マガジンのカバー画像

福島県への風評加害・情報災害問題

52
情報災害としての福島県への風評被害問題および自主避難者問題について
運営しているクリエイター

2023年3月の記事一覧

私たちが知らない福島県の甲状腺検査と検査される人たちのこと

私たちが知らない福島県の甲状腺検査と検査される人たちのこと

加藤文宏

その言葉は聞いたことがあっても 「福島県の甲状腺検査」という言葉を聞いたことがあっても、多くの人にとってはよくわからないか、定期健康診断のようなものと感じるのではないでしょうか。

 筆者は関東在住ですが、「福島県の甲状腺検査」がどのようなものか理解している人は周囲に多くありません。とくに「甲状腺検査と過剰診断」と言われると、途端に面倒くさい印象になり、踏み込んで情報を得たり考えたりす

もっとみる
首都圏から被曝不安層および自主避難者を生んだ情報災害の構造解明

首都圏から被曝不安層および自主避難者を生んだ情報災害の構造解明

加藤文宏(情報災害研究プロジェクト 代表)

当ページは『第1回東日本大震災・原子力災害 学術研究集会』で加藤文宏が口頭発表した論文(予稿/口頭発表スライド)のダウンロードページです。ダウンロードされるものは、正当な範囲内で行われる引用を除き、テキスト、画像等の無断転載・無断使用を固く禁じます。

目次
・抄録
・ダウンロード
  予稿
  口頭発表スライド

首都圏から被曝不安層および自主避難者

もっとみる
中核派系団体が行った福島市内デモにみる極左暴力集団の浸潤

中核派系団体が行った福島市内デモにみる極左暴力集団の浸潤

加藤文宏

3月11日に行われた中核派系デモ 2023年3月11日、福島市内で原発存続に否定的な主張を展開するデモが行われた。デモを主催した『すべての原発いますぐなくそう!全国会議(略称:な全/NAZEN)』は、警察庁から[東日本大震災後、同調者の獲得を図るため、セクト色を隠し原発の即時停止等を訴えるなど、反原発闘争の盛り上げを図る]中核派の大衆運動と指摘されている団体である。

 警察庁が指摘す

もっとみる
震災と原発事故から12年 「新世代をめぐる課題と提言」

震災と原発事故から12年 「新世代をめぐる課題と提言」

加藤文宏

あの日に小学生だった人たちの時代へ 東日本大震災から12年。みな平等に12年分の歳を重ねた。あのとき20代、30代だった人たちは、いま30代、40代、50代である。震災と原発事故のあと、この世代が日本の社会を底支えし、同時に未曾有の複雑かつ困難な課題と直面してきたと言える。私が帰還を助けた、首都圏から被曝を恐れて自主避難した人々も40代や50代になった。

 そして2011年に小学生だ

もっとみる