開拓星のガーデナー #4
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果てしなく白い雲の上。限りなく澄んだ海の底。見果てぬ冒険の夢とともに僕は……ショウマは育った。先人たちの遺した数々の発見の偉業。その末席に、自分の名を刻み込む。それが僕の夢であり、人生の目標……そう思っていた。
西暦2058年。時は流れ、僕は16歳になった。日本では法的にも社会的にも立派な成人だ。そして大人になった僕が、夢のためにまず何をしたかというと……何もしなかった。
なぜなら、僕が大人になるまでの僅かな間に、この地球に残っていた僅か