深呼吸

深呼吸です。おいしいものと猫が好きな会社員。 感じたことや思い出をぽろぽろとつぶやいて…

深呼吸

深呼吸です。おいしいものと猫が好きな会社員。 感じたことや思い出をぽろぽろとつぶやいていきます。

最近の記事

  • 固定された記事

「東京」という歌に見る都市が持つ儚さ

中学生のわたしは、東京という街に住む場所なんてないと思っていた。 商業施設のビルや飲食店、美容室、ライブハウス。私が訪れるのはその程度で、学校が終わった後にお母さんの手料理を食べるような場所が東京という街にあるなんて思ってもいなかった。 じゃあ好きだった芸能人がどこに住んでいたと思っていたの?という問いにはうまく答えられないけれど、まあそれほどには私には縁遠い街だと思っていた。 大人になった今考えると、東京なんて住む場所ばっかりのくせに家賃も高くて、非人情的な街だな、と

    • 4つの小学校に転校して、フルカラーな人間になった話

      多様性、ダイバーシティ、LGBTQ+などなど… いまの社会ではいろんな言葉をつかって「みんなちがって、みんないい」を前面に押し出している気がする。 そんなの当たり前だろ、と思う人もたくさんいるでしょうが、わたしが経験してきたことを見ると、やっぱりみんながそういうふうに考えるのって難しい。 あらためまして、深呼吸です。 ある会社の説明会を聞いて、自分がどんな人間かわかってもらうことの重要性をめちゃくちゃ感じたので(おそくない?)こんなnoteも書いてみようかと手を動かしてい

      • 猫との生活でもらったもの

        猫派・犬派論争は後を絶たない。 最近は若干の猫ブームが来ているが、基本的には犬の方が優勢なのではないか。わんちゃんと生活している同級生はたくさんいたし、留学のホームステイ先でも犬を飼っていた。猫かと思うくらい懐かなかったシーズー。 って思っていたけれど、どうやら猫の方が飼育数が少し多いみたい!これはびっくり。猫だらけの日本もそう遠くないと思うととたんにハッピーな気持ちになってきた。 わたしは生粋の動物好きで、小学生の頃にハムスターを飼ったり、中高生の頃はセキセイインコを飼

        • 土と触れ合う、初めての陶芸体験

          冷たくてかたくて、でも水を付けた手でぐっと押すとみるみるうちに思いのままの形にうごめいていく。 上が重くなるとおもさに耐えかねてふにゃふにゃしたり、口を広げすぎるとぺたっとなってしまったり、なんて扱いにくいものなんだ。土って。 わたしももれなく 映画「ゴースト/ニューヨークの幻」を観て陶芸って素敵すぎる・・・やってみたい・・・と思った庶民の一人だ。 そういうザ・ミーハー心をふんだんに兼ね備えた同居人と(褒めていなさそうな表現。。)いざ陶芸体験に!! アートだ!ものづくりだ

        • 固定された記事

        「東京」という歌に見る都市が持つ儚さ

          ビール好きな人が奥多摩に行くべき理由~VERTERE初訪問記~

          私はビールが大好きだ。 居酒屋で飲む生ビールはもちろん、コンビニのサッポロ一番搾りも、上司にそそぐ赤星も、サークルで先輩が頼んでいたピッチャーのビールも。 でも私が特に好きなのはクラフトビール。 ずっと行きたいとは思っていたけれど家からは遠くて諦めていたクラフトビールの聖地(勝手な感想です・・・)、奥多摩に足をはこんだ記録をここに!そして私は一人でも多くのビール好きが足をはこぶべきだと確信した、ほんとうに。 きっかけちょっとだけわたしと、一緒に訪れた友人のビール歴について

          ビール好きな人が奥多摩に行くべき理由~VERTERE初訪問記~

          パフェを食べてきた話

          誰にでも月に一度のたのしみってあるのではないだろうか。 たとえば好きなアーティストのライブに行くこと、 一日中寝ててもよい休日をつくること、 いつもは歩いている道をタクシーで走ってみること。 わたしにとってBIEN-ÊTREのパフェはそんな存在だ。 (最近新店がオープンした。) みてもらったら分かるだろうこの美しさ・・・(オタク気質が) 季節のフルーツや食材を使った月替わりのパフェは完全予約制で、 予約開始からわずか数時間で週末の枠はすべて埋まってしまう。  →新店は予

          パフェを食べてきた話

          ショートケーキの最後のいちごを食べてほしい人

          優しさとか思いやり、相手のことをどれだけ好きなのかを図る指標でこの世はあふれている。指南本やネットの記事、SNSの恋愛ノウハウまでみんな正解をさがしてぐるぐる迷路の中。 でもわたしはただひとつ、ショートケーキの最後のいちごを食べてほしいと思えることが大切だとおもいます。 ’’食べてほしい’’ とはなにか わたしだって食べたい、胃の中であまったるいクリームがもやのようにかかっているんだから。じゅんばんに食べていたケーキなのに最後に残ったいちごはキラキラ宝石のように見える、

