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今週の選挙(2023 9.3投票)


 早いもので次の投票日は9月ですか。

 古より「8月過ぎたら大晦日」という諺(@プチ鹿島)が有るように、ここから一気に年末まで雪崩れ込んで行くのでしょうね。
 しかし暑さが長引き例年より気温が高い日が続きそうなので、秋を飛び越して一気に冬になってしまう可能性も有ります。 各々体調管理には気をつけましょうね。

 さて、選挙の話でした。
 今週は岩手で県知事選と県議選、そして一部首長選や議員選も行われますが、そちらは別の選挙ウォッチャーさんが取材に行かれていますので、知事選と県議選について「見立て」を立てつつ、他県の選挙を紹介して行きます。




◎福島県・天栄村長選挙

 4期目を目指す現職。 2期目3期目と無投票当選。 今回も対抗候補が見当たらず無投票が濃厚だと思っていたトコロに立ち上がったのが・・・ あの! “選挙の達人” (通算成績:0勝12敗)、髙橋翔プロです。

 正直、「ま た お ま え か !」というキモチも有りますが、一方で3期連続無投票というのは看過できる話ではなく、それを阻止できるのは髙橋翔プロしかいないのも事実で、それなら出馬する意義は有るのだろうなと思ってしまう状況に、モヤモヤしてしまう自分がいます。

 選挙となったからには現職をしっかり評価していただいて、認められない方は不信任の意を込めて髙橋翔プロに票を投じ、現職の信任率をしっかり数字として表せるようにしていただきたいですね。


◎栃木県・鹿沼市議会議員選挙(定数24/29人)

 現職20人、新人9人が立候補し、政党別では自民8人、公明2人、維新1人、立憲2人、共産1人となっています。

 鹿沼市議会は自民系が3人会派と4人会派のが2つに分裂しており、最大会派を取れていません。 選挙後にひとつになれるかどうか注目されます。

 立憲は現有議席プラス1人立てて議席増を目指します。 実は前回、立憲はワンツーフィニッシュでした。 つまり2議席持っていたのですが、もう一人の女性新人議員が任期途中で参院選に「茨城県で」「維新から」立候補し落選。 続いて県議選にも落選しました。 なので実際は議席回復のための2人立てです。
 前回の実績を見れば充分当選は可能ですが女性新人候補が票を稼いだ部分も大きく、男性2人立てとなった今回も同様に2人当選出来るのか、注目です。

 そして維新。 またしても1人立てで国会議員も応援に入り、上位当選狙いのようですが、この候補、共同親権ゴリ推しの方でTwitter-Xを見ても「桜の会」などの共同親権推進派がスタッフで入っています・・・ 
 様々な意見が有るのは承知していますが、私個人は共同親権反対派なので、こういう人が議員になるのはイヤです。 ハイ。

 一方、共産候補は前回ブービー当選。 今回は落選が5人と多い中で議席を維持できるのか気になります。


◎三重県・松阪市長選挙

 3期目を目指す現職。 無投票の公算が強かったのですが、直前に元兵庫県議の新人が立候補を表明し、一騎打ちの選挙戦となりました。

 さて、この新人候補ってのが厄介でして、2007年に兵庫県伊丹市議選に無所属で立候補し落選。 次の2011年に「みんなの党」公認として同選挙で初当選し1期務めますが、北隣の川西市で県議に政務活動費を妻との九州旅行に使うなどの不正が発覚すると、維新の党公認で県議選に転身して当選します。
 ところがこの候補自身も2018年に県政報告紙の作成や配布に政務活動費の不適切な支出が見つかり約28万円を返還するなどして2期目の見込みが無くなったからか、任期終了直前の2019年に「伊丹市議選に立候補するために」県議を辞職。 同年の伊丹市議選で日本維新の会公認で当選します。 サスガ維新、多少の不祥事なら関係なしです。
 そしたら任期中に維新を離れて(詳細不明 知ってる方がいれば教えて下さい)、今年4月の県議選に無所属で「尼崎市選挙区」から出馬し落選。 更に伊丹市議選に「参政党」から出馬したのですが、コレが参政党の公認を得ていない(公認申請が却下された)まま勝手に参政党のロゴとオレンジカラーを使い、本人曰くコレは国政政党の参政党ではなく、政治団体の「参(まじわり)政党」だという意味不明な主張をして方々に迷惑をかけて落選。
 そんなこんなで晴れて無職になった彼ですが、今度はどっかの首長選に出ようと選挙日程とにらめっこする「選挙ゴロ」と化し、無投票の公算が強かった松阪市に目をつけ立候補したという流れです。
 立候補にあたり「松阪のこと知らない」と堂々とのたまうような人なので、こんな奴は供託金没収という結果を与えていただきたいものです。


