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森合れい
2023年12月19日 23:58
きらびやかな電飾に彩られた街路樹。身を寄せ合いながら歩く恋人たち。あと三十分ほどで日付も変わるが、この夜はまだ賑わいを見せる。クリスマス・イヴ。 まぶしい夜の街並みを、ナツミとユキは一定の間隔を保ちながら、駅へと向かって歩いていた。そのふたりの間を、一瞬、鋭く乾いた冬の風が通り抜ける。「あー寒。やっぱりファミマでおでん買っときゃよかったな」 ナツミは黒いライダースジャケットのポケットに片