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持論と共感と。ラジオ放送の男女差から考えたこと。

今日、買い出しをするため車に乗っていると、ふとラジオを付けたくなった。おなじみのメロディーが心地よく耳に入ってくる。

車に乗る機会が多くラジオに親しみはあったが、その内容について特段深く考えたことは無かった。
けれども今日、何気なく聞いていた放送で少しの違和感を感じた。

「あれ? 女性と男性だと、全然トーク展開の仕方が違うような・・・・・・」

いつもはそんなこと考えなかったのに、なんだかそんな気がしたのだ。

男女では話の組み立て方が違う?

ふとそう感じたのは「パレルな一言」というテーマの時だったと思う。
思ったことをそのまま口に出してしまって場が凍り付くような一言の事らしい。

ある女性リスナーの投稿に対しての返答に、何だか違和感があったのだ。

女性リスナーがセールで買った洋服を着ていくと、近所の女性から
「その服安かったわよね~。良くお似合い!」と言われたらしい。

それに対して男性パーソナリティは、
「うーん。声をかけた女性は西の人なのかな? 西の人は安いものを買ったことに対して賞賛するらしいよ。誉め言葉かもね!」と言った。

一方女性パーソナリティは、
「安い女って言われてるみたいで複雑ですよね~。でも相手の女性は、もしかしたら私もそれ目をつけてたのよ。って言いたいのかもしれないですね!」と続けていた。

正直、投稿者の女性が言われた言葉は、おそらく嫌味だろうと思う。
それに対してフォローをするというパーソナリティの姿勢は両者同じだが、そのアプローチに大きな違いがある気がした。

男性は「西の人は~」というところからフォローを展開し、
女性は「投稿者・声をかけた女性」の両者の心理的な視点からフォローを展開していた。

切り口にする視点が「自分の知識・意見」か「共感」かという点で大きく違うのではないか。

ラジオに必要な要素って?

思うにラジオの楽しさは、自分の知らない知識を得られることと、
投稿への共感から生まれる一体感・安心感から成っていると思う。

そう考えると、男女のパーソナリティはそれぞれの視点を発揮して、放送を組み立てているように思える。

他の放送を聞いても、男性パーソナリティは結構持論で突っ走る。
リスナーの投稿に対して、まず否定から入ることも珍しくない。
けれどもその持論が「なるほど~」と思うことも多く。面白い。

一方、女性パーソナリティが投稿を読むと、共感性が高く安心感がある。
嬉しい投稿にも悲しい投稿にも否定をせず、包み込むようだ。
共感からのフォローやアドバイスが抜群にうまいなと思う。

男性は割と持論が熱を帯び、リスナーが置いていかれそうになるが、そこで女性がすかさず引き戻す。
そういったコンビネーションも見えて、ナイスコンビだなぁと思うのだ。

自分の意見と共感と。そのバランスは日常や仕事でもすごく大切だと思うし、そういうのをラジオから学んでみてもいいのかもしれない。

男女で組むことが多いラジオ放送。
どちらも持ち味を生かしてトークを繰り広げているんだと思うと、もっとラジオが楽しくなるような気がした。

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