✓恩讐の鎮魂曲/中山七里
▽あらすじ
恩師と向き合う悪徳弁護士・御子柴礼司。
少年時代の凶悪犯罪が暴露され、
悪評が拡散する弁護士は勝率九割という敏腕も依頼者が激減、
事務所移転を余儀なくされた。
そんな時少年院時代の教官が殺人容疑で逮捕され、
御子柴は恩師の弁護を力づくでもぎ取る。
罪を自ら認める教官だったが・・・。
▽感想
御子柴シリーズ第三弾は、少年院時代の教官の弁護。
正直こんなに御子柴の周りの人が逮捕されるのも
すごいな・・・と思いながら読み始める。
介護施設で起きている暴力なども
どんどんあきらになっていって、
こんな施設やスタッフがいていいはずがない、
と介護の現場で働いていた私には
ありえない介護環境だった。
たしかに、介護現場は過酷だ。
楽ではないし、辛いしイライラすることの方が多い。
でも、それを誰かの身内にぶつけるのは違う。
稲見は自分の罪を認めて罰してほしいという
こういう弁護はしづらいだろうなと
弁護士でもないのに思ってしまう。
真相はなかなか人の心理を得たような真相だった。
さすがとしか言いようのない終わり方。
御子柴シリーズは読みやすいし面白い。
続きも読みたくなる。
✓恩讐の鎮魂曲/中山七里/講談社
↳サンプルもありますので、ぜひ