【週間】(07/01 ～ 07/05)週の日本株市場/次週の注目

【軽いまとめ】今週の相場の要点

"最近の相場で感じること"

先週分はこちら。

--- 07/01 (月) 朝note/夕方note ---
金曜日の米国市場は6月最終日だったため、相場は四半期末を意識した持ち高調整も含まれていそうな値動き📌になった。
先んじて調整気味だった半導体株はしっかりしていたものの、大型ハイテク株は下落したものが多かったため、主要株価指数を押し下げた。
他の業種では底堅いものもあったりと、指数に比べて全体はまちまち。

そんな金曜日の米国市場が動いている間に日経先物は強い値動きをしていたため、月曜日の朝もその流れを受けて堅調スタート。
しかし日経平均株価の40,000円を手前に失速感が出る展開になった。
一時はマイナス圏に転じるなど、大型グロース株は勢いが続かず。
一方でバリュー株の堅調さが目立ち、TOPIXは年初来高値を更新。
TOPIXバリュー指数も6月3日につけた最高値を更新📌した。

---  07/02 (火) 朝note/夕方note --- 
週明けの米国市場では引き続き米長期金利の上昇が目立つ形に。
バイデン大統領・トランプ氏による討論会を受けたバイデン大統領への健康状態への不安視により、トランプ氏当選の場合のシナリオを想定した金利の動きになっていそうな面も。
ISM製造業景気指数が弱かったにも関わらず、金利は上昇の勢いが強かった。
指数はハイテク株が牽引して堅調だったが、景気敏感系には弱さもみられた。

日本株は日経先物がやや下落して日本時間に折り返してきたため、まずは日経平均株価が39,500円を割り込む動き。
すぐに切り返すと、今度は上を目指して40,000円をトライ。
前場では超えられず、しかし後場になると勢い付いて3カ月ぶりの4万円台突破。📌
この日もバリュー株が堅調で、TOPIXは連日の年初来高値更新。📌

--- 07/03 (水) 朝note/夕方note --- 
米長期金利はやや一服感を出す動き。
この日はECB主催のフォーラムにパウエルFRB議長が参加し発言。
直近の経済指標を歓迎しながらも、「追加のデータをみて物価鈍化の流れの確信を強めたい」という姿勢は変わらず。
主要株価指数は取引時間に上向き、NASDAQ総合やS&P500は過去最高値更新。

日本株も先物の好調さにつられて上昇。
バリュー株に朝は一服感もあったが、この日はグロース株が堅調で日経平均が40,500円の節目を抜けて後場も堅調となるなか、朝はわずかに下落する時間もあったTOPIXも勢い付く形となった。
TOPIXは連日の年初来高値更新。📌

---07/04 (木) 朝note/夕方note --- 
水曜日の米国市場は祝日前の短縮取引。
そんな中で経済統計の発表がかなり多く、市場予想を下回る弱い内容が目立った。
特にISM非製造業景気指数はPMI以外にも多くの項目で前回を下回ったことで、利下げ期待を強めるように米長期金利は下落。📌
NYダウは小動きで小幅安となったものの、NASDAQ総合とS&P500はNVIDIAとTeslaの大幅高が牽引して過去最高値を連日更新。

日経先物は米半導体株高もあって強含み、過去最高値の更新をTOPIXとともに期待されて始まる。
朝のうちにTOPIXが34年ぶりの過去最高値をつけると、一旦やや達成感をみせる。
それでも上げ幅の縮小はわずかで、前引け前にやや強含むと、後場に勢い付いて日経平均株価も終値の過去最高値を更新。📌
TOPIXも終値としても過去最高値を更新📌する形で終了した。

--- 07/05 (金) 朝note/夕方note --- 
木曜日の米国株は祝日で休場。
動いていた欧州株は堅調だった。

日本市場は上昇スタート。前日に過去最高値を更新した勢いをそのままに、日経平均株価とTOPIXは場中の年初来高値を更新。
しかし勢いよく上昇した分、この日は利益確定売りが優勢で値下がり銘柄数が多くなる。
それでも日経平均株価は値がさグロース株が支えとなってほぼ変わらずの水準で終了📌。

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ETF分配金捻出警戒って結局なんだったの？～まだ終わってないけど～

先月の下旬から、日本株市場では
「7月上旬にはETF分配金捻出売りの売り需要が発生するため、(下落に)注意しましょう」
という話が多く聞かれるようになりました。

本来、注意すべきなのは括弧でくくった(下落に)という部分ではなく、純粋に需給が変化しやすい時期だということなのですが、「下落するイベント」として捉えすぎた話の広がり方もされていたため、こうした話を耳にした人にとっては困惑した2週間になったのではないかと思います。

そこで、
「そもそもETF分配金捻出とはなにか」
に触れたうえで、
「なぜ警戒が必要という話になっているのか」
という点をまとめたいと思います。