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24/07/03 (水)「節目をさらに超えて上昇」引け後情報


要点まとめ

  • 一部のバリュー株には一服感も、今日はグロース株が堅調

  • TOPIXを押し上げやすい

  • 後場に日経平均は節目の40,500円も超える動き

  • プライム市場の値上がり銘柄数は6割弱で、指数を押し上げやすい大型の堅調さが続く

コラム欄はお休み。
それに伴い、今日の分は無料公開とします。

節目をさらに超えて上昇

簡単な今日の日本の相場の振り返り

本日の日本株は引き続き堅調な値動きとなりました。
日経平均株価、TOPIXは勢い付いた先月末からの動きをそのままに上昇を継続して4日続伸。
今日も後場の動きが強くなる形で上昇し、TOPIXは引き続き年初来高値を更新したほか、久しぶりにバリューよりグロース優勢だったことで日経平均株価も勢い付く📌形となりました。

より詳細な振り返りはコラム欄のあと。
今朝のnoteにて注目ポイントとした点を中心に振り返っていきます。


コラム欄はお休み


蒸し暑すぎる!
夏バテ気味です……


今日の相場

-- いくつか見られる先物主導っぽい動き --

足元の日本株で特に目立っていたのがバリュー株の堅調さ・それに伴うTOPIXの連日の年初来高値更新📌です。
海運運賃の指数が上昇する中で昨日、一昨日と業種別指数の中で上昇1位となったほかには、銀行・保険業がTOPIXを押し上げる動きも続いていました。

銀行業と保険業に勢いをつけていそうな材料として、最近再び上昇に勢いがあった国内長期金利(10年物国債利回り)の動き。
金利上昇による利ざや改善期待などが背景にありそうな中、その国内長期金利を上向けている材料として挙げられそうなのが、米長期金利の上昇や止まらない円安など。
それらに一服感をみせそうな動きをした昨晩の米国市場の動きを受けてか、業種別指数では銀行業・保険業はともに9営業日ぶりの反落と長い連騰からの一服感📌をみせました。

こうしたバリュー株の一服が朝のTOPIXの下落につながったものの、今日はグロース株が堅調な動きをしたことが相場の支え📌になりました。
後場では勢い付いて40,500円を突破し、その後はしばらくこの水準の前後で右往左往するなど、先物主導で動いていそうな値動きが継続。

プライム市場全体の上昇銘柄数も60%程度と、昨日に続いて何でも買われているような相場では無い中で、指数が勢い付く大型株が堅調な状況が続いています。

TOPIXバリュー指数は連日過去最高値更新
TOPIXグロースも年初来高値更新
最近はバリュー指数の方が高パフォーマンスの日が多いが、今日はグロース優位に

東証業種別・市場別指数などの動き:

東証の業種別指数をみてみると、33業種中21業種上昇でした。
(左側には各業種の25日移動平均値。割合は現在値がその移動平均に対してどの程度乖離しているかを表します)

機械セクターが今日は堅調。
三菱重工業が先月からの堅調さを続け、8連騰。TOPIX押し上げ役の上位にもなりました。
運賃の指数の一つであるバルチック海運指数の上昇が続く中で海運業が続伸となった一方、直近で勢いのあった銀行・保険などのほかの一部のバリュー株には一服感も。

東証の発表した本日の空売り比率の合計は36.3%
低水準が続く今年の中でもかなり低い一日の空売り比率。
36.5%割れとなると、今年の日経平均株価の年初来高値をつけた3月22日の前日以来。
日経平均VI(ボラティリティ・インデックス)は上昇
最近は場中に上昇しては踏み上げられてVIが失速するような形が続いていましたが、今日は終値でも前日より上昇。
オプション市場ではやや高値警戒感も出しつつある?

その他の主な動き:

本日の全市場の売買代金ランキング上位25位、スタンダード、グロース市場の上位10位はこのようになりました。
(前日にこのランク内だったものには売買代金の変化を、ランク外だった場合は"圏外"と記しています)

三菱重工が大幅高で売買代金トップ。さらにディスコが堅調で、レーザーテックは反発しながらも売買代金が落ちる形に。

グロース株では日々の値動きが荒い昨日は下落していた銘柄群で再び堅調📌なものが目立ちます。
今日はグロース市場250指数も堅調で4営業日ぶりの反発。


明日の注目ポイント

-- 今晩の米国市場 --

今晩の米国市場のポイントとして、
①大量の経済統計
②祝日前の短縮取引

の2つを挙げます。

元々経済指標が週を通して多い月初。
加えて今晩は
・FOMC(連邦公開市場委員会)開催の3週後の水曜日に公表の議事要旨
・原則木曜日に公表されるものの、祝日で前倒しになった新規失業保険申請件数

