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【#10】半径3mの物欲

begin、monoマガジン、GO OUT、アンドモア。物欲をこれでもかと刺激する雑誌、雑誌、雑誌。そもそも雑誌を買わなくなったこともあるけどドカンと買い物がしたいというのがなくなった、その代わり日々手にする「半径3mなもの」をちょっと凝ってみると普通の一日が色づいてくる。なんだか普通な書き始めなので読んでもらえなそうだけど、そんなものをご紹介させてください。

セルクルとキッチンバサミ。キレイな円柱状に盛り付けたい時のセルクルは、サイズ別に持ってるだけで「そんな料理」を作ってみたくなるし、このキッチンバサミは左右泣き別れができる代物。ちゃんと洗えるし、研げる。

KILNERの瓶はWECK一択な瓶詰め好きさんへの提案。このバチっとした閉まり具合はやみつきになる。

姫野作.本手打雪平鍋はもはや抱いて眠りたいレベルで愛している。姫野さんが一発一発打ち込んで締め上げた跡はアートのレベル。表面積が増え、さらに3mmの厚さだから沸騰も早い。出汁を引くと丸みさえ覚える。

この卵焼き器は実は使いこなせてはいない。難しいったらありゃしない。熱伝導が良すぎて、いつだって僕の好みより余分に火が入ってしまう。でも、いつの日かマスターしたい。日々の卵焼きが、緊張のチャレンジに変わった。

これはロベルト・ヘアダーのナイフ。葉物野菜はこれで茎と葉を一枚一枚切り分けて30分水を吸わせてから水を切り、野田琺瑯のホワイトシリーズに仕舞うと寿命が嘘みたいに延びる。野田善子さんに教えてもらって真似をして買った。

この京都有次のペティは最上級品じゃなく平常一品というもの。刃の部分だけが鋼で、それ以外がステンレス。錆びにくく、だけど砥石でちゃんと研げる。それとこのおろし金。これも京都有次で買ったもの。裏表で目の粗さが違う。大根おろしが生き物みたいにフワッフワに立ち上がる。

最後におまけ。京都有次の極小包丁。革のケースも付いていて、可愛さに悶絶する。これをペーパーナイフにしようと会社の引き出しに置いているのだけど、結局毎月だれかのサプライズ誕生日ケーキカットに活躍している。

半径3mの物欲のススメでした。敬具。

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