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26年間、「変人」と言われ続けて思ったこと。居場所がなくても、居場所を作れる人になりたい。
26年間、「変人」と言われ続けて。
そろそろ認めなければいけないようだが、どうやら、私は変人らしい。
「本物の変人は自分を変人とは言わないよ」と言われそうだけど、26年間あらゆる人から「あなたは変人だよ」とツッコミをいただきながら生きると流石に「私は他の人から見たら変人なのだろうなぁ」と認める他ない。
例として、最近の私の「変」をいくつか挙げる。
(ちょっと長くなったので、興味がない人は「私にはサラリーマンは無理なんだ」まで飛ばしてください。
ちなみに人から変だと言われただけで、全部私の中では理由がしっかりあることだから、私はどれも変だと思っていないし、普通じゃない??と思っています。
・リゾバ先で着物を私服として着ていること。
・リゾバの給与のカウントに不満を持っていること。
・ハッカ油をボディクリームやドリンクに混ぜていること。
・朝食のルールをハックして昼食代を浮かせていること。
一つ一つ説明していくと、
・リゾバ先で着物を私服として着ていること。
→海外を観光する時に着物を着ていると、(アジア人差別がある国でも)敬意を払った好意的な扱いをされるらしいことと、着物の構造が向こうの人はわからない&目立つので逆にスリなどの被害に遭いづらいこと。
それにワーホリで仕事探しのレジュメを配る時に、印象に残るので、少しくらいスムーズに仕事にありつける気がする。
などの理由で着物を着る練習をしているから。
・リゾバの給与のカウントに不満を持っていること。
7時出社の場合、6時59分までの間に制服に着替えたり、レストラン勤務の場合は手洗いなどを済ませて7時から作業開始になる。たとえ6時50分に作業できる状態になり打刻をしたとしても、7時からのカウントになる。
けれど法律上は制服など仕事用の服に着替える時間も労働時間に含まれるので、本来なら「6時40分から出勤をカウントし、7時から作業開始」とするべきなのだ。
毎日(社員寮から仕事場へのバスの関係で)6時45分には準備が整って待機が発生しているので、7時までの15分間、分給にすると毎日325円(4回の出勤で時給1300円分)が支払われていないのが結構不満。マネージャーにその件を相談しようとしたら一緒に働くバイト仲間に止められた(解せぬ)
・ハッカ油をボディクリームやドリンクに混ぜていること。
→リゾバの場所が山奥すぎてドラッグストアはおろかコンビニもなく、湿布やうがい薬もろくに手に入らない。けれどお土産物の売店にハッカ油があったので、「そういや湿布ってハッカと同じ匂いじゃない?つまり成分同じでは?」と思って調べたら、鎮痛・消炎・血行促進・殺菌効果があるらしいと知ったので、ボディクリームに混ぜて痛むところに塗ったり、水にひと吹きして喉の痛み止めドリンクを作って飲んでいる。
・朝食ルールをハックして昼食代を浮かせていること。
今働いているリゾバ先は、朝晩の2食しか出ないので、昼食は自分でパンやカップ麺を用意しなければいけない。朝食を持ち帰りにして弁当箱に入れ、朝食を食べずに昼食に回している人もいる。
けれど1日3食しっかり食べたい私は、まず朝食を持ち帰りにし、その際におかわり自由の米を大盛りでよそう。
そしておかわり自由の味噌汁と、持ち帰り弁当に大盛りによそったお米のうちの半分と味噌汁を朝食として食べている。
そして残った一人前分のご飯とおかずを昼食にする事で、3食しっかり食べつつ食費を浮かせている。(こういう浅ましい知恵だけはよく働くのです)
ここまで読んでくれた人なら伝わると思うんだけど、私にはサラリーマンは無理なんだ。
自分が変人だと言われることに疑問を感じる私ですら、それはさすがにわかる。
実際に正社員として働いてみたけど、3年くらいで限界だった。
いろんなルールや慣習を「そういうもの」として受け入れず、わざわざ紐解いて意味を考え、時にはハックしてでも自己の利益を追求しようとするその浅ましい姿勢。
自分の理屈に合わせてルールや慣習の方を変えようと働きかける余計な行動力と協調性の希薄さ。
事を荒立てることを楽しむ厄介な好奇心。
我ながら、うわっ雇いづらっ!あっちいけっ!しっしっ!と思う。
自分にサラリーマンは合わないと思う理由はもう一つある。
会社では、常識があって社会の役に立とうとする人が重宝される。(つまり社会常識をひっくり返したがる私はお呼びではない)
前職のコピーライター(正社員)時代には様々な企業の採用サイト用の社員インタビューを経験した。
採用サイトに載る人というのは、必ず「会社が"まさにこういう人が欲しい"と思うモデルケース的な人」であり、そういう"サラリーマンとして優秀な人"は、どんな職種でもどんな会社でも大体近しい感覚を持っているように感じた。
すなわち、「この会社の仕事を通して、社会に関わり、社会に貢献し、それによって自己実現をしたい」という想いが強い人だ。
立派すぎる。
常々、「根拠があやふやな常識などというものの上に成り立つ、実際のところは人間の資質からは程遠く離れた非合理的な社会制度をひっくり返して、もっとシンプルに本質的に生きたい」と強く思っている私は、彼ら"優秀な社会人"の話を聞けば聞くほど「凄い…立派だ……言ってることは理解できるけど、あんまり共感できないな……」と感じてしまい、自分はサラリーマンとして大成できないなと痛感したというのも、前職を辞めた理由の一つ。
(前職もまた、コピーライティングやコンサルを通して社会に役立つ会社をより成長させることで社会貢献する会社だった)