もあって、大量に経済統計が公表される1日となります。

それらを祝日前の短縮取引の中で消化する必要があり、さらにはFOMC議事要旨に関しては公表がいつも通りの時間であるとすれば短縮取引で株式市場が終わったあと。
米長期金利が大きく動いている中で債券市場の需給にどう働きかけるのかに注目。

-- 明日の日本市場 --

明日の日本市場としては今週ずっと見てきた先物の動きに注目したいところ。
まずは米国市場が作り出す雰囲気で先物がどんな動きをするのか。
また為替市場の動きにも要注目。July 4thの祝日で商いもいつもとは違った様子になる可能性があり、そんな中での値ブレ感には要注意。📌


指数・今後の重要イベント

終値
日経平均株価       : 40,580.76 ( +1.26% )
TOPIX        :  2,872.18 ( +0.54% )
東証グロース市場250  :    653.03 ( +1.08% )
スタンダード市場トップ20: 1,171.20 ( +0.37% )
グロース市場コア     :  813.94 ( +2.37% )

東証プライム 売買代金: 43443億円

イベント
(誤字、表記ミスがたまにあるため、必ず自身でもご確認を)

2024年7月第1週
07/03 (水): 米6月ADP雇用統計
07/03 (水): 米6月ISM非製造業景気指数
07/03 (水): FOMC議事要旨公表
07/03 (水): インディペンデンスデー前日 米短縮取引
07/04 (木): インディペンデンスデー 米休場
07/05 (金): 日本5月分家計調査
07/05 (金): 米6月雇用統計

2024年7月第2週(SQ週)
07/08 (月): 日本5月分毎月勤労統計調査 速報
07/08 (月): 景気ウォッチャー調査 6月調査
07/09 (火): 債券市場参加者会合(~7/10)
07/11 (木): 米6月消費者物価指数
07/12 (金): 米7月ミシガン大学消費者信頼感指数 速報値
07/12 (金): 米6月卸売物価指数

2024年7月第3週
07/15 (月): 海の日 日本休場
07/16 (火): 米6月小売売上高
07/17 (水): 米6月鉱工業生産
07/17 (水): 米6月住宅着工件数
07/17 (水): ベージュブック公表
07/18 (木): 米7月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
07/18 (木): ECB理事会
07/19 (金): 日本6月全国消費者物価指数

2024年7月第4週
07/23 (火): 米6月中古住宅販売件数
07/24 (水): 米6月新築住宅販売件数
07/25 (木): 米6月耐久財受注 速報値
07/25 (木): 米実質GDP(速報値) Q2
07/26 (金): 米6月個人所得・個人支出・PCEデフレーター
07/26 (金): 日本7月東京都区部消費者物価指数 速報値

2024年7月第5週/8月第1週
07/29 (月): 配当・株主優待 権利付き最終日
07/30 (火): 6月JOLTS雇用動態調査
07/30 (火): 米7月消費者信頼感指数
07/30 (火): FOMC(~07/31 日本時間1日早朝にパウエル議長会見予定) 
07/30 (火): 日銀金融政策決定会合(~07/31 31日に会見予定)
07/30 (火): TOPIX浮動株比率の定期見直し実施前日(リバランス発生見込み)
07/31 (水): 米7月ADP雇用統計
07/31 (水): 米財務省 国債の四半期の定例入札予定発表
07/31 (水): 米雇用コスト指数 2Q
08/01 (木): 米7月ISM製造業景気指数
08/01 (木): 英国金融政策委員会
08/02 (金): 米7月雇用統計

2024年8月第2週(SQ週)
08/05 (月): 米7月ISM非製造業景気指数
08/06 (火): 日本6月分毎月勤労統計調査 速報
08/06 (火): 日本6月分家計調査
08/07 (水): MSCI定期見直し公表
08/08 (木): 景気ウォッチャー調査 7月調査

2024年8月第3週
08/12 (月): 山の日 振替 日本休場
08/13 (火): 米7月卸売物価指数
08/14 (水): 米7月消費者物価指数
08/15 (木): 米7月小売売上高
08/15 (木): 米7月鉱工業生産
08/15 (木): 米8月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
08/16 (金): 米8月ミシガン大学消費者信頼感指数 速報値
08/16 (金): 米7月住宅着工件数

2024年8月第4週
08/21 (水): FOMC議事要旨公表
08/22 (木): ジャクソンホール会議(~08/24)
08/22 (木): 米7月中古住宅販売件数
08/23 (金): 日本7月全国消費者物価指数
08/23 (金): 米7月新築住宅販売件数

2024年8月第5週
08/26 (月): 米7月耐久財受注 速報値
08/27 (火): 米8月消費者信頼感指数
08/28 (水): 配当・株主優待 権利付き最終日
08/29 (木): 米実質GDP(改定値) Q2
08/30 (金): 米7月個人所得・個人支出・PCEデフレーター
08/30 (金): MSCI定期見直し実施前日(リバランス発生見込み) 
08/30 (金): 日本8月東京都区部消費者物価指数 速報値

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