もーりー

社会人4年目(営業マン→編集者)。一人前のライター目指して奮闘中!

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  • 書評

    読んだ本の中で、これはいいな~! という本を紹介していきます(^^)/

  • 日記・エッセイ

    思うまま、等身大で書いてます

最近の記事

6畳ワンルームからの挑戦

「家賃4万で住める家無いですか?」 転職にあたって、一人暮らしの物件を探していた。 「洗濯機外置き、6畳ワンルーム」それが家賃に合う物件の条件だった。 「文章を書く仕事がしたい」 そう思い続けて、やっと掴んだチャンス。それに転職先の面接で聞いた、編集長の忘れられない一言。面接を受けた時から、この会社に入りたいと直感的に感じていた。 なのに内定をもらった瞬間、色々な現実が頭に浮かんでくる。 お金は? 実家の家族は? 本当にこの道でやっていけるのか? 今行かなかったらき

    • 「他人の普通」を追っても答えはないと気付いたら(書評:コンビニ人間)

      「いらっしゃいませ!」 主人公が叫ぶフレーズが、頭の中で何度も反響する。 まるで吸い込まれていくように、この本の世界観に魅了されずにはいられなかった。 今回紹介するのは、村田沙耶香さんの「コンビニ人間」という小説。 2016年には第155回芥川賞を受賞し、話題になった作品でもある。 160ページほどで読みやすいボリュームだが、広がる世界観や問題提起にはとても考えさせられた。ここでは僕自身が読んで感じたことや、簡単なあらすじを書き記していきたいと思う。 あらすじ主人公は古

      • ひとりごと。休むのが怖いと思ったら

        「あぁ、またやってしまった」 パンパンになった脚を、頭をさすりながら思った 放っておくと全力で走ってしまう 正直言うと、立ち止まるのが怖い その間に時間以外の何かが流れていってしまう気がして その焦りに耐えられなくて、走る ただひたすらに走る 何か大事なものがこぼれそうになっても、前だけ見て走った でもふと思った 走り続けてどこへ行くのだろうと 大事なのは走ることじゃなくて、たどり着くことなんじゃないか 力なんていらない。小さく息を吸って止まろう ただ

        • 「安物買いの銭失い」なんて言わせません

          「いい服買おうと思ってたのに、結局いつもの店だ・・・・・・」 ショッピングモールを歩き回り、落ち着いたところで気付く。 もう社会人。少しは高い服を着よう思うのだが、どうやら貧乏性の自分には難儀らしい。 「そんなだから学生に間違われるんだよなぁ」と思いながら、とりあえず店を後にする。 貧乏性と言っても、ギリギリまで切り詰めて生活をしているわけではないのだ。浪費もするし、手間が面倒でお金を使ってしまうことも無くはない。 だがいざ買い物となると、無意識にストッパーがかかって

        6畳ワンルームからの挑戦

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          4本
        • 日記・エッセイ
          42本

        記事

          持論と共感と。ラジオ放送の男女差から考えたこと。

          今日、買い出しをするため車に乗っていると、ふとラジオを付けたくなった。おなじみのメロディーが心地よく耳に入ってくる。 車に乗る機会が多くラジオに親しみはあったが、その内容について特段深く考えたことは無かった。 けれども今日、何気なく聞いていた放送で少しの違和感を感じた。 「あれ? 女性と男性だと、全然トーク展開の仕方が違うような・・・・・・」 いつもはそんなこと考えなかったのに、なんだかそんな気がしたのだ。 男女では話の組み立て方が違う?ふとそう感じたのは「パレルな一

          持論と共感と。ラジオ放送の男女差から考えたこと。

          バカ正直に生きてみようって

          最近何かと忙しくて、休みの日くらい頭を使いたくないと思ってしまう。 そういうとき、決まって僕が浸るものがある。 それはアニメだ。 最近は色々と話題になっているし、動画サービスでも見れて便利だ。 僕は頭を休めたいと思った時、アニメの力を借りることにした。 仕事でも趣味でも、頭を使うからこそ楽しいということは大いにあると思う。 逆に単純作業なんかは楽だけど、やりがいも楽しさも無いというのが現実だ。 けれどもアニメを見るというのはどうだ。 これが頭を使わなくても、楽しいのな

          バカ正直に生きてみようって

          「なんでなん」を繰り返しても寂しくて、「いいじゃん」と思うことにした

          「は? なんで俺だけこうなるん?」 幼心に、僕は心の中で叫んだ。 自分だけ不幸な運命に苛まれたような、そんな感覚がしばらく消えることはなかった。 大好きな場所や人と離れる。 それだけで胸が締め付けられて、気持ちがおかしくなりそうだった。 僕は今こそ千葉県で暮らしているが、6歳までは関西の和歌山県で暮らしていた。 父の実家は地元で名の知れたお寺で、僕もお寺の文化に揉まれて育った。 面白い父と優しい母。 おかしな風習があったりもしたけど、家は裕福で不自由はない。 幼稚園

          「なんでなん」を繰り返しても寂しくて、「いいじゃん」と思うことにした

          美容室の沈黙が教えてくれたこと

          「あれ? さっきまで盛り上がってたはずなのにな?」 良く行く美容室で、今日は担当さんを変えてみた。 思いのほか話が合って、もっと話を聞きたいと思った。 ・・・・・・。 そんな中訪れた、長い沈黙の時間。 話題を探そうと自分の引き出しを探し回る。 そもそも自分は、なんでこの人と話そうと思ってたんだっけ。 人との会話の中には、発見がたくさんある。 自分の知らない趣味だったり、考え方だったり。 自分の知的好奇心を満たしてくれるものなのかもしれない。 久々に行った美容室。初め

          美容室の沈黙が教えてくれたこと

          魔法の胃薬はどこにある?

