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読書録「子どもが喜ぶことだけすればいい」
なんと可愛い装丁と惹かれるタイトル。
この本は児童精神科医・佐々木先生が子育てに寄り添うことばを100の項目に分けて伝えてくれます。1項目につき1〜2ページなので、スキマ時間や自分に当てはまるなと思う項目だけ読むことができます。まるで辞書のような本。
100項目の中から、私が気に入った3つの項目を厳選してご紹介します。
あまりあれこれ お考えになりませんように
『ただ優しいだけでいいんですよ、おかあさんは。子どもの言うことをよくお聞きになってくださればいい。
優しささえあれば、りっぱなおかあさんです。だけど他にどんなに優れた能力をいっぱい持ってらっしゃっても、優しさがなければ・・・。これだけ思っていてください。』
子どもを育てているだけで日々いろんな事を考えています。言葉には出さないけど、頭の中はいつも目まぐるしい。でも、そんな心配よりも、お母さんやお父さんの優しい笑顔があれば。まずは優先順位はそこ!という事なんですよね。
子どもが喜ぶことをすれば思いやりのある子に育ちます
『抱っこしてあげると満面の笑みをみせる。たかいたかいしてあげると声を上げて喜ぶ。おふろに一緒に入ってゆったりとおもちゃで遊んであげると、こんなに嬉しそうにしている。子どもが嬉しそうにしている姿を見ることが嬉しい。
子どもの好きな料理を作ってあげる。本当においしそうに食べている。自分が作ったという誇りと喜びがある。
こういう気持ちをお持ちになりながら日々育児をされるのがいいですね。子どもが喜ぶことをしてあげることが喜びだ、という感情をしっかりとお持ちになっていれば、子どもは間違いなく思いやりのある子に育ちます。』
親の喜びも子にちゃんと伝わっているんだなと。親子のこういう時間は本当に豊かで満ち足りた幸せな瞬間です。
子どもの個性をのばすには過保護がいい
『独創的な仕事をしてきた人の伝記を読むと、多くの場合、親に慈しみ愛されたとあります。それは本当なのです。本人のペースで卒業まで待っていてくれるので、本当の自立をしていくことができるのです。まわりの大人の評価を気にして、顔色を見ながら生きていないので、独創的に生きることができるのです。
自立、自主性ということは、基本的にはそういうものです。』
この「子育てには過保護がいい」は長年の臨床経験の中で気づかれた、先生の確信だそうです。
『私が言う過保護は、子どもの要求をできるだけ後回しにしないで、スキンシップ、手作りで今かなえてあげることであって、金銭や物品を与えすぎることは過保護でなく、大人の満足、過干渉です。
過保護にしすぎてだめになったケースを私は知りません。』と。
以前読んだ本(noteでも紹介した「保育士おとーちゃんの叱らなくていい子育て」)の中でも、幼少期に愛情をたっぷりとかけてあげた子ほど、他の人に優しくできる、とありました。
過干渉ではなく「過保護」は良いことづくめだな〜と素直な感想を持ちました。息子は現在3歳で、特に要求の多い時期。こちらの体力が追いつかない時もありますが、たくさん答えてあげたいなと思いました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
本書が気になった方はこちらから、どうぞ。
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