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2022/12/12 リベコ冬イベント③リベラルアーツとしてのルールメイキング

2022年12月12日(月)に、リベコの理事3名によって、「これからのコンサルタントに必要な知識とスキル」というセミナーが実施されました。今回はそのご紹介の第3回目で、アルス・コンビネーター 矢萩邦彦さんによる基調講演「リベラルアーツとしてのルールメイキング」です。
 
アートでは、写真の登場によって「リアル」から「視点やアイデア」に価値が移りました。同様に学びでは、AIの登場により、「正確さ」から「抽象や臨機応変さ」に価値が移りました。
 
旧産業では、ライン生産の登場によって、「個人的技能」から「分業」に価値が移りました。新産業では、DXの登場によって、「肌感覚」から「想像力と言語化能力」に価値が移りました。ルールを言語化すれば、AIは間違うことがないのです。
 
これまで我々はルールというものを余り大事に感じていなかったけれども、ルールをきちんと作ること、明確に言語化することが、持続可能なシステムを作る上で大変重要になって来ています。
 
じゃんけんをしたことがない人にじゃんけんの説明をさせる中学入試問題、じゃんけんを基にした新しいゲームを考案させる大学入試問題、児童会長をじゃんけんで決めることがふさわしくない理由を問う中学入試問題、文章を示してそれを使った問題を作り、自ら解答させる大学入試問題等が紹介されました。ルールについて明確に言語化することを扱う入試問題が登場して来ているのです。
 
コンサルタントとしての目的を達成するために、矢作さんが設定している3つのルールが紹介され、自分がそのルールからずれていないかの確認を常に行っているというお話が披露されました。
 
何かを目指して努力する志向的営みをゲームと呼びましょう。ゲームには目指す目的があるので、それに沿ったルールが設定されます。システムは同じ目標を共有する全体で、システムはゲームをしていると考えられます。その際にルールは、目的達成と分かり易い因果関係で結ばれていること、禁止事項があればその代わりに何をすれば良いかが提示されていることが必要です。
 
ペナルティによってルールを守らせることはできません。その前に、システムの中で、目的を共有しておくことが大事なのです。

「リベラルコンサルティング協議会」
自らアップデートでき、豊かで潤いあるキャリアを歩める仲間を募集しています。
 
@liberal.consulting.association

(仲井圭二)

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