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音楽の話 その一

僕は一緒に音楽をやっていくパートナーを募集しています。
パートナーというのは特に決まったパートではなくて、何か音楽で得意なもの一つあれば大丈夫です。
楽器をやっているのであれば上手い下手は気にしなくていいです。
それより僕と音楽性が近いということが大事なので。
とは言っても、僕はあまり音楽の好き嫌いが激しくない、好みにうるさくないというのが長所だと思ってるので、特にどういうジャンルの音楽じゃなきゃダメということはありません。
歌謡曲しか知らないという人でもいいです。
とにかく何か光るものを持っていればいいです。
僕があなたのその光るものを引き出すようにプロデュースしますから。
僕は過去に音楽プロデューサーを目指して音楽をやっていました。
その当時作った曲を数曲YouTubeにアップしています。
これはまだデモテープの段階で終わってしまったんで、もしこれをCDとして出すならもっと手を加えなけりゃいけないんですが。
でも、一応レコーディングの最終段階と言えるマスタリングという作業までしています。
マスタリングというのはわかりやすく言うと、たいてい作った曲というのは音域が偏ってしまってるんですが、それをなるべく平たくするという作業です。
音域をわかりやすく見れるのは今のコンポにはあまり見られなくなりましたけど、バブル時代のコンポによく付いていた音域を光で見れるグラフィックイコライザーです。
これでマスタリングしてない曲の音域を見たとするとドラムだったらまずバスドラの低域とハイハットやシンバルの高域がある。
そして、やや低域にベース、中域にボーカルやギターやキーボードの音域があるんですが、マスタリングしていないとかなり凸凹になっています。
これをなるべく平たくなるように少ない音域の音をミキサーのフェーダーで上げてやるという作業です。
でも、僕がお願いしたスタジオには本格的なミキサーがなかったので、簡単な機械でこの作業をしてもらったのです。
僕が作った曲はこれだけではないんですが、それが入ったデモテープを紛失してしまったので聴かせることはできません。
ただ、自分では歌詞まですべて覚えてはいないものの、メロディーは覚えています。
全部で100曲はないですが、数十曲はあります。
でも、自分で作った曲を誰かに歌ってもらうとしても、全部自分で作曲と編曲をやるというのはとても負担が大きいです。
だから、曲作りに参加できる人が望ましい。
もし作曲できるのであれば僕が編曲を受け持つし、編曲できるのであれば僕が作曲を受け持つという風に。
僕は一応両方できるので、もしコンビを組めたら僕は両方受け持つと思いますが、どっちかできるなら僕の負担は軽くなるんです。
音楽のセンスはまったく気にしなくていいです。
僕はダサい音楽なんてないと思ってるので。
ダサいということが味になったりもするし。
むしろ大事なのは僕と仲良く——まあ、音楽上のパートナーなので何でも悩みを打ち明けるというほどの仲の良さじゃなくていいんですが——一緒にやっていけるかということだと思うんで。
例えば、あなたが作ってる音楽がフォークソングや歌謡曲みたいなものだったとします。
そのままでは地味だしあまり売れるように思えない。
でも、それに手を加えて売れるようにアレンジすればいい。
まあ、そんな簡単にはいかないと思いますが、例えばの話です。
曲作りができないとしても、例えばあなた自身が何か売れる要素を持っているとかでもいいです。
例えば、ルックスにすごい自信があるとか、歌にすごい自信があるとか。
まあ、そういう人はもっと正統なルートで自分の売り込みをやると思うので、僕のところへは来ないと思いますが(笑)
例えば、あなたが強烈なキャラクターの持ち主だとします。
まあ、ボーカルを担当してもらう以上、歌は最低限普通に歌えるっていうんじゃなきゃ困りますが。
僕はそのあなたのキャラクターに似合ったような曲を作る。
大事なのはコンビの相性なんです。
英語で相性というのはケミストリー(化学反応)って言うように相性によってどんな化学反応が起きるかわからない。
1+1が2ではなくて、相性で3にも5にも10にもなったりする。
ただ、僕自身は表に出て活動するつもりはありません。
僕はもともと裏方でやっていくつもりで音楽をやっていた人間なんで。
ライブで歌や演奏をパフォーマンスするってことには興味ないんです。
でも、もしあなたがそういうことに興味あるなら僕がそのお膳立てをしてあげますよということです。
自分で曲を作れないんであれば、プロの歌手を目指すんであれば、大変だと思います。
まあ、一番正統なやり方だったら何かのオーディションに参加して優勝するなりしてまず歌唱力なんかを認められなきゃいけない。
でも、僕と一緒にやっていくならそういうプロセスを経ずにすむ。

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