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私の父の教えは「正しく与える」こと

私の父が亡くなって25年になります。

父は亡くなるまで経営者としての視点を色々と教えてくれました。

その中で、よく口にしていたのが
「正しく与える」
という言葉です。

その言葉は抽象的過ぎて
子どもの頃はよく意味がわかりませんでした。

色々な例えを出してくれて話してくれていたと思うのですが、
困ったことにたった一つしか思い出せません。

そのたった一つ父が出してくれた
子どもでも分かりやすい具体的な例

それは
「お金を貸す時は返してもらわなくても良い、
 あげても良い額を貸すこと」

その時は「ふ〜ん」ぐらいで聞いていました。

これには誤解のないように、
「お金の貸し借りはダメだけど、
 万が一大人になって誰かに頼られたら」
という前提がありました。

子どもなので、
1000円貸してと言われても1000円は無理だろうし、
100円だったら返ってこなくても大丈夫
と思えば貸してあげればよいし、
100円がなくなると困る
と思うのであれば貸さない方がよい
と言われました。

お陰様で大人になって、
お金の貸し借りで困ることはなかったです。

そして、
このお金の貸し借りの父の言葉が、
色々な場面で「正しく与える」ということを
間違わずに行う考え方を作るきっかけになりました。

自己犠牲になったと思うことはなく、
自分の許容範囲で人を助けることができるようになったのです。

これは、
一気に父の言葉を理解して、
ずっと間違わずにこれたわけではありません。

父の言葉はきっかけになったので、
この思考を体現するまでにはずいぶん時間を要しました。

なぜなら、
そもそも自己肯定感が低いので、
自分を必要としてくれる気配に弱く、
自分からどんどん“火中のクリをひろう”行動を繰り返して、
火だるまになることもありました。

それが自己肯定感が徐々に上がっていくとともに、
父の言葉の意味もよく理解できるようになっていきました。

結局、背伸びも、無理も、何もならない

自分が本当にできる、
人に与えられる範囲は決まっている
ということです。

ただ、
この決まっている範囲は流動性があって、
自分自身の色々な成長とともに与えられる範囲は広がっていきます。

今日の範囲と明日の範囲は違う

そうすると、

去年の範囲と今年の範囲も違う

自分がきちんと自分を大切にしながら、
本当に無理なくできる範囲で自分を惜しみなく与えることができること

それが、
「正しく与える」

自己肯定感の高まりとともに、
この父の言葉が私をブレさせず助けてくれています。

最近、Audibleで“GIVE&TAKE”を聞いて、

このギバーでトップにある人は
父の言う「正しく与える」人なんだ、

と理解し、

私が幼い時から生きていくために
必要なことを色々教えてくれていたんだなぁ

と朗読を聞きつつ感慨にふけっていました。


そういえば、
父との最後の会話は

「気をつけて帰れよ」
「はーい」

入院中の父を見舞って帰る時に、自分の心配より娘の心配をする

とっても優しい父でした。



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