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サイコロシアン・ルーレット

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完結済み。クアドンの町に対立する2つの組織は、大きくなりすぎた『抗争』の現実的な落とし所として、ロシアンルーレットによる対決を始める。構成員が次々と命を落としていく中、陰謀の影が…
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2019年12月の記事一覧

サイコロシアン・ルーレット

全19話、合計49800文字(文庫本半冊ほど)。2019年12月に連載された同名小説の一…

餅辺
4年前
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サイコロシアン・ルーレット #3

【連載マガジンを見る】 エリックは視線をわずかに彷徨わせると、3日は伸ばしっぱなしの無精…

餅辺
5年前
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サイコロシアン・ルーレット #4

【連載マガジンを見る】 「ロシアンルーレットだぁ?」 市街地にほどよく面した、散らかった…

餅辺
5年前
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サイコロシアン・ルーレット #5

【連載マガジンを見る】 クアドンの仄暗い歓楽街。その一角にある高級レストラン『ムーンブリ…

餅辺
5年前
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サイコロシアン・ルーレット #6

【連載マガジンを見る】 「はっはっは……あっはっはっはっは!」 大笑。集まる剣呑な視線。…

餅辺
5年前
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サイコロシアン・ルーレット #7

【連載マガジンを見る】 「……よしっ、ツイてる……! イケる……!」 血の勢いを確かめる…

餅辺
5年前
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サイコロシアン・ルーレット #8

【連載マガジンを見る】 それが彼らの出会いだった。ファミリーに迎えられたアイシャは、徐々に無くしたものを取り戻していった。彼女は積極的に危険なヤマに関わり、すぐに頭角を表した。皮肉にも感情の欠落こそが、感情を取り戻すための最大の武器となったのだ。 そして現在、彼女は死のゲームの2番手として堂々と席に着いている。その一方で、彼女を見守り続けたラルフの胸裡には、様々な感情がうずまいていた。誇らしさと喜び。そして疑念と後悔。本当にこれで良かったのか。 アイシャはダイスを投じる

サイコロシアン・ルーレット #9

【連載マガジンを見る】 皮肉屋だった同僚の雰囲気が変わったのを、シンシアは鋭敏に感じ取っ…

餅辺
5年前
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サイコロシアン・ルーレット #10

【連載マガジンを見る】 ありきたりな話だ。ヴィーコは己の過去を語る時、決まってそう前置き…

餅辺
5年前
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【完結済み】サイコロシアン・ルーレットについて

(1300文字) よくきたな。わたしは餅辺です。あなたは現在note上で連載されているパルプ…

餅辺
5年前
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サイコロシアン・ルーレット #11

【連載マガジンを見る】 「クッ……!」 ゴルデルが唇を噛んだ。キムは歯を食いしばり、瞳の…

餅辺
5年前
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サイコロシアン・ルーレット #12

【連載マガジンを見る】 ミハエルが指を鳴らす。黒服の2人が台車を押して入ってくる。その後…

餅辺
5年前
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サイコロシアン・ルーレット #13

【連載マガジンを見る】 海。青い海。海にいきたい。海にかえりたい。海にはぜんぶがある。 …

餅辺
5年前
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サイコロシアン・ルーレット #14

【連載マガジンを見る】 「ラルフさん、何か一言!」 「一警察官として、あなたが裏切った人たちに何かありませんか!」 「合衆国市民が見ているんですよ!」 「ラルフさん! 謝罪の言葉は!」 「ラルフさん!」 詰問とフラッシュの洪水に、ラルフは何も答えない。ただ黙ってその場を立ち去る。カーテンの奥、署内の同僚はこの不器用な男の今後を祈った。誰かが手を汚さなければならなかった。それだけだからだ。 正義には2つの線がある。1つは法。明文化され、極めて理解しやすい。もう1つ