見出し画像

父を失い、父に学ぶ。人のキャリアと一生向き合うと決めた理由

はじめまして。ポジウィルでカウンセラーをしております田中萌奈です。
このnoteでは自己紹介を兼ねて、私のこれまでの人生と、なぜポジウィルでカウンセラーとして働いているのかをお伝えします。

このnoteを読んで、一人でも多くの人がイキイキ働くための一歩を踏み出したいと思ってくださいますように。

私のこれまで

埼玉県のそこそこの進学校で高校生活を150%謳歌したあと、大学受験は自分の思ったような結果が出ず、非常に悔しい思いをしながらも大学生活が始まったことを覚えています。
何かしらを頑張らないといけないと思った私は、いろんな経験を行ってきました。

・スターバックスで4年間アルバイト
・NPO法人で女子学生のキャリア支援の活動(働く女性へのインタビュー&記事執筆など)
・埼玉県議員の元でインターン

とにかく何かしら自分の力になることは片っ端からやろうと決め、毎日何かに必死になっていたと思います。そんな自分が嫌いではなかったし、頑張った分自分の自信にも繋がった覚えがあります。

少しずつ自信をつけていった私の前にやって来た就活という壁に対しても、【人の心を豊かにするものに携わる】という軸で、テーマパーク、ウェディング、玩具メーカー、食品メーカー、ホテルなど興味があるものは全て応募していきました。
そんな中で「私たちは感動クリエイターです」とお話しされていた株式会社JTB国内旅行企画(現:株式会社JTB)に強く惹かれ、ご縁あって内定をいただくことができました。

ここまでは、自分の中でもある程度満足した人生だったと思います。家族は平均以上に仲が良いような気がしていたし、友達にも恵まれているし、学歴は少しだけコンプレックスがあるけれど、就職という次のステップでは自分なりの成功体験を積めたし。
内定者となり、「残りの時間を目一杯楽しむぞ」とバイトに遊びに全力だった私に大きな転機がやってきます。

画像3

↑4年間続けたスターバックスでのアルバイト。自分の価値観を作ってくれた大切なサードプレイス

今の幸せは当たり前のものではないことを知る

今でも覚えているとある年のクリスマスイヴ、私は父親と母親と一緒に都内の病院にいました。
父の脳に病気が見つかったからです。
脳の癌でした。この病気は、5年以上の生存確率は10%以下というものでした。

当時は何が起きているのかわからなかったし、こんなことってドラマ以外にも起きるんだとぼんやり考えていたことを覚えています。

父はすぐに大きな総合病院に入院することになり、年明けにはすぐに手術をしました。
術後はリハビリを繰り返し、仕事の復帰も決まり、再発の可能性もありながらもまた働けるということで、ほんの少しほっとしたことを覚えています。
一方、私は全国転勤の仕事に内定していて、家族のそばで仕事ができないことへのもどかしさを感じていました。

そんな中自分が配属された土地は、縁もゆかりもない宮城県という場所でした。JTBでの仕事は、旅館やホテル向けのWebプランを作成することでした。仙台市内のホテルを一日中歩き回ったり、雪の日でも温泉街まで車を走らせたり。
上司にも恵まれていたし、法人営業としてのいろはを教わりながら、それなりに充実した日々を送りながらも、いつも心のどこかに父親の病気のことがひっかかっていました。

そして、その日がやってくるのは突然です。私が社会人2年目の冬、病気を再発させた父は亡くなりました。

父の死に意味を持たせたい、そのために私は何をするのか

私が社会人2年目になった頃に、父の病気は再発してしまい、秋には自宅で寝たきりの生活へと変わっていきました。
私は、週末は埼玉に帰り、月曜日の6:57発の新幹線で仙台に帰る、そんな日々を過ごしていました。
父は亡くなる前、寝たきりの状態で手を動かしながら何かを探していることがありました。「何を探しているの?」と聞くと「社員証」と答え、私が社員証を手渡すと「これがないと出社できないから」と言っていました。
こんなに働くことが難しい状況でも、まだ働きたいと思うのかと驚いたことを覚えています。

