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今昔モザイクアートプロジェクトの進め方

「今昔モザイクアートプロジェクト」は、(株)NEPPU JAPAN(一社)新潟今昔写真、(合)omusubiの3社が進める市民協働型の制作プロジェクトです。前回は活動の理念について記事を書きました。

今回は、このプロジェクトがどのように進んでいく予定か、ご説明したいと思います。


1. 素材収集(古写真募集と、その「今」を撮るイベント開催)

先ずは素材集め。モザイクアートを構成する写真を収集します。素材は大きく分けて2種類。
一つは昔のまちの風景を写した古写真。これが今昔の「」に相当します。
もう一つは、その古写真の「」を撮影した写真です。

多くのご家庭では、押入れや書棚に昔撮影したプリント写真やアルバムが、日の目を見ずに眠っているのではないでしょうか。また企業においても、創業○○周年や社屋竣工などの記念に撮影した写真が多く眠っていることでしょう。私たちはこれらの古写真を、皆さんのご協力の下に収集します。

竣工記念に撮影された写真(新潟市古町地区/1956年)

古写真収集と同時並行で、「昔」の写真の「今」の様子を撮影するイベントを開催していきます。

この素材収集の過程で、多くの方々のご協力が必要です。これが私たちが「市民協働型」と呼んでいるポイントです。

なおモザイクアートを制作するのに、「昔」の写真は3,000枚、その「今」を撮影した写真も3,000枚、合計6,000枚の写真が必要です。収集及び撮影には、多くの方々のご協力をお願いしなければなりません。

2023年12月現在、新潟市の中心地域「にいがた2km」をテーマにした第1弾プロジェクトが進行中です。2キロ周辺の古写真を集め、その今を撮った上で、モザイクアートを制作する予定です(2024年夏完成予定)。

路面電車が走っていた頃の街並み(新潟市/1990年頃)

2. コミュニティ組成

古写真を提供して下さったり、「今」を撮るイベントに参加して下さったりするなど、活動に参加・貢献してくださった方は、「今昔コミュニティ」にご招待します。

参加・貢献へのお礼としてお渡しする、当プロジェクトのロゴを形取ったトークン(メンバーシップNFT)がコミュニティ参加のチケットとなります。

コミュニティでは、コミュニケーションツール「Discord」を使う予定です。まちの「歴史」や「古写真」をキーワードに、何か新しいことができないか、どんな取り組みをしたら楽しいか、モザイクアートの図柄はどんなものが良いかなど、皆さんとわいわい議論を交わしたり、相談することができたらいいなと考えています。
このコミュニティでの活発なディスカッションも、私たちが市民協働型を標榜するポイントの1つです。

現在作成中のトークン(メンバーシップNFT)

3. モザイクアート制作

合計6,000枚の素材が集まったら、モザイクアートを制作します。制作の際は、コミュニティメンバーからも「どんな図柄がいいか」等の意見を仰ぎつつ、制作を進めていく予定です。

皆さんと協力して制作した、世界に唯一のモザイクアートは、公共施設等に寄贈し、多くの方に観覧頂けるようにしたいと考えています。
(第1弾のプロジェクトでは、新潟市内の歴史展示施設への寄贈・展示を計画しています。)

モザイクアートのイメージ(モチーフ:工場煙突と住宅街)

4. モザイクアートのNFT化

完成したモザイクアートをNFT化し、多くの方に手に取って頂けるように自社のミントサイト(NFTを発行するWebサイト)で販売します。
古写真提供などで制作に携わった、或いは遠くから応援した・見守った証として「手元に置きたい」という想いに応えたいと考えています。

このモザイクアートNFTも、トークン(メンバーシップNFT)同様に「今昔コミュニティ」の参加チケットにもなっており、投票機能などを使いながらプロジェクトの今後についてより深い議論にも加わって頂きたいと考えています。

5. 他地域への展開

第1弾は新潟市の中心地域「にいがた2km」をテーマとし、その周辺の写真素材を集めていくと記しました。

しかし、これはあくまでも第1弾。第1弾を成し遂げた後は、県内外の他地域でも同様の市民協働型プロジェクトを展開していくことを見据えています。

昔のまちの様子(新潟市古町/1970年代)

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