MORIANNA

デザインファームTDSにて19年勤務。グラフィックデザイナーからキャリアをスタートし、…

MORIANNA

デザインファームTDSにて19年勤務。グラフィックデザイナーからキャリアをスタートし、メガバンクマニュアルデザインプロジェクトやブランディング領域を担当。2020年、デジタルマネジメント学修士(MA in Digital Management)取得。一児の母。MEKKIKI主宰。

最近の記事

デジタルのハーバード大と言われるHyper Islandでマスター(修士)を取るまでのお話13

2つ目の必修科目「デジタルテクノロジー」は、モジュールリーダーとして創業者のジョナサンが指揮を取る、デジタル人材を多く排出するHyper Islandにとって最も魅力的な単元のひとつです。 前回のデザイン思考を踏襲し、デジタル世界を探索し、チームによるプロジェクトワークによってクライアントへソリューションを提案します。 コードのひとつも書けない私にとって、このモジュールはとても緊張するものでした。チームの足を引っ張るのではないかと、キャンパスへ行く前はドキドキして眠れなかっ

    • デジタルのハーバード大と言われるHyper Islandでマスター(修士)を取るまでのお話12

      マスタープログラムは3つの必修科目を受けたあと、選択科目から3つを選び受講します。 最初の必修科目は、現代人にとって読み書きそろばんの次に大事と言われる「Design Thinking(デザイン思考)」。 人々のニーズのレンズを通して変化を捉えていく、ということを実際に行うわけですが、発散思考と収束思考を繰り返し、インサイトを探り、アイディエーションを行い、プロトタイピングをする。そしてャーニーマップを始めとする様々なフレームワークを駆使しながら厄介な問題を解決する考え方で

      • デジタルのハーバード大と言われるHyper Islandでマスター(修士)を取るまでのお話11

        論文にまつわるお話を、もうひとつ。 毎回4週間で書かなければならない論文は、全然時間がありません。 テーマを決めてリサーチして実験(プロトタイピング)してる間に余裕で2週間くらい経ってしまう。そこから日本語で書いて、修正してるともう締切間近。提出する論文は当たり前だけど英語です。 とてもじゃないけど英訳が間に合わない。 英語が母国語ではないヨーロッパ圏のHypersから、「僕は母国語で書いて翻訳したし、学びの本質は英語ができるようになることではないだろう、何を書くかだよ。

        • デジタルのハーバード大と言われるHyper Islandでマスター(修士)を取るまでのお話10

          私は文京区に住んでいます。オフィスが飯田橋なので徒歩で通勤できること、子どもの教育なんかを考えて10年前に移り住んだのですが、子どもを通じて、親同士の交流もけっこう活発な地域です。 さらに私の住むファミリー向けマンションは、石投げたら東大の敷地に届くくらいの場所にあります。なので、マンション内で石投げたら、東大の先生にも当たる訳です。 論文の書き方がわからず焦りまくっていた私は、同じマンションの上階に住むパパ友が東大の工学部の教授だったことを思い出し、冷蔵庫に入っていたシャ

        デジタルのハーバード大と言われるHyper Islandでマスター(修士)を取るまでのお話13

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          デジタルのハーバード大と言われるHyper Islandでマスター(修士)を取るまでのお話9

          デジタルマネジメント学修士(MA in Digital Management)のカバー領域はめっちゃくちゃ広いです。なんせ、このデジタル世界でマネジメントできる人材になるわけですから。そんなスーパーマンみたいな人いたらすごいよね。あははははは(遠い目)〜。 前にも書きましたが、3つの必修科目に加え、5つの選択科目から3つを習得し、最後にプロジェクト1つ。つまり最低7つの単元をクリアしなければなりません。各単元をクリアする方法は、 ①リモートで事前課題を提出する(5〜10%)

          デジタルのハーバード大と言われるHyper Islandでマスター(修士)を取るまでのお話9

          デジタルのハーバード大と言われるHyper Islandでマスター(修士)を取るまでのお話8

          HIWW期間中、他にも様々なアクティビティがありました。 各プログラムに入る前に、クルーのメンバーと様々な関わりをすることで、チームビルディングにおける信頼関係構築を行っていたと思います。 これらの活動を指揮してくれたのは、Hyper Islandのイネスというスペイン人ファシリテーターでした。ファシリテーターという職業そのものに、これまであまり馴染みがなかった私ですが、先生でも生徒でもない、しかしメンバー全体を目的に向かってメリハリを保ち促進しながら、ひとりひとりの感情や

