見出し画像

わたしのアイデンティティーについて考えてみる

たくさんの人のnoteを読むようになって
1か月が経った。

わたしが、これからも記事を読みたいなと
興味がわく人にはある共通点がある。

それは
その人が何者か、透けて見えるような文章があること。

出身とか、職業とか年収とかそういうのじゃなくて
朝の珈琲が好きな理由とか、
人生で悲しかった日のこととか
変わったところにあるほくろを気に入っているとか。


自分のアイデンティティーを考えるとき、
わたしにはこどものころから、よくする想像があって
人に説明をするのは初めてなのだけど説明してみると、
まず、地球上全部の、そりゃもう全部の人を
ひとつの教室か体育館に集めてみる。頭の中で。

体育館の壇上には司会者みたいな人が立っていて、

市場のセリみたいにその人は大きな声で叫ぶ。
「このなかで足の裏にほくろがある人だけ立って
残りは座ってください!!!!」

それをいくつ繰り返すと、わたしは最後
地球上でわたしだけが立って
たったひとりの存在になるかという遊びを
頭の中でする。

自分なりのルールがあって、
日本人とか、髪の色とかそういうのはなし。
おもしろくないから。
でも、海の近くで生まれ育って海が自分にとって
アイデンティティーなら
「海の近くで育った人!!!」と司会者に叫ばせるのはあり。
身体的特徴も自分がチャームポイントと呼べるものはいい。




自己紹介をかねて、わたしが地球という体育館で
ひとり残る方法を考えてみる。

まず、わたしは左利き。
これはいつも一番に思いつくし、左利きの人口は10%なので
この時点で1割だけが残るかなりの強カード。

友達に「左利きいいな」とか「左利き不便そう」
と言われるたび
「不便だよ~」と返すけど、実はとても気に入っている。
生まれてから初めてお箸を持たせると左にしかいつも持たなくて、母が矯正しようとしたけど治らなかったらしい。

「脳の作りがそうなっているから諦めろ」といった父のおかげでわたしは純度100%の左利きで、利き手、利き足、利き耳
全部左じゃないと気持ちが悪い。

それと関係があるかわからないけれど、
わたしは初対面の人と歩くとき、必ず自分が右側を歩きたい。
どうしてか”右は弱点”という無意識があって
知らない人が右側にいると不安になるからだ。

地球上に1割を残したところで、
次のアイデンティティーはえくぼがあること。
えくぼは昔から褒めてもらえることが多かったけど、
そんなに気に入っていたわけじゃなかった。

好きになったのは、思春期をすぎてからで
わたしは昔からおっちょこちょいのくせにラッキーというか
いい人に出会う才能があって、
人にやたらと助けてもらえることが多かった。

そんなわたしをみて両親が言った。
「あなたはおっちょこちょいだけど愛嬌があって人徳が宝ね」

これからもきっと、おっちょこちょいだろうからせめて
人に憎まれないような愛嬌を持っておきなさいと言われて
初対面の人に仏頂面や無愛想な顔はやめようと思った。
にこにこするようにすると、えくぼは笑顔にちょっとふりかけを
かけたようなわたしのいいところになった。

あと少しわたしという存在をたしかにするために項目を追加してみる。

・大きい音がきらい
掃除機、カラオケ、ボーリングなど屋内で聞く意味のない大音量が苦手。
映画館は映画が始まって集中すると気にならないけど4DXは逆に集中できなくなるので苦手。はじめて行ったときはたまげた。

・ドライフラワーが好き
お水をあげなくてもいいから!
すぼらなわたしがお花を愛でられる画期的な方法。

・部屋の掃除はラジオを流しながらする
掃除は嫌いだけどやりはじめると止まらない。
最近、食洗機を導入した。最高。

・面倒くさいごはんの好きときらい
カップラーメンの火薬が苦手。玉子の黄身がもそもそしていて苦手。
白身は好き。カリカリ梅が好き。チョコレートが好き。
チョコレート味のお菓子は好きじゃない。

・本が好き
ファンタジーか推理小説が好き。新書とノンフィクションはたまにだけ。

・朝に弱い
夜型なので朝はぎりぎりまで寝ている。
出かけるまでの支度はとっても早い。

・田舎生まれ都会が好き
自然も好きだけど、
東京の、駅ごとに雰囲気の違う都会が好き。
方言は少しずつ出なくなって、
でも友達と夢中になって話すときや感情が強くなると出やすい。


こうやって、わたしという人間をいくつもあげていくと
最後は地球上にわたしと重なった存在が
どのくらい残ったかわからなくなる。

でももうそんなことはどうでもよくて
わたしが、わたしという存在をこうやって確かめられることに満足する。






よかったらサポートしていただけると嬉しいです!いただいたサポートはカフェで記事を書く時のカフェオレとおやつ代にさせていただきます。あなたにこれからもハッピーな記事を届けられますように。