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ゾンビ🧟‍♀️🧟映画感想文「デモンズ」(1985年) 面白い!

配信で「デモンズ」を鑑賞しました。
感想を書いてみようと思います。

ゾンビ映画に詳しくない人間の感想です。
前回の「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」(一番最後に記事貼り付けてます。よかったらどうぞ)も面白かったけど、この「デモンズ」も面白かった!

1985年 イタリア
監督 ランベルト・バーヴァ

謎の人物から試写状を受け取って見知らぬ劇場に集まってくる人々。スクリーンには悪魔の復活を描いたホラー映画が上映され始めるが、それと呼応するかのように場内には異変が起き始めていた。一人の女性客が怪物に変身したのきっかけに、観客は次々とデモンズと化していく……。

allcinemaより


みなさん「デモンズ」ってご存じでしたか?
自分は知らなかったです。。。
その夜は最初違う映画を観ていたのですが、どうしてもそれに乗れなくて、10分ぐらいで観るのをやめてしまいました。

で、なんか他のを観ようということで、さがしあてたのがこの「デモンズ」。
まあ「デモンズって何やねん」って感じですよね。
上記のあらすじでは「デモンズと化していく」とありますが、平たくいうとゾンビなので、ゾンビ映画です。

そういういきさつがあって出会った作品なので、そこまで期待して観始めたわけではないのですが、ぐいぐいひきこまれました。
B級感あるし、80年代の作品でMV(マイケル・ジャクソンのスリラー)っぽい印象あるけど、面白い。
自分の中では最大瞬間風速は最高の☆5でした。(中盤からだれるので最終的には☆4つ)

どこがそんなによかったかというと、この「デモンズ」はゾンビ映画の試写会で映画館に集められた人たちがゾンビに襲われる、という劇中劇手法。
力業っちゃ力業なんだけど、「どうしてゾンビが実際に出現するのか」みたいな説明を最小限にしているのがいい。
「好きで(中にはいやいやな人もいるかもしれないけど)ゾンビ映画観にきてる客に詳しい説明はいらないよね」っていう潔さ。

プラス、このシーンが一番良かったのだけど、まずある女性がゾンビになり女友達を襲う。
そうするとその女友達は苦しみながら暗い映画館の通路を徘徊し、スクリーンの裏手に回ってしまう。
そして、まさにスクリーンでゾンビが生まれるというシーンが流れているときに、その女友達がゾンビと化して、スクリーンを切り裂いて出てくる。

ここでやられましたね。
映画のような出来事が実際に起きるっていうのは映画ファンにとってほんと夢のようなことだけど、それをホラー(ゾンビ)でやってのけたわけです。
これはもう拍手喝采しました。ブラボー!
自分が今まで観た映画の名シーンでハイライト動画を作るなら入れちゃうかもしれない。最高でした。

あとはデモンズの呪いでなぜか映画館の扉が開かなくなり、主人公たちが閉鎖空間の中で増え続けるゾンビたちから逃げのびることができるか、っていうのがストーリー。
途中ちょっとだれたり、無駄にバイクに乗ったり日本刀を振り回したりします。
そこが80年代っぽいところだしMVっぽいところで好みは分かれそうだけど、自分は好きでした。オチもMVっぽいかな。

あと、特殊メイクは凝ってて結構グロいです。
でもそこがこの作品の肝でもあるから、メイクスタッフを称賛したいっす。

ただ製作が「サスペリア」のダリオ・アルジェントさんで、赤のライティングが多かったのが少し単調。
ゾンビ群衆の白の逆光ライティングが格好良かったので(そこもMVっぽい)、アルジェントさんといえば原色ライティングが有名なのだけど、この作品では白逆光で押し通してほしかったかな。

なんか映画観たいけど小難しい映画は観たくないって夜におすすめです。
「映画みたいな恋愛」は歓迎するけど、「映画みたいな恐怖体験」ってほんと勘弁。

総合評価 ☆☆☆☆

☆☆☆☆☆→すごい。うなっちゃう!世界を見る目がちょっと変わる。
☆☆☆☆ →面白い。センス・好みが合う。
☆☆☆  →まあまあ。
☆☆   →う~ん、ちょっと。。。
☆    →ガーン!

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