          ショートケーキの最後のいちごを食べてほしい人

          表現することと伝えることの違い

          長らく下書きに残してしまっていたこの記事。 「何を書きたかったのか」というよりも、このタイトルがとてつもなく大きなテーマであり大切なことなのは分かっているのだけど、わたしにこれを伝える力がないなと思い続けていたというのに近い。 でも、もしかしたらわたしにもうまく伝えられるかもしれない、とおもったのはこのポールコックス展のおかげです。 今年の頭まで板橋区美術館で開催されていたこの展示会に友人と足を運んだのはよく晴れた、冷えた日だった。 ポップでカラフルでキャッチ―なポール

          表現することと伝えることの違い

          人は強くない。でも、大丈夫。映画「ドライブ・マイ・カー」を観て

          2021年映画納めで観たこの作品、たしかに言葉にできない何かにしっかりと支えられた。 自分の語彙力が追い付かなくて言いたいことが纏められない。感じたことをそのまま残すのってこんなに難しいんだ。 私はゴドーもチェーホフもわからないけれど、家福とみさきの二人がどうしようもなく孤独で、愛することができなかったと過去を蔑んでいることは解った。それは、この映画がただの演劇物でも、ロードムービーでもなく、二人の切なさを異なる形で描いていたからだと思う。 愛はすべてを赦し、受け入れて

          人は強くない。でも、大丈夫。映画「ドライブ・マイ・カー」を観て

          感じた空気をそのまま残すって

          って、残すってなんだろう。 もともとはディズニーで楽しそうに踊っているダンサーさんを見ているのが好きで、生き生きした表情を心の中だけじゃなくて物として残したくて始めたカメラだった。 でもきれいな画質で、目に見えている色よりも良い発色で、動きがまるで止まっているかのように撮ることが本当に必要なのか自分でもわからなかった。 そんな時に友達が勧めてくれたフィルムカメラはなんだか撮っていた時の気持ちや感じた空気も一緒に写真の中に閉じ込められる魔法のように感じた。 フィルムカメ

          感じた空気をそのまま残すって

          ミルクとコーヒーと時間

          図書館や自習室みたいな、静かでみんなが120%何かに集中している空間はどこか緊張してしまって、そわそわしてしまって、どんどん眠くなってしまう。 結果本気の人たちが集まっている空間ですやすや眠ってしまって、本当にヤバい人として冷ややかな視線をたくさん受け取ることになる。あっぱれ… だから私は作業をするならカフェで、おいしいコーヒーと隣の人の最近読んで面白かった本の話をおやつにしたい。 作業をする目的がなくても、あ、一人の時間が欲しいかも と思ったらいそいそとカフェに行くた

          ミルクとコーヒーと時間

          目で見えるものだけを信じないこと

          こんな大層なタイトルにしてしまったけど、私はお寺とか神社とか、占いとか魔法とか、神様とか救いとかそういうものに何かすがるような気持ちが常にあるんだと思う。 おみくじにいいことが書いてあったらうれしいし、占いで12位だったらその日は悲しい気持ちになる。 だから何だ、という人ももちろん知っているし、女の子は比較的みんな好きなジャンルであることも知っている。 大学生のころカナダに留学するまでは、わたしも雑誌の巻末についている占いを見て次のデートはこの日にしてみようだとか、ラッ

          目で見えるものだけを信じないこと

          乾いた冬に見るイルカショー

          夏はどうしても海に行きたくなるし、冷たいものが飲みたくなって湿った空気をうっとうしく思ったりする。 水族館に行くなら夏だ。東京にある屋内のならまだしも、外で見るようなものは絶対に夏がいいな、と私は思う。だってそのほうが水しぶきは涼しくて、磯の匂いなんかもしたりして、季節を生きている感じがするから。 でも思い立って出かける冬の水族館は特別なことも知っている。 出かける場所に迷って、でも貴重な休みを無駄にはしたくなくて、いそいそと海沿いを車を走らせる。 なんか寒々しいし、

          乾いた冬に見るイルカショー

          私の好きなもの

          私は文章を書くのも得意ではないし、まず自分のことが好きではない。あーあって思うことがたくさんあるし、ため息をごまかすために深呼吸をしたりするくらいダサくてつまらない人間だと思う。 自分が好きなものを一つずつ数えていればちょっとは楽しいのかな、くらいの気持ちで書き始めているこれ、実は今就業中だし、そんなのも含めて「あーあ」だ。 とにもかくにも、誰も読んでくれなくても、文才がある私のあの友達と比べることがあっても、少し続けてみたいことができた。これは、わたしの、備忘録。だと思

          私の好きなもの