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ヴィヴィサポにも(たぶん)分かるV・ファーレン長崎レビュー

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レビューと呼ぶにはおこがましいが、V・ファーレン長崎の戦術的な部分を考察するブログです。 当ブログは「例えばヴィヴィくん目当てでスタジアムに来たライトな人にも、折角ならサッカー…
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#Jリーグ

V・ファーレン長崎2022シーズンプレビュー

長かったオフシーズンも気づけばあと2週間、またJリーグのある週末が返ってくる。長崎の今シーズンの目標は昇格の二文字に尽きる。今年はいよいよ昇格の大本命として様々な媒体で注目を集めている長崎だが、J2とは辛く苦しいリーグ。楽観は禁物だろう。 シーズンが始まる前に今一度オフシーズンの動向、松田監督の基本戦術とピッチ外の云々を網羅的に振り返っておきたい、というのが本記事の趣旨となる。例によって1万字を超えてしまったので、休み休み読み進めることをお勧めします。 ①補強動向と選手編

V・ファーレン長崎2021シーズンレビュー

2021年も新型コロナウィルスの影響を大いに受けつつ、それでもかつて在った姿を一歩ずつ取り戻しながらJ2リーグは閉幕した。地獄の「降格4枠」という特例に大宮は最終節まで残留を決められないほど苦しみ、相模原・愛媛はレギュレーションの犠牲となった。草刈り場になった北九州が20位、そして松本がまさかの最下位でJ3降格…波乱に満ちた2021シーズンだったが昇格争いは順当に磐田・京都が制してJ1に帰っていった。 長崎も奮闘したものの結果は4位、今年もJ1昇格の目標は達成できなかった。

2021シーズン松田長崎中間報告(前編)

賛否両論の東京オリンピック2020ですが、スポーツDD(どれでもだいすき)勢の自分的にはとても楽しい2週間でした。で、オリンピックをすっかり楽しみすぎて忘れていましたが8月9日からJ2が再開します。また苦しい苦しい昇格・残留争いが始まりますよ、ハハハ。 ということで後半戦が始まる前に前半戦の振り返りを簡単に書いておこうかと思います(厳密にいえば21節が折り返しなんだけど)。吉田長崎については既に振り返り済みなので、松田監督が指揮を取り始めた13節以降の試合を対象とします。

【Twitterから転載しただけ】第23節 ギラヴァンツ北九州戦【備忘録】

中断前の北九州戦、振り返りを書いたつもりだったけど気のせいだった… シーズン後に見るかもしれないから、Twitterに書いてた見直しツリーを転載しときます ①スタメン加藤大が怪我だったらしく鍬先がリーグでは初めてボランチとして出場。 ②試合の流れ4分、毎熊のサイドチェンジを受けたウェリントンハットがカットインして放ったシュートで先制。ハットはこれが来日初ゴール。これまでも散々見せていたカットインの形だがようやく実った。北九州の守備が淡泊だったことを差し引いても素晴ら

【守破離】第21節 京都サンガF.C.戦【備忘録】

勝点を80まで積み上げながら昇格に失敗した2020シーズン。昇格を逃した最大の要因はリーグ中盤戦で福岡と徳島に喫したホームでの連敗という声は多い。昇格、残留を直接争う相手と試合をするときは"6ポイントマッチ"と表現されるが、まさに連続した6ポイントマッチを落としてしまった差を最後まで埋められなかった格好になった。 宿命は繰り返すという格言があるのかどうかは知らないが、奇しくも去年と同様のシチュエーションを迎えた長崎。ホーム磐田戦、アウェイ京都戦というのはまさに連続する6

【相手を動かす】第19節 栃木SC【雑感】

もしこの日の試合がグリーンスタジアムで開催されていたら現地には行かなかっただろう。なぜならあのスタジアムには申し訳程度の屋根しか設置されておらず、とても雨風を凌げるとは思えないからだ(雰囲気は良いんだけどね)糸を引くような加藤聖のクロス、都倉賢のどんぴしゃヘディングを見られたのは去年7月に完成したカンセキスタジアムとちぎのお陰だった。ありがとうカンセキスタジアムとちぎ、やっぱり屋根 is 大事。 懐かしのグリスタ 後半ATに大久保択生がPKを止めてくれた試合 三好GKコ

【富澤の戦術的価値】18節 松本山雅戦【雑感】

時間がなさすぎたので、今回は一点突破の振り返りです。読み応え?そんなものは犬に食わせておけばいいのだ(暴言 ①スタメン ②富澤雅也の効用今節のマンオブザマッチは誰か、と問われれば決勝点を決めた都倉賢、初スタメンでアシストを記録した加藤聖、そして終盤のピンチを片手で防いだ富澤雅也あたりの名前が挙がるだろう。皆MOMに相応しい活躍を見せたが、敢えて1人に絞るなら個人的には富澤雅也を選びたい。それは勝点3に繋がるスーパーセーブを披露したというワンプレーだけではなく、リスクを

