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自己啓発本は社会人になる前に読んだほうが良い

先日、本屋で文庫本コーナーをプラプラ見てたら大河の一滴が打ち出されていたんです。

あれ?これ僕が高校生の頃流行っていた本だよな?と不思議に思って調べるとコロナ禍のこの状況のせいかまた人気だっていうじゃないですか。

もう20年以上前の本なのに、人気が出るという名著のパワーに驚きました。

かくいう僕も、大河の一滴は持っております。

そう、まさに流行った高校の頃に買ったのでした。

2000年前後、自己啓発本がやたら流行った記憶がある。

ノストラダムスの大予言の1999年、翌年はミレニアムイヤーでもあるが2000年問題があったりと、期待と不安が混在した世相を反映していたのかもしれない。

ネットワークビジネスの聖書になっているらしい、チーズはどこへ消えた?なんかやたら流行ってた。ていうか、持ってる。

小さいことにくよくよするな!っていう中々にインパクトのある本も売れてたと思う。ていうか、持ってる。

そんなわけで、どういうわけか、高校時代自己啓発系の本をやたら買っては読んでいた。今思うと嫌な高校生だと思う。

でも上に挙げた3冊は、ぱっと名前が出てくるくらい僕の価値観に影響を与えているように思える。

特に、今流行っている大河の一滴は、両親が経営者であり、弱者の気持ちが分からない節があった我が家庭において僕に影響を与えたと言えよう。

その割うっすらの記憶で申し訳ないが、自己啓発系の本というのはとにかくポジティブである。

ああしろこうしろ、こうマインドを持てとやる気にさせてくれるのはいいのだがごりっごりのポジティブマインドである。

その点、大河の一滴は、「言うて、人生ってしんどいやん。いや、今良くてもいつ悪くなるかもわからんやん。そらネガティブにもなるて。ええんやで。ネガティブでも。生きるしんどさを踏ん張っとるお前は最高や。」と寄り添ってくれるような本だった。

ネガティブは悪いことではない、ネガティブだからこそわかることもある。

とある意味究極のポジティブマインドが大河の一滴なのだ。

これには当時のもとじい少年は恐れ入ったね。経営をバリバリしている両親で母親からは割と親の子供の頃と比べられたような発言がありそれなりの劣等感のようなもんもあったけど、救われたような気がした。

それが僕の今の価値観の礎にもなっている。

自己啓発本というと、社会人になって自らのスキルアップのために、その方法論やマインドを勉強するものってイメージがある。

でも、社会人になると自分の失敗・成功体験(特に後者)により価値観がどんどん確立していくものだ。

自己啓発本を読んでも、今までの生き方を肯定して悦に入ってしまいがちじゃなかろうか。もしくは、モチベーションアップしても、仕事や家庭で擦り切れた状態でそれは幾何の維持ができようか。

むしろ、社会経験がない状態。もしかしたらいまいち響かないかもしれない学生のうちに読んでおいた方が良いと僕は思う。

先に述べたように、学生の社会は限られていることが多い。

家庭・学校・習い事・塾。

これくらいだろう。付き合う年代も上下1歳違いがほとんど。

そんな縛られた状態で、新たな価値観をぶち込んでくれる本というのはなんと素晴らしいことか。

仮にすべてを理解できなくても、はっとさせられる文章はあるはず。

そしてその言葉は自分の人生の生き方の道しるべになってくれるはず。

本を読んで、全力ダッシュで行動に移すのも素晴らしいことだ。しかし、マラソンの給水のように自分の人生に染み入って走る助けになってくれるのもまた素晴らしいのではなかろうか。

そういった意味では、多感な中高生のうちに自己啓発本を読むことはいいことではないだろうかと思う。

冒頭に戻るが、大河の一滴、読みやすくて高校生の僕にも分かったのでこの機会に読んでみてはいかがだろうか。

図書館で借りても1、2週間もあれば十分読めると思う。

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