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「よい先生ってね・・・」保護者から言われた話
今日は会議に次ぐ会議、報告に次ぐ報告、相談に次ぐ相談・・・朝6時半に出勤し、21時に帰宅しました。疲れ切りましたが、あと一日でゴールデンウイーク!朝、登校してきた子どもが
「今は1%しか体力が残ってないけれど、ゴールデンウィークになったら全回復する予定なんだ。」
と言っていたことに全力でうなずいてしまいました。特別支援学級教員13年目のMr.チキンです。
今日は、良い先生とは何かについて考えたいと思います。
「良い先生ってどんな先生だと思う?」と保護者から問われた
良い先生について考えることになったきっかけは、数年前、保護者と廊下で立ち話をしていた時のことに始まります。コロナ前は、特別支援教育コーディネーターとして、保護者の方と立ち話をすることがたくさんありました。立ち話から発展する支援の話もしばしばあるからです。そんな時、保護者の方がこんな問いかけをしてきました。
チキン先生、良い先生ってどんな先生だと思う?
私は、「良い先生になりたい」とは思っていたものの、具体的なことは考えていなかったので、答えに困りました。
良い先生ってなんなんだろう・・・?
文科省の考える良い先生
文科省や政府の考える”良い先生”から考えていきましょう。平成17年10月の本審議会の答申「新しい時代の義務教育を創造する」において、優れた教師の条件について、大きく集約すると以下の3つの要素が重要であるとされています。
1.教職に対する強い情熱
教師の仕事に対する使命感や誇り、子どもに対する愛情や責任感など
2.教育の専門家としての確かな力量
子ども理解力、児童・生徒指導力、集団指導の力、学級づくりの力、学習指導・授業づくりの力、教材解釈の力など
3.総合的な人間力
豊かな人間性や社会性、常識と教養、礼儀作法をはじめ対人関係能力、コミュニケーション能力などの人格的資質、教職員全体と同僚として協力していくこと
まぁ、こんだけ素敵な言葉を並べれば、良い先生になるよなぁ・・・という文言です。
教員の考える”良い先生”
では、教員の考える”良い先生”とはどういったことでしょう?
私は教員代表ではありませんが、一教員として思うことは、
待つ力:子どもの成長を待つことができる。
想像する力:子どもの言動の背景を想像することができる。
聴く力:子どもの話を全力で聴くことができる。
見る力:子どもに対する観察・洞察力がある。
の高い教員は”すごい先生だなぁ”と思います。
(ここに関しては、教員の数だけ理想があると思います。)
もちろん授業が上手くて「教員の教えたいことと子どもの知りたいことのギャップ」に気付いて授業を組み立てられる教員は”良い先生”だとも思います。
その保護者が「良い先生」と言ったのは
私は、上記のことを自信なさげに保護者に伝えました。
保護者は「そんなに難しいことじゃないから。」という言葉につづけて、
保護者にとって「良い先生」は、もちろん私の子どもにとって良い先生にすぎないの。保護者の多くはそうかもよ?
と言いました。
教員としては「たくさんの子どもを幸せにすることができる教員」が”良い先生”だと考えますが、少なくともこの保護者は「自分の子どもにとっての利益」を考えていました。それは悪いことではなく、当然のことなのかもしれません。それよりも、教員の常識としての「良い先生」が保護者にとっても「良い先生」だと考えていた私にとって、衝撃的な発言でした。
子どもにとっての”良い先生”とは?
では、子どもにとっての”良い先生”とはどのような方のことをいうのでしょうか。
そこには、先ほどの保護者との話に合ったような、「良い先生の相違」があるかもしれません。
子ども相手の生業なのですから、ぜひ、子どもから「良い先生」だなんて言われたいなぁと、アンテナを張る日々です。
では、またね~!
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