          デジタルのハーバード大と言われるHyper Islandでマスター(修士)を取るまでのお話8

          デジタルのハーバード大と言われるHyper Islandでマスター(修士)を取るまでのお話7

          HYPER ISLAND WAY WEEK(HIWW)では、9月から参加する生徒12名に対し、Hyper Islandの理念や学習に対するアプローチ、各プログラムの概要などを説明してもらいました。明らかに日本人ではない国籍不明のみなさんと、ソファやビーンズクッションに座って、リラックスしたムードで話を聞きます。海外の学校に来ちゃったって感じー!! そしてHyper Islandの創業者であるジョナサン・ブリッグス氏が登場し、アカデミック水準におけるM-Level Thinki

          デジタルのハーバード大と言われるHyper Islandでマスター(修士)を取るまでのお話7

          デジタルのハーバード大と言われるHyper Islandでマスター(修士)を取るまでのお話6

          本格的なプログラムが始まる9月。 そのちょうど1ヶ月前の8月に、「HYPER ISLAND WAY WEEK(HIWW)」という3日間の集まりが実施される、という連絡がありました。 ここではHyper Islandの考え方や各プログラムの概要説明、選択科目の仮決め、卒業証明を発行してくれるTeesside University(イギリスに本校がある)への入学手続き、同級生との交流などを行う、とありました。 まぁすっごい緊張するけど、この集まりはとりあえず丸腰で行っても大丈夫

          デジタルのハーバード大と言われるHyper Islandでマスター(修士)を取るまでのお話6

          デジタルのハーバード大と言われるHyper Islandでマスター(修士)を取るまでのお話5

          MAコースの履修範囲を見て、「社会人としての基礎体力」がものすごい低いことに気づいた私ですが、カリキュラムの中で唯一、これならなんとかなりそう、と思えたものがありました。 それは「Design Thinking(デザイン思考)」の単元です。 数年前、我社にやってきた女性役員(鬼)は、着任と同時にイノベーションのための社員教育プログラムを外部講師を招いて実施しました。「アクセラレーションプログラム」と呼ばれる12週間に渡って実践する教育プログラムはデザイン思考を学ぶためのも

          デジタルのハーバード大と言われるHyper Islandでマスター(修士)を取るまでのお話5

          デジタルのハーバード大と言われるHyper Islandでマスター(修士)を取るまでのお話4

          家庭のほうは了承とれたし、コース開始までの間、現業はおろそかにしない程度に準備にいそしむこととなりました。 そもそも、参加することになったMAコースの「MA」って何だろう? MBA(経営学修士)は聞いたことあるけど、MAって何の略なんですかね? ググったところによるとMAはMaster of Arts の略。 「学芸や社会科学に所属する(文系)学問を修了した際に与えられる学位」だそうです。私が履修するMA Digital Managementの正式名称はMaster of

          デジタルのハーバード大と言われるHyper Islandでマスター(修士)を取るまでのお話4

          デジタルのハーバード大と言われるHyper Islandでマスター(修士)を取るまでのお話3

          こうして2018年8月からスタートするプログラムに参加することが濃厚になった私は、鬼からまずは家族の了承を得るように言われました。 Hyper Islandでは様々なプログラムが提供されていますが特に人気があるのは「MA Digital Management」と言われるマスター(修士)学位がもらえるプログラムです。このプログラムにはフルタイムと言われる朝から晩まで毎日学校へ行って約1年で修了するコースと、パートタイムという決められた日数だけキャンパスへ行き、仕事をしながら1

          デジタルのハーバード大と言われるHyper Islandでマスター(修士)を取るまでのお話3

          デジタルのハーバード大と言われるHyper Islandでマスター(修士)を取るまでのお話2

          我社の女性役員(仏あらため鬼)は北欧視察で訪れたストックホルムでHyper Island/ハイパーアイランドに出会いました。 ーー 1990年代半ば、大学でコンピュータ・サイエンスの教鞭をとっていたイギリス人、ジョナサン・ブリッグス氏は、当時はめずらしかったマルチメディアの世界を教えるため、教材のソース(ネタ)を得る必要がありました。 そこで自らデジタルエージェンシーの会社をつくり、様々な企業のウェブサイト(ベネトンの最初のサイトとか)を手掛けました。 しかし、こんな問題

          デジタルのハーバード大と言われるHyper Islandでマスター(修士)を取るまでのお話2

          デジタルのハーバード大と言われるHyper Islandでマスター(修士)を取るまでのお話1

          "You among all people will know the true value of Hyper Island Anna. The best endorsement will be yours." 「アンナは誰よりもハイパーアイランドの真価を知ることになるでしょうね。私が全力で保証するわ。」 ピーチーにこう言われた時、私の使命がなんとなく理解できたような気がして、note書こう。と思うに至りました。(ピーチーって誰?てのは、ずーっと後で出てきます。) このn

          デジタルのハーバード大と言われるHyper Islandでマスター(修士)を取るまでのお話1