もはや環境というよりも「サラリーマンという立場」そのものが向いていないんだと思う。
いや、でもね
自分のことをよく「反社」と自嘲するけど、私は「アンチ社会」じゃなくて「アンチ常識」なだけで、社会に反抗したいわけじゃないの…。
常識に反抗してるだけで…。
なんなら、社会には貢献したいと思っているの。今の「本質から程遠い常識」をひっくり返して、時代に左右されない新常識を広めることが1番の社会貢献だと思っているだけ…。
※キャリアデザインに詳しい友人に「社会常識をぶっ壊したいんだけどおすすめの仕事はある?」と聞いたら、「宗教を立ち上げるかヤクザになるか政治家になるしかないんじゃない?」とアドバイスをいただいた。
「わっちは社不でこれしかできないから起業したんですよね」と語る河合さんとの出会い
そんな最中、退職後〜リゾバを始める前までの北海道旅行中に素敵な出会いがあったのです。
https://maps.app.goo.gl/ZXkEq4iPBt22Vnb7A?g_st=com.google.maps.preview.copy
オーナーの河合さんは、一人称が「わっち」で丸メガネが素敵な40代。
「なんでゲストハウスやりたいって思ったんですか?」と私が聞いたら、「別にやりたいわけじゃないんですよ。わっちはこれしかできないだけで」と言いながら美味しいチャイを作ってくた。
(チャイを注文したら、鍋にスパイスを調合し始めてびっくり!とても美味しかった)
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ちなみに河合珈琲は、一階はカフェで2階がゲストハウス。
「コーヒーが好きだったんですか?」と続けて訊くと、「いやコーヒー好きじゃないんですよね。お茶の方が好きです」
なになに、どういうこと???😂
色んな豆の量り売りしてるし、立派な焙煎機まであるのに!
と、ますます気になって話を聞いた。
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リンゴジュースはビーカーで出てくる
元々はコックさんで、辞めて、ワーホリなどをしながら5年くらい日本中や世界中を旅して回ったオーナー。
けれどいつしか「非日常が日常になってしまった(by河合)」ので、旅をやめて、ゲストハウスの会社に就職したそう。
ちなみに「非日常の日常化」とは、異国の地などの非日常生活で生活することが当たり前(日常)になってしまい、また日々の会話がローテーション化(どのから来たのー?日本ですー、みたいな)してしまい、旅をする重要性が自分の中で低くなってしまった、ということらしい。
帰国後に就職したらゲストハウスでは数年働いた末に、社長と大喧嘩してクビになり、自分のスキルで出来ることを…とゲストハウスを始めたらしい。
(そしてコーヒーは、たぶんお客さんの需要があるから始めたんだと思う。実際にコーヒー豆を買っていく人も数名いた)
さて、そんな河合さんの「社会不適合のわっちが料理を学んで、世界を旅して、いい歳してゲストハウスの会社をクビになって、最終的に持ってたスキルでできることがゲストハウスだけだったからやってるんですよね。成り行きです」に私はすごーく共感した。深く深く頷いた。
オーナーをやってお店を持ってる河合さんは私よりもずっと優秀な人だけれど、感覚に優劣はないからね…!
むしろ社会不適合者を自認する私にとって、不適合者を自認する河合さんこそ、人生の大先輩だ。
コピーライター時代にたくさんお話を聞かせていただいた立派な社会人たちの誰よりも、「これしかできないから」と起業した河合さんの話の方が、私にとってはずっと自分ごとだった。
起業という言葉には、スーツをビシッと着て髪をジェルで固めてピカピカの革靴を履いてタワマンに住んで腕を組んだ自画像をアイコンにしているような「なんでもできるスーパーマンみたいな人の立派な挑戦」のようなイメージがあるけれど、そうじゃなくて、「自分にできることを、自分にできる形で、自分の好きな人たちとやりたい」という温度感で始めてもいいんだなぁ、ととても背中を押された。
(もちろん、やるからには大きな責任を背負わなければいけないけれど。サラリーマンなら他の社員が培った会社への信頼を損なわない責任があるし、自営業なら従業員を食わせる責任があるように。でも背負いやすい責任の形も人によって違うよね)
変人は変人でも、「クセのない変人」でいたい
はー、やっぱりワーホリから帰ってきたら起業しよ。会社のビジョンやミッションは今考えてるところ。
よーし、社会常識をひっくり返すぞ〜!やりがいしかないね!✌️
最近本当に、「人生は出会う人で全て決まるなぁ」としみじみ感じている。
退職して栃木を出て、自分の中の好きや興味に正直に従って、それを発信しながら行動していると、「好き」や「興味」に合致した人と次々と出会える。
「人と出会う」ためにも、自己理解や、自己理解の自己分析ってとても大事。もちろん自分磨きも。
起業の時は、そういう価値観を提供して広めるビジョンで、そういう人生実現の為の具体策を商売軸にしていく予定。
更に私のような「他称・変人」は、素敵な出会いをしっかり掴み取るために、「個性の灰汁(あく)抜き」を適宜していく必要があるなと思う。
どうせ変人なら、せめて「あまりクセがなくて関わりやすい変人」で在りたい。
ゲテモノじゃなくて、珍味のポジションを目指す。
偉そうなこと散々言ったけど、もし起業が大失敗して落ちぶれたら笑ってくれ😂
今日も人生をよく生きました🫶
次の記事でお会いしましょう♪
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