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【いいところを語る映画評】「(ハル)」 フロッピーディスク!

「(ハル)」を配信で鑑賞しました。
で、感想を書いてみようと思います。

26年前の邦画です。情報をどうぞ。

1996年 日本
監督・脚本 森田芳光
出演 深津絵里(ほし)
   内野聖陽(ハル)

速見昇は、学生時代にアメフトの選手をしていたが持病が悪化し、競技を断念。平凡なサラリーマン生活を送っている。
ある日、パソコン通信の映画フォーラムに、「ハヤミノボル」から(ハル)のハンドルネームで参加した速見は、(ほし)というユーザーと意気投合し、やりとりを始める。
互いに素顔を明かさない関係でのやりとりであったが、誠実な(ほし)に好感を抱いた(ハル)は、悩み事も相談するようになる。
しかし、(ほし)の正体は男性ではなく、盛岡に住む藤間美津江という女性だった。その(ほし)もまた、心に傷を抱えながら日々を送っていた…。
ウィキペディアより抜粋

「文字表現」で男女のすれ違い

あらすじにもあるように、メールのやりとりが「パソコン通信」と呼ばれていた時代のお話です。
「パソコン通信」、、、古式ゆかしい表現ですね。でも嫌いじゃないです。

まずこの映画の大きな特徴としては、「タイピングされた文字画面」が多く出てくることです。
当時としては、かなりチャレンジングな手法だったのではと思います。

自分も最初は驚きましたが、でもちょっとしたら慣れました。
携帯やタブレットを日常使用している人たちならすぐ受け入れられるかもしれないけど、公開時は抵抗あった人が結構いたんじゃないかなあ。

まあ常に新しい表現を模索してきた森田監督らしいなと思いました。
個人的には、最初は驚いたけど、だんだんとその「文字表現」をめいっぱい使って、(ハル)と(ほし)の男女のすれ違いを描く、という手法に前のめりになりました。

デジタルで通信速度は格段に上がったのに、なかなか実際に出会えない。
そのギャップが切なかったです。

ただ、今ならもっとうまく撮れるような気がしました。
でもそれは時代が変わって、デジタル環境が当たり前になったからですよね。

もうフェーズが変わっちゃったんだよなあ、きっと。
実際に会わなくても普通に恋愛できるし。
2次元に恋したっていいんだし。
技術の進歩とともに、人間の心もデジタル化されてきているのかもしれません。好み好まざるにかかわらず。

note内恋愛はあるのか?

この作品の男女は「パソコン通信」で出会い、相手の姿が分からないまま恋に落ちます。

ってことは、こういうことを書くのはとても恥ずかしいのだけど、このnote内で出会った人同士が恋に落ちるってこともあるのかあ、と。

作品内では、映画の感想を言い合うチャットからメール交換(これも古式ゆかしい)が始まるので、まさに映画評を書いた記事から恋愛が始まることもあるのか?と思ってしまいました。

まあ恋愛にまで発展してしまうといろいろ意味深になるのでこれ以上の言及は避けますが、誰かとの交換日記(これも古式ゆかしい)をnote上で公開するとかは面白いかもしれませんね。ノートだし。

誰と誰がいいんだろう?
劇中に台詞でもあったけど、明日は七夕だから織姫と彦星(もろ古式ゆかしい)が交換日記を書いてるっていう設定ならいいのかな。

7月7日が近づくにつれて徐々に徐々に2人の気持ちが盛り上がり、七夕にピークを迎える。
で、七夕が過ぎると最初は余韻があるんだけどだんだん冷めていく。
でも、また盛り上がるとか。

なんだか話が脱線してしまいました。。。
明日は七夕。短冊にお願い事書かなきゃ。

ネタバレ

ネタバレになってしまうのですが、ラスト、東京駅で(ほし)と(ハル)は出会います。
その時、フロッピーディスクをお互いの目印にするのですが、一周回って、フロッピーディスクがちょっとお洒落に感じました。
自分も今度やってみようかな。

、、、ヤバい奴だと思われるだけですね。撤回!
っていうか、どこに売ってるんだ、フロッピーディスク!

総合評価 ☆☆☆

☆☆☆☆☆→すごい。うなっちゃう!世界を見る目がちょっと変わる。
☆☆☆☆ →面白い。センス・好みが合う。
☆☆☆  →まあまあ。
☆☆   →う~ん、ちょっと。。。
☆    →ガーン!

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