世の中には働きたくても働けない状況の人がいると初めて実感しましたし、こんなにも働きたいと思っている人がいるんだから「今、健康に過ごせている人たちは、イキイキと働いてほしい」と思いました。働けるという事実すら、当たり前のことではないのです。

たとえどれだけ病気が進んでいても働きたいともがき続ける父親を見て、埼玉と仙台を週末に行き来しながら少し介護に関わった私の経験も踏まえて、「私は旅行商品を作り続けたいのだろうか」と疑問に感じてしまいました。

そして、父が亡くなってから私の中に降りてきた感情は、「なぜこんなにも難しい病気に父親がかかってしまったのか」という思いでした。
その思いはどんなに考えても、考えても、答えは出てきません。
父がもがき苦しんだ日々は、私たち家族が悩み過ごしてきた日々は、なんのためにあるのだろう。

父の闘病に、私たちの介護生活に、何か意味を持たせたい。
世の中には同じように苦しむ人たちもいるはずだから、闘病や介護、それ以外のたくさんの理由でキャリアについて悩む人たちの力になる仕事をすること。
それができたら、少しだけでも父が苦しんだ経験が無駄にならないのではないかと考えました。

「今、健康に働くことができる人は、イキイキと働いてほしい」それができる人を増やしていくこと、それが実現できる社会を作っていくこと、これは私が人生を賭けて行うべき使命だと感じました。

画像1

↑父が亡くなった後、自分の気持ちを整理するために書いていたノート

そこで、2社目はこの使命を軸に転職をして、社内の研修(新入社員研修やダイバーシティ研修など)の提案営業をする仕事に就きます。仕事と介護の両立などをテーマとした研修DVDや社内研修を提案することで、ある程度自分のやりたいことができていた感覚がありました。

ただし、そのDVDや研修を届けることで「本当に私が叶えたいことは叶うのだろうか」と考えた時に、そうではないようなモヤモヤ感がずっと拭いきれませんでした。

運命の出会いを果たしていた資格

ずっとモヤモヤする日々を過ごしていた中、JTB時代の恩師である上司のことを思い出していました。私に「※キャリアアンカー」という言葉を教えてくださり、人生を通して働く意味を教えてくださった方です。

※「キャリア・アンカー」とは、MITのエドガー・H.シャイン教授(組織心理学者)が提唱しているキャリア形成の概念です。キャリアにおけるアンカー(錨=不動点)を指しています。個人が自らのキャリアを形成する際に最も大切で、他に譲ることのできない価値観や欲求のこと、また、周囲が変化しても、自己の内面で不動なもののことをいいます。

その方は、国家資格キャリアコンサルタントという資格を取得し、その知見を私のためにたくさん使ってくださいました。「きっと、君も勉強したいと思う資格だと思うよ」と言われたことも覚えています。

2社目の上司も、私が中途入社した年に国家資格キャリアコンサルタントの養成講座に通っており、講座で学んだことを私にたくさんお話ししてくださいました。
私は2人の上司を通して、この資格と出会っていたのです。

そこで、私は意を決し資格を取得するために養成講座に通うことを決めました。
目的はこの講座を通して、日本全体のキャリア展望や、キャリアの理論を学び、今後自分のキャリアに生かしていきたいと考えたからです。

講座が始まり、受講生同士でロープレをすることも多くありました。
その中で感じたことが、短いロープレであっても目の前のクライアントがスッキリした表情になったり、少し前に進むきっかけになったと言ってもらえることがあり、「私のやっていることは目の前の人の力になれるんだ」という手触り感や達成感でした。

