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カブとアオムシ

豊作だった夏野菜、
そして子どもたちが大好きだった
カブトムシをはじめとした夏の虫たちの季節が終わりました。

季節は今、晩秋から冬に移りかわろうとしています。

夏のあいだ大活躍だった虫かごも
しばし寂しい季節…。

と思っていたら、
子どもたちが虫かごのまわりに集まって
なにやらのぞき込んでいる様子…。

話を聞いてみると、
子どもたちといっしょにアオムシを育てることにしたんだとか。

カブの葉とアオムシ

ことの経緯はこうです。

冬にむけて冬野菜を育てようと相談した結果、
カブを育てることになった皆。

子どもたちといっしょに苗を買いに行き、
プランターに植えてせっせとお世話をしていたある日のこと。

いつものようにお散歩がえりのルーティンであるカブの観察をしたら、
まだ小さいカブの葉っぱたちが穴だらけに!

いったい誰のしわざだ?とカブの葉をよーく見ると、
小さな小さなアオムシたちの姿が…。

このままだとカブがやられてしまう、駆除だ!

大人たちはそのとき、そう思ったそうです。

でも待てよ。
今年度の子どもたちは虫が大好き。
春、夏、秋を通していろんな虫たちに親しんできたし、
今もちょうど『はらぺこあおむし』の絵本を楽しんでいる…。

どうする? カブを守るために駆除する?
それとも…。

保育者たちでいろいろと調べて頭を悩ませたその結果、
アオムシを子どもたちと育ててみることに。

カブも守って、
どこまでできるかわからないけど、
アオムシたちの命も守ってみる。
そしてその過程を子どもたちといっしょに楽しむ。

そういうわけで、
今ConoCoのおうちの虫かごには
アオムシさんたちが住んでいるのです。

皆が言うことには、
うまくいけば、
モンシロチョウになるはず…きっと…たぶん(笑)

買ってきたカブ

アオムシを育てることになった経緯にもクスッとしましたが、
普段のおせわのてんやわんやぶりもまた笑えるのです。

カブの葉で生まれて育ったアオムシさんたち、
最初は間引いたカブの葉をもらってムシャムシャと
それはそれはすごい勢いで食べていたそう。

でも、だいじなカブの葉っぱを全部あげてしまうわけにもいきません。

皆でアブラナ科の野菜を調べ、
次にあげたのはブロッコリー。

スーパーで買ってきたところまではよかったのですが、
アオムシさんたちが食べたのは市販のブロッコリーについている
わずかな葉っぱの部分のみ。

フンの量もカブの葉っぱをあげていたときに比べて少なくなってきたそう。

困った皆は八百屋さんに相談して、
次にゲットしてきたのはでっかいキャベツ。

でも柔らかいカブの新芽や若葉で育ったアオムシさんたちのお口には、
かたいキャベツはどうやら合わなかったようで、
ブロッコリー以上に食べなくなってしまったとのこと。

焦った皆が買ってきた葉っぱつきのでっかいカブを見て、
思わず笑ってしまいました。

カブ育ててるのに…(笑)

そんなこんなで試行錯誤しながら、
皆で楽しくカブとアオムシさんのおせわをしているようです。

子どもたちがアオムシさんのご飯になる野菜を買いに行ったり、
葉っぱを洗ってエサやりのお手伝いしたり、
少しずつ大きくなっていく様子を目を見開いて観察していたり、
そんな様子をほほえましく見ている日々です。

さてさて、
アオムシさんたち、
無事に羽化して愛らしい姿を見せてくれるのでしょうか。

またこのドタバタ劇の顛末、
ご報告しますね(笑)

(ちなみにこちらのInstagramでもこのドタバタ劇がリアルタイムで楽しめます↓)

https://instagram.com/conoco_kyomachi?utm_medium=copy_link


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