          あぁ。またこの感覚だ。 胃液がぐっと上がってくるような、途方もなくムカムカしたこの感じ。 突き上げてくるような違和感に支配され、すぐにでも吐き出してしまいたい。 この感覚を何だか、前にも味わったような気がする。 社会に出て3年が経とうとしている中、自分がどう生きていきたいのか迷う。人生のあり方みたいな、そんなバイブルでもあればいいんだけど、そんな都合の良いものはないらしい。 振り返ってみると、僕はいつもそうだった。 中々現状に満足することができなくて、何かを目指してもがい

          魔法の胃薬はどこにある?

          ぼっちの時間でリア充になれるらしい

          「なんだよまたか……」 街の人達から、そんな声が聞こえてくるような気がした。 先日、二度目となる緊急事態宣言が発令されたからだ。 また色々な楽しみに制限がかかってしまう。 友達と遊ぶことも、カラオケも飲み会も思うようにできない。 街の雰囲気も、何だかよどんでいるように感じた。 コロナが蔓延してから、幸か不幸か一人の時間が以前より増えた。 皆はこの時間を、どうやって過ごしているんだろう。 一人の時間を楽しんでいる人もいれば、「寂しい」「不安だ」と感じている人も少なくな

          ぼっちの時間でリア充になれるらしい

          70歳のばあちゃんが、鬼滅の刃を大人買いした話

          「雄大、鬼滅の刃って読んでるかい?」 久しぶりにかかってきた、現役美容師のばあちゃんからの電話。 70歳を越えるばあちゃんの口から、最近の漫画タイトルが出てきたことに 驚きを隠せない。 「え?どゆこと? 読んでるけど。てかまず鬼滅知ってたんだ!」 話を聞いていくと、なんと鬼滅の刃のコミックスを大人買いしたという。 しかし一番驚いたのは、漫画を大人買いしたことではなかった。 ばあちゃんは一呼吸置いて、当然のように言葉を吐き出した。 「まぁ、よくわからなかったねぇ(笑)

          70歳のばあちゃんが、鬼滅の刃を大人買いした話

          届けたいから、選ぼうと思った

          「やめてよ、バカ」 ふとした瞬間だった。 そう言い放った後、僕は慌てて口をふさぎたくなった。 また余計な一言を言ってしまった。そう思わずにはいられなかったからだ。 余計な一言で、人との関係がこじれてしまったという経験は少なからず誰しもあるんじゃないだろうか。 ただ自分の気持ちを伝えたいだけなのに感情が高ぶって、上手く伝えられない。 その結果、失敗してしまう。 僕自身今まで、何度もそういった失敗をしてきた。 特に自分の中で印象的だったのが、大学3年生の冬の出来事だった

          届けたいから、選ぼうと思った

          やろうでやるより好きでやる

          「今日はありがとうございます! 盛り上がる準備、できてますかー!」 大学3年生の冬。都内のライブハウスで僕は叫んでいた。 「盛り上がっていきましょうー!」 ライブの熱気に包まれ、MCにも力が入ってくる。 小さなステージで、渾身の力で熱唱した。 この瞬間がたまらなく幸せで、ずっとここに居たいと思った。 夢中になれることがある。 当時大学生の僕は、アカペラサークルで歌を歌っていた。 以前から歌が好きで仕方がなく、未経験だったが入ったサークルだった。 歌の世界で自由に、

          やろうでやるより好きでやる

          「あいつ嫌い!」が言えなくなってきたあなたへ

          「雄大って嫌いな人いなそうだよね?」 ある日親しい友達から、そう言われた。 変に褒められたとか、そんな感覚ではなかった。 ただ純粋に、「周りから見てもそう見えるんだな」と思っただけだった。 たいそうなものじゃない。 嫌いな人がいないというより、わからないのだ。 「この人にもこんないいところがある」とか。 「こう言われたのは自分に原因があるから」とか。 何かしら理由が浮かんで「嫌う」というところまで至らない。 どこかで、「自分は嫌っていない」と言い聞かせているのかもし

          「あいつ嫌い!」が言えなくなってきたあなたへ

          逃げてもいい、見失わなければ。

          「もう、立ち向かわない」 そう決めると、一心不乱にただ逃げた。 それは今までの僕にとって、考えられないことだった。 あてなんて無かった。どうなるかもわからない。 それでもその時は、それでいいと思った。 社会人3年目になった今、当時の記憶を思い返す。 どこか油くさい厨房が、頭の中に蘇ってくる。 「すみません。辞めさせてください!」 大学1年生のころ、僕は初めて就いた飲食店のバイトを辞めた。 辞めた理由は色々だった。 高校を卒業し、始めて臨んだ働くという行為。 初めは

          逃げてもいい、見失わなければ。

          あなたの幸せは、どこから?

          「雄大これ! メリークリスマス!」 大学3年生の冬、彼女と過ごす2回目のクリスマス。 プレゼントを差し出し、とびきりの笑顔で彼女が僕を見つめている。 「絶対喜ぶと思うから、開けて開けて!」 丁寧に包装された包みを持ち出し、早く開けてよと期待交じりの目が訴える。 輝く瞳は、まるで彼女の方が喜んでいるかのようだった。 「え~!? 何? めっちゃ気になる!」 サプライズで高揚した気持ちを抑えられず、子供のように包みに手を伸ばす。 いやね。読んでなかったといえば嘘になるん

          あなたの幸せは、どこから?