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【食生活とメンタルヘルス】

何気ない毎日の食事がメンタル不調の原因に!?

突然ですが、皆さんは毎日3食「食事」をとっていますか?
忙しくて1~2食になってしまったり、おざなりにしてしまうことはありませんか?

きちんとした食事を摂ることで、私たちのからだの健康を維持する為だけでなく、こころの健康を守ることにもつながるのです。

<ストレスが食生活に与える影響>

 食生活は日常生活で蓄積したストレスによって変化することもあります。例えば食欲がうせて拒絶してしまったり、逆に過剰に摂取したくなったり、急激に甘いものが食べたくなったりするのもその一つです。「やけ食い」「無茶食い」はストレス解消のひとつと言えますが、メタボリックシンドロームの原因になるなど他の病気のリスクにもなります。

<ストレスと食事の関係>

 私たちはストレスを抱えているとき、どのような食生活となり、結果どうなるのでしょう?
まず私たちが抱えるストレスには大きく分けて、急性のストレス慢性のストレスがあります。そしてストレスに関わる神経は自律神経です。自律神経には交感神経と副交感神経があります。交感神経は私たちの身体を戦闘状態にします。副交感神経は身体や心をリラックスさせます。

 さて重要な会議でプレゼンテーション(プレゼン)をするとき、どうなりますか?「心臓はドキドキ、顔は紅潮、手に汗握る。のどはカラカラ、胃がキュッとなる」のは交感神経のなせる技です。このような戦闘状態では、食欲はなくなり、のんびりと物を食べることは考えられませんね。プレゼンがすんだ後は、げっそりと痩せたように感じるでしょう。これが急性のストレスを抱え込んだときの私たちです。でもしばらくすると、副交感神経の働きによってホッとし、無性にお腹が空いてきますね。このようなバランスにより、ストレスに適切に対応しているのです。

 では例えば職場の上司にいつも怒られてばかりで、ビクビクしながら仕事をしている場合はどうなるでしょうか?慢性のストレスですね。身も心も次のストレス(上司の怒り)に備えて、警戒体制を取り続けます。脳からホルモン系へ命令が出されてストレスホルモンが放出され、戦いに備えて脂肪が貯め込まれます。戦国時代の武士であればこれをエネルギーとして敵と戦うことになるのですが、現代のように身体を動かすことのない戦いにおいては、この有り余るエネルギーは腹回りにつくことになるのです。
 
 さらに休憩時間や職場を離れた後に「甘い物や脂っこい物を食べて」または「(酒を)飲んで」ストレス解消しますね。このような食生活が肥満への道になります。ただ、ストレスが加わると「より食べてしまい、太る人」「食べられなくなり、痩せる人」に分かれるようです。

ストレスと食生活 | e-ヘルスネット(厚生労働省) (mhlw.go.jp)

 では、逆に食生活がストレスに影響を与えることがあるのでしょうか。
食生活が直接ストレスの原因を解決することはありませんが、健康を維持するのに必要な栄養素が不足すると、ストレスを感じやすくなったり、ストレスに弱くなることがあります。このようにストレスと食生活は密接な関わりがあるため、バランスの良い食事を心がけましょう。

<和食を食べよう!オススメする3つの理由>

 ここまで読んで下さりありがとうございます。いよいよ最終章!じゃあ何を食べれば心も体も健康でいられるのかという話です。はっきりと「これを食べたらいい!」と言い切れる栄養素がないのが残念ですが、栄養がバランスよくとれる「和食」がおすすめです。今回は和食をおすすめする理由を3つ紹介します!

①「オメガ3系脂肪酸」が摂取できる

 オメガ3系脂肪酸は、サンマやサバなどの青魚の油(DHA・EPA)に多く含まれています。人間の体内では合成することができないため、食事から上手に摂取する必要があります。魚が苦手の場合はα-リノレン酸を含んだなたね油等からも摂取できます。

②「トリプトファン」が摂取できる

 トリプトファンは、ストレスを緩和し「幸せホルモン」とよばれるセロトニンの原料となるアミノ酸です。豆腐や納豆、肉、魚、チーズから摂取することができます。眠りを促すメラトニンのもとにもなると言われています。

③素材のおいしさを味わえる

 日本には春、夏、秋、冬とはっきりとした四季があり、和食にはその季節ごとにしか味わえないさまざまな食材が取り入れられてきました。四季を感じながら「旬」の味を堪能することが和食の魅力のひとつでもあります。国土が海に囲まれ、南北に長い地形に豊かな自然が私たちの「食文化」を作り出したともいえますね。

 こうして見ると、和食はとてもバランスのいい食事だということがわかります。ダイエットなどで糖質や脂質はカットされがちですが、私たちの心身の健康を守るためには、ごはん、主食、副菜とどれが欠けてもいけないということを覚えておいてください。
 忙しい生活の中で、いきなり「朝昼晩3食とる」や「和食を毎日作る」ということは難しいですよね。ですので、まずは1日のうち1回の食事で栄養素を考えてみたり、バランスを考えてみることから始めてみましょう♪


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