この経験から、私は対組織に対して力を発揮する以上に「目の前の人のキャリアをイキイキさせる方法を一緒に考えることをやりたいんだ」と気がつくことができました。

画像2

↑養成講座の初日に問われた「キャリア」の意味

いつか絶対にポジウィルで働きたい

3社目を選ぶ際には、主に転職エージェントを見ていました。転職エージェントで働くことで、人のキャリアの転換期に関わることができ、その人らしいキャリア作りのお手伝いができるのではないかと考えたからです。しかしながら、転職活動は難航します。

難航している中、担当してくださったエージェントさんからいただいたフィードバックが「田中さんはホスピタリティ精神が強いからこそ、エージェントではない道もあるのではないか」というものでした。
その時、紹介してくださったのがポジウィルです。

ポジウィルのことはもともとツイッターを通して知っており、こんなにも私のやりたいことにピタッとハマる企業があるのかと驚いた覚えがあります。社員皆さんのTwitterからイキイキと働いていることは伝わってくるし、まさに私がやりたかった「目の前の人のキャリアをイキイキとさせるためのサポート」ができる仕事でした。
ミッションビジョンバリューに対し、そこに向かって全員で突き進んでいる。ポジウィルを知ってから半年以上の期間は、私もポジウィルの一員として同じ目標に向かって行けたらいいのに、と心の奥底でずっと考えていたのです。

しかしながら、私は人材業界を経験したこともないし、キャリアカウンセリングだって養成講座でロープレをした程度です。転職エージェントなどでスキルアップしてから、いつかポジウィルで働く未来がやってきたらいいなと思っていました。

それでも、エージェントの担当者の方にも背中を押され、せっかく受けられるチャンスがあるならと応募をして、ご縁あって入社することが決まったという経緯があります。内定が出た時には迷うことなく、ここで自分の人生を全力疾走すると決め、家族に決意表明もしました。

人生は一度きりだから全力で生きる人を増やしたい

私がポジウィルに入社をしてカウンセラーとして日々過ごす中で大切にしていることは、「この人の中にどんな感情があり、どんなことが引っかかっていて、イキイキしたキャリアが描けないのだろう」と一緒に考えることです。

今、うまくいっていないのは目の前の人のせいじゃない。何かしらの経験や選択肢、環境によってうまくいっていないだけだから、それが何なのかを一緒に探して、その先に続くはずの最高の人生のために伴走したいと思っています。

私自身、今までの社会人経験は勉強になることもたくさんあったし、楽しい思い出も成長した実感もあるからこそ、大切な経験だったと思っています。それでも、心を燃やすほどの思いを持つことができたかというと、少し違った気がします。

でも今は、毎日自分の頭も体もフル回転をさせて、心を燃やし続けて、目の前の悩んでいる方のお力にどうしたらなれるのか、ずっと考えて、行動をして。
一人でも多くの方が、POSIWILL CARRERを通して前に進んで欲しい。そのきっかけづくりを続けています。

画像4

↑長い道のりを経て出会えた、最高の仕事と皆さん!

人生は長いようで短いです。そして、健康な状態でやりたいことをやれる時間がどれほどあるか、それは神様しか知らないと思います。私は父の闘病を通して、どんなに健康に気を遣っていても、健康診断で異常なしだったとしても、突然大きな病に襲われることがあるという事実を知りました。だからこそ、1日も無駄にはしたくない。自分の時間は、本当にやりたいこと、叶えたい夢のために使いたい。モヤモヤしている暇はないからこそ、私とお話をすることで、POSIWILL CARRERを受講することで、前に進んでいく人が増えてほしい。そんな願いを込めて毎日カウンセリングに励んでいます。

一度きりの人生ですから、「心地良い日々が過ごせた!最高の人生を送ることができた!」と思える人が増えますように。

もし、このnoteを読んでくださっている方の中に、現状にモヤモヤした思いを抱えていて、心に何かひっかかっている感覚があれば、私とお話をしませんか。一緒に心地良い未来を進んでいくための道を探していきましょう!

最後までお読みいただきありがとうございました。

↓無料カウンセリングはこちらから




この記事が参加している募集