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公開研究会『大正・昭和の音とデザイン ー関西と名古屋のレコード産業ー』のお知らせ
サントリー文化財団の2023年度研究助成「学問の未来を拓く」助成を受けて、6月2日(日) 13:00〜 京都市立芸術大学・伝音セミナールームに於いて
歴史的音源所蔵機関ネットワーク (レキレコ) 主催・東洋音楽学会西日本支部共催の公開研究会
『大正・昭和の音とデザイン ー関西と名古屋のレコード産業ー』
を開催します。
原則として対面のみの開催です。
レコードの周辺情報としてレコードスリーブは重要
『幻のレコード』もうひとつの章
『幻のレコード 検閲と発禁の「昭和」』は基本的に描き下ろした原稿を出版時にところどころ削除したり逆に増補したりして一冊に形成していったのですが、その過程でまるまる一章分削除したりもしました。いちおう材料を集めて章立てして書いたのですが、レコード検閲の本として一冊にまとめるに当たり、ひとつは文字数超過のため、もうひとつはやや趣旨から外れるテーマのためエイヤッと削ったのです。
その判断は間違ってい
2/23 蓄音機の会@さんさき坂カフェ
『幻のレコード』に絡んで
本の内容をレコードとともに紹介します。PDFを用意しています。もともと講義用に作成したコアなPDFをコンパクトに作り直しています。
後半は、僕の好きなレコード、新しく手に入れたレコードを気ままに紹介します。気ままにとはいうものの、なにか連想のつながりを持たせなければ気がすまない性分です。うまくまとまるかな?
せっかくドラマで盛り上がっている時節ですので笠置シヅ子も取り混
『幻のレコード 検閲と発禁の「昭和」』補遺④
本書ではさまざまな表を作成したのですが、紙幅の都合ではなく校了までに省いた表も多々あります。
レコード検閲の傾向を把握する過程で、検閲されたレコードの数量を「レコード検閲件数表」にまとめましたが、図示はせず一部のデータを本文に活かすだけにとどめました。
本表は「時事年鑑」の各年に掲載された表を出典としています。「時事年鑑」の表に項目のあった団体歌は数量が乏しかったので「講義講演其他」に組み込みまし
『幻のレコード 検閲と発禁の「昭和」』補遺③
『幻のレコード』の中でも述べましたが、1934年8月にレコード検閲が開始されると、新譜はもちろんのこと、それまでに発行された旧譜も検閲の対象となりました。たった2名のレコード検閲係には毎月平均20枚前後の新譜と膨大な旧譜がのしかかったのです。問題のある旧譜が見つかった場合、「出荷された分は見逃すが将来的な追加プレスは禁止」という製作停止処分が下されました。
次に挙げる表は、1934年8月以前に
『幻のレコード 検閲と発禁の「昭和」』補遺②
書籍からこぼれ落ちた情報のつづきです。
まあ索引が付けられないのは脱稿時のボリュームからうっすら予感していましたが、まさか枚数超過で参考文献まであぶれるとは正直思っていませんでした。この種の書籍に参考文献は不可欠!を信条としているからです。
ですから参考文献の削除には大いなる勇気が必要でしたが、本文中に主要な出典は記載されているということで妥協しました。
なぜそこまで参考文献にこだわるかという
『幻のレコード 検閲と発禁の「昭和」』補遺①
はじめに
noteをはじめました。アカウント自体は8年前に作っていたのですが、仕事の告知用としてほかのブログ (はてなブログ) を使っていることもあって休眠アカウントと化していました。知らないうちに8周年記念バッジというものを貰っていて、なんだか家出したままになっていた留守宅に帰ったような気分です。
僕はレコード史と日本の洋楽史をメインとして研究し、その研究成果を書籍にしている物書きです。
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