延長があるような小説ーーキム・ジュンヒョク著『楽器たちの図書館』を読んで
キム・ジュンヒョク著 波田野節子・吉原育子訳 クオン 2011年出版
クオンという出版社の「新しい韓国の文学」のシリーズ2巻目。ここの出版社が出している韓国の翻訳文学がおもしろくて、全巻制覇したくて、図書館で借りて読んでみた。
ややこしくない文法とことば遣い。とても簡単な文章なのだが、ちゃんと言いたいことは言っているみたいな小説。読みやすいんだけど、なんか言いきれていないような、もやもやしたものもなく、すっきり読み終わる。読後も人生の続きを楽しもうと思う、そんな本だ