✓夫妻集/小野寺史宜
▽あらすじ
娘が婚約者を連れてきた。
他人の分の鮨を遠慮なく口にする、だらしのない男。
娘が選んだ人ならば。
自分は心が広く先進的な父親。
そう思っていたはずなのに。
神保町にある出版社。景談社で働く佐原滝郎は、
娘の結婚に心が揺らぐ。
「娘がけっこんするべきではない」と感じた婚約者は、
意外にも滝郎の妻には好印象。
妻もあの婚約者のことは気に入らないと思っていたのに、一体なぜ?
積み重ねてきた夫婦生活の中で初めて見えた、
自分と妻の間にあるひずみ。
もしかして、自分と妻は―――。
社内の三組の夫婦の姿を見ていくうちに、
滝郎はある決意を固める。
▽感想
新婚なのに、別居がスタートしてしまった夫婦、
バツイチ子持ち8歳年上の自分と結婚してくれた
夫になんとなく後ろめたさを感じる妻、
50代になり急に夫が仕事やめ沖縄に行くと言い出し
パニックな夫婦、
夫婦の道というのは、人それぞれ。
解決策も、打開策も夫婦によって違う。
道を切り開いていくタイプ、手を取り合うタイプ、
妥協するタイプ・・・・
でも、この考え方はきっと一人ではできない。
パートナーがいるおかげで、パートナーがいるから
その道を選ぶことができる。
夫婦になるというのは、どういうことなのか。
この本を読むと少しだけ分かる気がする。
✓夫妻集/小野寺史宜/講談社
↳サンプルもありますので、ぜひ