【元カレとの邂逅】第17節 SC相模原【雑感】

J2初挑戦となる相模原は16節を終えた時点で最下位、昇格の功労者である三浦文丈監督の解任を決断。チームの立て直しを託されたのはまさかの高木琢也、長崎で6年指揮を取った監督である。就任初戦で長崎と対戦とは運命じみた巡り合わせを感じざるを得ない。 ①スタメン 長崎は前節から全く変わらないスタメンとベンチメンバー。松田監督が就任してから3勝1分と好調な滑り出しを見せており、現時点ではこれがベストメンバーという事だろう。 相模原は前節まで3-5-2の布陣を敷いていたが、高木

【スイミーの話】第16節 レノファ山口【雑感】

え…第3節以来のマッチレビューなの… ちょっと放置しすぎました。仕事が忙しくなって毎試合更新が忙しくなったとは言いましたが、それ以上に吉田長崎の試合は上手く言語化できそうになかったのでブログを書くに書けなかったという事情もあります。 その時と比べると松田長崎の狙いや仕組みは外から見てても分かりやすいので、また時間がある時は更新していきます。まぁ、あくまで"起きてる出来事を羅列しただけ"の内容ですが、極力噛み砕いて表現していこうと思います。 ①長崎が復調した理由一時は

吉田長崎考察

※この記事は吉田監督が解任された5月4日から書き始めましたが、忙しさにかまけてダラダラ執筆しました。所々表現がおかしい所ありますが、直すのがめんどくさいのでこのまま公開します。 ※この記事は吉田監督を糾弾する目的ではなく、組織としての在り方に疑問を投げかける為に執筆しました。 ----------------ここから本編------------------ 4勝2分6敗 13得点20失点 0-1で敗れた水戸戦の後に解任が発表されたことで、吉田長崎はわずか12試合で幕引

【秋元を褒めよう】第3節 愛媛FC戦【雑感】

①スタメン 長崎は秋野・カイオ・加藤とボランチ3人がスタメンに名前を連ねたことでアンカーを置く4-1-2-3かと思われたが蓋を開けたら加藤がトップ下の4-2-3-1だった。亀川は去年10月の大宮戦以来の復帰となった。インタビューを見る限りどうやらぶっつけ本番だったようだ。 対する愛媛はポジショナルなサッカーを志向した川井監督が退任、長沼や丹羽など一部主力も退団している。新監督を迎えてボール非保持志向に大きく舵を切っている。厳しいオフシーズンではあったが町田からリーグ屈

【自分たちのサッカーとは】第2節 アルビレックス新潟戦【雑感】

①スタメン 長崎は前節からシステムを3バックに変更。澤田に代わってフレイレ、富樫に代わって都倉が先発となり、守備の枚数を1枚増やして試合に望んだ。 新潟は前節から1人変更、センターバックが早川に代わって舞行龍となった。開幕戦はアウェイで北九州を4-1と撃破して初っ端から勢いをつけることに成功した。注目選手は言わずもがな左サイドのドリブラー本間至恩、なんでJ1に行ってくれなかったのか小一時間問い詰めたくなるレベルの選手。 ②「自分たちのサッカー」論日本サッカー界隈にお

【千里の道も】第1節 ツエーゲン金沢【雑感】

あけましておめでとうございます。 昨シーズンに引き続き出来るだけ簡易レビューを書いていきます。当方、あくまでド素人なので小難しい話は全く分かりませんが、起きている現象を噛み砕いて分かりやすく書き残すことを目指しています。スタンスはブログ立ち上げ当初から変わってないので、あくまで生温い目で見てあげてください。 あとTwitterでも書きましたが、仕事がかなり忙しくなったので毎試合更新は難しそうです…できるだけ頑張る、の精神で書いていこうと思います。 ---------ここ

20-21オフシーズン雑感

2020年12月21日に最終節を終えてまだ1ヵ月ほどしか経っていないが、各クラブは新シーズンに向けてキャンプインしている。ご多分に漏れず、長崎も慌ただしかったであろうオフシーズンを終えて沖縄キャンプを切り上げたところだ。まだシーズンプレビューを書くには早いが(というか書くかどうかも分からないが)、とりあえずほぼ完了したチーム編成と新体制発表会を見た感想を残しておこうと思う。 ※例によって阿保みたいに長いので暇なときに読むことをおススメします ①主力選手の慰留に成功 この