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ショートショートとスケッチ

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ショートショートと一瞬の切り取り
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#スケッチ

80

 一日が80時間になった。
 警官も泥棒も道路工事の人も、みんながみんなその辺に布団を敷いて、思う存分睡眠をむさぼった。

 法律ができ、60時間眠って、20時間働こうとなった。

 暴動が起きた。

 20時間働く?

 ふざけるな!!

 だがそれを境に、80時間が効率化の名の元にどんどん切り分けられていく。

 15時間眠って5時間働くを4回すればいいい。
 
 そんなの四連勤じゃないか!

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つんどく

 積ん読が過ぎて私の部屋は世間から図書館と認知された。
 会社に行くために朝ドアを開けると、すでに何人かの利用者が列を作っている。
 だいたいおっさんだ。一言も言葉を交わさない。
 押し問答も面倒なので、私は彼らを家に入れ、入れ違いにその場を後にする。

 しばらくすると謎の受付係もやって来ることが分かっている。
 今は六月だ。あと少しすると、夏休みの子供たちもやってくるだろう。

 こうなったの

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炎の剣

 死んだ祖父の形見が炎の剣だった。
 彼は父ではなく、僕に剣の持ち主を指定した。

 注意書きによれば、鞘から出すと刀身が燃え出し、ドラゴンが来るらしい。
 でもなんだかバカになっていて、ちょっと抜いり、落としたり、とにかく強いショックを与えただけでもドラゴンがやって来るという。
 なんなら焼き肉をしてても来るという。

 どうせ炎もドラゴンも嘘だと思って抜いてみたら、刀身から出た火が天井を燃や

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とてもとても

 とてもとてもが口癖の彼だったことがある。
 彼女は習字だかお花だかのお家元で、一緒にいると茶室にでもいるようなのっぴきならない座標軸を感じてしまう。
 僕はただの書店員だった。
 苦しいことが多かったので、笑顔で仕事をしていたら彼女に誘われた。

 僕はお腹から内臓が飛び出ているんですよと言ったけれど、彼女には関係がないようだった。
 私が選んだのが正解みたいな顔で、僕の飛び出した胃やら膵臓やら

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【大河小説】くに

 ある男が悪い行いをする。
 彼は追われ、身を守らなければならない。
 そのために味方を作る。
 しかしその味方も方々に敵を作っている。
 彼らは自分たちの安全を守るため、さらに強力な共同体を作る。

 こうしてできたのが、国である。