eiganoyoin

映画の余韻に浸って、あれこれ考える時間が好きです。

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最近の記事

【映画の余韻】ライオン・キング 2019年実写版

リアルCGの良さが存分!後半は良曲ラッシュ! ※ネタバレしています。 英語版を見てきた。話の内容は知っているから、字幕なしの英語音声でもわかるかな?と軽い気持ちで。 見逃さずに済んで良かった!動物好きは必見! アニメでもドキュメンタリーでもないからできる映像表現に満ちていて、美しい自然界のリアルな動物達がイキイキと動く姿を、鳥瞰のザズーの視点と幼いシンバの低い視点が交互に入れ替わりながら躍動感満載で見られてとても綺麗。この美しい自然に危機をもたらしている人間は本当に罪だ

    • 【映画の余韻】グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち

      グッドなウィルハンティングの誕生! ※ネタバレしています 虐待やDVを受けると、自分を責めてしまう精神状態になると聞く。過去の虐待が無意識でも根深く残っていて、対人関係においてつい警戒・牽制・攻撃的になってしまうウィルの事をロビンウィリアムズが奥底まで理解し、土足でこじ開ける事なく徐々に心をほぐして、最後に「君のせいじゃない」と何度も繰り返し核心に迫る。 ロビンウィリアムズが先に心を開く事で、少しずつ笑顔を見せて、なんだかんだでセラピーに現れるマットデイモンとの心の触れ合い

      • 【映画の余韻】ダ・ヴィンチ・コード

        魅力的な、紋章オタク ※ネタバレしています 3回目の鑑賞。 信者ではないがカトリック育ちなのでものすごく面白い。キリスト教の矛盾性や排他性、教皇組織の空気感がかなり表現されている。 フランスを舞台に、途中イギリスにも移動しながらの謎解き。 トムハンクスを犯人と決めつけて捜査にあたるフランス警察陣と、キリスト教の威厳を保つために聖杯を奪おうとするオプスデイ達とを交わしながら、ソニエールが属していた聖杯を守る秘密結社の謎解きを進めていく至難の技。 台詞はほぼ、観る者への説明笑

        • 【映画の余韻】スターウォーズ 最後のジェダイ

          WARじゃない。これはコメディー。 ※ネタバレしています どんな内容でもスターウォーズが大好きだから楽しめるのだが、予想を超えるコメディ化で、ものすごく楽しめた! タイトルでは一応ウォーと付いているが、ウォー部分はオマケもいいとこ。どっちもツッコミどころ満載で、組織もトップのカリスマ性も作戦も弱い弱い。弱体化しすぎていて見てて心配になるレベル。殉職者も成仏しきれないんじゃ? そのかわり、登場人物それぞれのキャラがしっかり立っていた。 ①ワイルドルーク 自らバンサからブシ

        【映画の余韻】ライオン・キング 2019年実写版

          【映画の余韻】アリー スター誕生

          思いやりに満ちた恋愛ゆえに大泣き ※ネタバレしています IMAXで鑑賞した事もあり、歌唱シーンの音質や臨場感はもちろん、ブラッドリークーパーの微細な表情の演技に心を揺さぶられ、悲しくて悲しくて大泣きしました。 ストーリー構成ではなく、気持ちに寄り添う作品です。 レディーガガも言わずもがなとにかく歌がうまくて、ビジュアルやスタイル抜群ではないところが、この作品での素人のアリーからの変化の過程を演じるのにピッタリ。アリーとジャック2人の大切な曲shallowは少しポ

          【映画の余韻】アリー スター誕生

          【映画の余韻】アラジン 2019年実写版

          メインはウィルスミスの顔芸 ※ネタバレしています アラジンというよりもとにかくウィルスミスが楽しみで、海外映画館で一足お先に3Dで観てきました! 普段そこまで興味のないディズニー。でも今作は監督がガイリッチーだったので、コードネームアンクルが展開が早くテンポの良い作品だったからきっと楽しいに違いないと期待して鑑賞。 高揚感を思いっきり味わえて、本当に楽しかった!! アラジンよりジーニーが主人公。陽気な存在感をこれでもかと発揮していて、ドリームガールズでビヨンセを食っ

          【映画の余韻】アラジン 2019年実写版

          【映画の余韻】レオン 完全版

          ※ネタバレしています。 マチルダの想いを命をかけて繋いだリング 失う者が何もない身の2人にとって、お互いを生きる意味にしていく過程がとても良かった。絶望的境遇を悲嘆もせず、ありのまま理解して生活している自然な空気感だった。 賢いマチルダが、異性に興味も持つ年齢に差し掛かり、その時期に命を守ってくれたレオンに、ストレートに父性や異性を子供らしく、時に背伸びして女性らしく求める演技がとても上手だった。 牛乳が好きだったり時折見せる無邪気な笑顔からも伝わってくるように、レオンは本来

          【映画の余韻】レオン 完全版

          【映画の余韻】7つの贈り物

          ※ネタバレしています。 生きる動機を考え尽くした末の話 ずっと物憂げな表情のウィルスミス。 それだけで悲しい。最初は妻を亡くした悲しみからかと思うが、なんだか違う。引き込まれるうち、見えてくる過去とその重み。 客観的に見てしまうと、骨髄提供してすぐなのに臓器取れるのかなとか、日本ではドナー提供者を知ることができないから成立しない話だなとか、ドナー提供者だからってDVを被っているという秘匿性が高すぎる情報を漏洩するのは危険すぎないか?とか、国税庁のシステム緩すぎないか?と

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          【映画の余韻】英国王のスピーチ

          ※ネタバレしています。 逃げずに向き合う辛さ。 平和の危機に瀕している国家を背負って役割を果たすには、自らの吃音が最大のネック。王権対象者教育を受けていないのに突如王とされてしまった相当のプレッシャーと直らぬ吃音の狭間で、不安と苛立ちに押し潰されそうになりながらも、逃げずにコンプレックスに立ち向かおうとする姿に引き込まれた。コリンファースは、頼りなさげでも骨がある役が似合う。言語系のハードルを克服しようとする役柄は、ラブアクチュアリーとも繋がっていると思った。 ヘレナボダム

          【映画の余韻】英国王のスピーチ

          【映画の余韻】プーと大人になった僕

          ※ネタバレしています。 ターゲットの働き方改革世代を見事に掴むプー作戦 働き方改革世代は子供の頃プーが身近だった世代。 映画のターゲット層を掴むためにプーはばっちりな戦略だなと思った。 ぬいぐるみ相手に怒鳴りつけるほど心の余裕を忘れてしまっているクリストファーロビン。 うわぁ、見たくない。でも現実は確かに、仕事に脂が乗ってきて挟まれ世代、子供も反抗期近くなる世代。非常にストレスフルで疲労困憊でも、働いて頭を使う生活を余儀なくされている。 ましてや幼いうちに父親をな

          【映画の余韻】プーと大人になった僕

          【映画の余韻】スポットライト 世紀のスクープ

          ※ネタバレしています。 見方を問われる作品。 カトリック系私立に長年通っていたので、この手の話は元々聞いた事があった。 善悪を教わる専門の組織だからこそ、敬う対象でもあり、神に最も近い聖職者の悪事。 淡々と情報収集を続け、徐々に裏が取れていく。 秘密裏に動く新聞記者4人のチーム、各々がなすべきことをフル稼働でこなしているが、過度なチーム!という励まし合いなどなくても信頼関係がしっかり構築されているのが良かった。 聖職者達による小児性愛の隠蔽は、確かに司教区や皇教が

          【映画の余韻】スポットライト 世紀のスクープ