デジタルのハーバード大と言われるHyper Islandでマスター(修士)を取るまでのお話5

MAコースの履修範囲を見て、「社会人としての基礎体力」がものすごい低いことに気づいた私ですが、カリキュラムの中で唯一、これならなんとかなりそう、と思えたものがありました。

それは「Design Thinking(デザイン思考)」の単元です。

数年前、我社にやってきた女性役員(鬼)は、着任と同時にイノベーションのための社員教育プログラムを外部講師を招いて実施しました。「アクセラレーションプログラム」と呼ばれる12週間に渡って実践する教育プログラムはデザイン思考を学ぶためのものだったのです。私はそれを受けていましたし、所属も「自社ブランドの商品開発」を行う部署でした。
さらに、「ペルソナの祖」と言われるアラン・クーパーのビジネススクールでデザイン思考の集中プログラムを受けた(鬼に放り込まれた、と言ったほうが正しい)経験もありました。NYで3週間ほどね。

元来、デザイン思考というものは非デザイナーのためのものである。という考え方が一般的かと思います。私も最初は、なんでデザイナーのわたしがデザイン思考をわざわざ学ばなきゃならんのだ、と思っていました。

ところがデザイン思考というものは奥が深くてですね、デザイナーが感覚で「なんとなく」やるようなことが、学問としてきっちり体系化されているけれども、フレームワークを操ることで様々な商品やサービスを生み出すことができる魔法のような手法というわけではなく、破壊的イノベーションが起こる世の中で生きていくための「考え方」そのものなんだってことがわかってきたんですね。

そんなわけで、なにか取っ掛かりになりそうなプログラムがありそうだってことに、少し安心もしていた訳です。
後に、そんなレベルじゃ話になんねーぞ!ってことを学ぶことになるのですがね。。。



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