◎大阪府・枚方市長選挙

 3期目を目指す大阪維新の会の現職に共産推薦の新人が挑む一騎打ちです。

 まぁこの構図を見れば「皆まで言うな」という感じでしょうか。
 しかし、自民を含む他党が候補を立てられず、結局共産が無投票回避のために立候補させるという形は、ココも維新の現職が無双している証明に他なりません。 この状況、どうにかならないものでしょうか・・・


◎鹿児島県・与論町長選挙

 現職が2期で引退し、後任を元与論町商工会の会長と3期務めた町議を辞職して町長選に挑む候補の一騎打ちとなっています。

 元商工会長は高校の存続を訴え「寮を作って全国から学生が集まる学校にする」と訴え、元町議は港の静穏性向上のために岸壁整備をするコトを訴えています。 さて、どうなるでしょうか。


◎鹿児島県・与論町議会議員補欠選挙(定数1/2人)

 町議(今回の町長選候補者)辞職で空いた議席を、新人2人が争いますが、ココに参政党が乗り込んできました。

 「こんなトコにも参政党」って思われるでしょうが、今回はココに候補を立てる理由が有ります。 実は与論町は2022年参院選比例区の参政党得票率が、全国の自治体で第1位なのです。 なので、「勝算アリ」で候補を立てています。
 埼玉県出身ですが小学6年頃に与論島に移住。 現在は島内でオーガニック推しの活動をしてきて、漢字の「気」「氣」と書くような人です。 もはや “毎度おなじみ” なキャラが立候補していますが、現在の与論町議会が全員男性なので、女性議員を期待する有権者の票は集まりそうです。

 一方、相手候補の男性は2014年に埼玉県の春日部市議に当選し一期務めていますが二期目は出馬せず。 その後、9年の時を経て、春日部から遠く離れた与論島で立候補です。
 SNS等の発信が無く検索にも引っ掛からないため、その間、何をやっていたか不明で、いつ与論町に移住したのかも分かりません。 そうなると・・・


※岩手県知事選&県議選を見立てる

 県知事選は5選を目指す小沢一郎氏直系の達増知事と自民が「今度こそ」のチカラを込めて立てた元県議の一騎打ちとなっています。

 こういった場合、自民党候補の動きを見れば情勢が見えてくるものでありまして。

 選挙戦中盤の土曜日。 ちゃんと日程を発表し演説場所も明記していますが、応援弁士が地元の鈴木財務相しかいません。
 事前調査が報道されるまでは、党中央の応援を特に立てず “様子見” する場合が有ります。

 昨年の沖縄県知事選も、前半は小渕優子氏(父親が沖縄サミット開催時の総理)以外は特に目立った応援を入れていませんでしたし、

 私が取材した中では、昨年の参院選長野選挙区で「打倒・杉尾!」に燃える自民党が地元で人気のタレントを立てましたが前半は党幹部の現地入りは特に見られませんでした。

 そして情勢が出て、沖縄県知事選はデニー氏優勢が報じられると、その後、自民候補はロクに演説スケジュールを発表しなくなり、最後まで党幹部が入るコトなく選挙戦が終わり、自民候補はゼロ打ちで敗れました。
 それに対して参院長野選挙区は「互角」と報じられ、そこから岸田総理が応援に入り、最終盤には岸田総理が再度入り、更に安倍元総理が入るとされていました。
 が、自民候、、、 要は松山三四六(現・松山三四朗)に “文春&新潮砲” のダブルパンチがヒットし、総理も元総理も長野入りをキャンセル。 そして、元総理は、よりによって奈良に行ってしまい、、、 となりました。

 で、翻って岩手県知事選。 情勢が報じられまして、

 現職優勢と報じられた結果、自民候補は、

 演説場所を具体的に書かなくなりました。 恐らくこのまま鈴木大臣以外の有名国会議員が入るコトも無く選挙戦が終わるのでしょう。

 まぁこんな分析以前に、選挙期間中に福島第一原発から放射能汚染処理水が海上放出され、二人三脚で選挙運動するハズだった岩手の女性参院議員がフランス視察に参加して観光やグルメを堪能したコトが広まったため雲隠れ。 更にジャーナリストの横田一氏が、「取材相手を挑発するような質問をしてその反応を見る」といういつもの取材スタイルで突撃されたところ、マジギレ塩対応してしまい “裏の顔” が露呈するという大失態を犯してしまっているので、誰が見ても結果は明らかかと思われます。

 ただ、問題なのは同時に行われる県議選で、知事選の結果は見えたとはいえ、多選を重ねる現職、そして小沢直系の現職に対する批判は一定数存在するハズで、明確な党派性を持たない有権者が “消去法” で現職に投票した場合、県議選では自身の中でバランスを取るために国政与党系や維新に入れる可能性が有ると、私は見立てています。

 さて、どうなりますか。 とりあえず、日曜20時“速報” “字幕” に注目しましょう。


以上となります。
候補者の皆様の御健闘をお祈り申し上げます。



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