って二人でずっと言ってた気がする(笑)
駅までの道はもう夕暮れ近くなり、桜並木を歩いてしみじみしながら帰りました。
次の日も休みでしたが、「今日の夜ご飯と明日のパンを買わなきゃ」と急に日常に戻りまして(笑)、夜はあったかいお風呂に入って早めに寝ました(^^
おしまい。
ーーー
あとがき
長かったシリーズ、ようやくここで一区切りできました~~
自分で楽しく書き始めたもの、締めるのはなかなか大変で、
今年は連休も長くてよかったです!)^o^(
楽しみに読んでくれたひとも、ちょっとだけいてくれたみたいで
励ましたり、せっついてくれたおかげで年内にぎりぎり書き上げることができました。ありがとうございました!(笑)
やっぱりこうして振り返ってみると、とにかくスタッフや参列者のみんなや家族や彼がいてくれて楽しんでもらえて笑顔を共有できるって
本当に尊いことだし、幸せなんだなということを感じました。
式や披露宴は、とても特別なイベントであっという間だったけど、それにかかるまでと、そのあとの関係が何より大事で、周りにいるひとの幸せと毎日をこれからも大切に繋いでいきたいと心から思うことができました。
僕らに関わってくださる皆様、ここまで読んでいただいた皆様にありがとうの気持ちとよろしくねの気持ちを届けたいです!
またその後の生活も記していきますので、つたない文章ですがお暇なときにご覧ください(^-^)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?