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SUPER NATURALー不可思議な現象

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僕が体験した不可思議な現象を4話書きました。
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SUPER NATURALー不可思議な現象 第1話

SUPER NATURALー不可思議な現象 第1話

僕は小学校1年生の時、幻覚を見た。

ある朝のことだった。

僕が寝ている部屋は6畳の和室でそこに母親と弟と僕の3人が布団を並べて敷いて寝ていた。

その日、僕はいつもより早く目覚めた。

天気の良い日でレースのカーテンから柔らかい光が部屋に差し、外から小鳥の囀りが聞こえた。

母親は既に起きており、朝食の支度をしていて部屋にはいなかったが、弟は隣で寝ていた。

僕は目が覚めてから仰向けのまま天井

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SUPER NATURALー不可思議な現象 第2話

SUPER NATURALー不可思議な現象 第2話

僕は幽霊を見たことがある。

前回と同じ実家の寝室での出来事だが、小学校中学年の時の事だった。

僕の寝ていた寝室は6畳の和室に母親と弟と僕の3人が布団を並べて寝ていて、襖を隔てて板張りの廊下があり、廊下の先に木の扉の付いたトイレがあった。

ある日の夜、夢を見た。

家のトイレの扉が開きっ放しになっていて、そこに女の人の幽霊が現れた。

女の人は額に三角の額烏帽子を着け、白装束をまとっていて髪は

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SUPER NATURALー不可思議な現象 第3話

SUPER NATURALー不可思議な現象 第3話

僕は高校1年生の時、シンクロニシティ(共時性)を体験した。

ある日、僕は夢を見た。

僕は森の中にいて、秋だったのか周りの地面は落ち葉で埋め尽くされていて、そこに仰向けに寝そべっていた。

僕の上には枯れ葉が沢山付いた木の枝が何本もあり、枯れ葉の間からちょっと眩しい木漏れ日が差していた。

その光景を見ていると、そこから少しづつ枯れ葉が僕の上に落ち出してきて、その落ちてくる量は段々増え始め、やが

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SUPER NATURALー不可思議な現象 第4話

SUPER NATURALー不可思議な現象 第4話

僕が33歳の時、守護霊が憑いていたらしい。

函館駅の近くの繁華街の場末に木造の掘立小屋風の飲み屋があった。

店の中はカウンターしかなく、ママ一人しかいなかった。

僕は恋人もいなかったし、寂しさを紛らすためたまに飲みに行っていた。

ママは70歳の太った女性で、髪は茶色に染めていて宝石の付いた指輪やイヤリングやネックレスなどを身に着けていて、着ている服もその歳にしては派手目で健勝な老人だった。

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