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moyami
2021年1月14日 11:04
何か変わるのだろうか。「好きとかじゃなくて、もう愛してる」なんてことを言われたって、好きの軽さも、愛してるの重さも知らない自分にとってはどうでも良かった。「自分から好きって言わないね」と言われるようになったのはいつからだっただろうか。本来「好き」だから恋人同士という関係性を築くべきであるのに、私の「好き」はそこからもう歪んていた。其々に振り分けられた「好き」とうまく付き
2021年1月27日 15:35
私がこの世に誕生した寒い冬の日に、誰が十分にご飯を食べられなかったのだろう。誰が隠れて泣いていたのだろう。誰がもっと愛してほしいと嘆いていたのだろう。そして、誰が私の誕生によって笑顔になったのだろう。そして、それは本当に誰かにとっての幸せだったのだろうか。人生はとても残酷なもので、生きたいと思う人の元にはほんの僅かなチャンスしか来ず、私のように望まれていない命がこう
2021年2月28日 22:55
「お湯張りをします」という機械音とともに、朝に増えた洗い物をこなすのが日課である。ゴム手袋をはめて洗い物をすると、油がどれだけ取れているのか分かりづらく、結局洗い物が全て終わってからもう一度洗わなければならないものも、あったりした。ゴム手袋をしていても、冷水を感じていたのに、いつからか素手で蛇口を捻り、そのまま洗い物に進んだ。冷たくないわけではなかった。ただ、頭でそ
2022年2月19日 23:34
毎年送られてくる、happy birthdayのスタンプを受信することはなかった。きっと、こうして、父親との思い出も消え失せていくのだろうと思った。自分の誕生日は、雪が降っている確率が高く、寒いのは嫌いだけれど、雪が降っていると、「今日、雪降ってる」なんて話す話題が一つ増えることが、私に取っては大事だった。小学生の時、校庭に集まる集会で、校長先生が話してる最中、フラフラと揺れ前へ進んだ