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ウィーンでカフェインレスと名画を讃えオペラ・カルメンを観る【一人旅海外編①-3】

3日目。身体の調子はばっちり。 今日の夜はオペラ・カルメンを観に行く予定があるので、早めにホテルに帰ってきたうえ、オペラのドレスコードに耐えうる服に着替えないといけない。そうすると昼間の訪問先は、どこか美術館に行くくらいかな? 昨日買ってきたドライヤーのおかげで(前記事参照)髪の毛もばっちり。もうホテルのボロクソドライヤーには頼らないもんね。快適だもんね。 とりあえずホテルの朝食会場に降りると、今日は激混みの模様。昨日は7時に行ったから空いてたけど、今日は8時過ぎてるからか

    • ウィーンでガチ目に音楽の都を堪能しドライヤーと戦う【一人旅海外編①-2】

      【二日目 ウィーン市内ホテル 朝食】 翌朝はすっきり目覚めた。少し飛行機の疲労が残っているものの許容範囲内だ。 ウィーンにおける一般的なホテルの朝食のレベルがどんなものか、確認しておこうかな。そう思って食べた朝食は、意外にも(失礼)美味しかった。 特にチーズとソーセージがマジで美味い。チーズとソーセージに本気出しすぎだろ。日本のホテル朝食とは真逆だ。日本のホテルはおかずとか卵料理がおいしいけど、チーズはプロセスチーズ、ソーセージも市販のレベルを超えない、という所が多いのに

      • 初めてのウィーン【一人旅海外編①-1】

        2024年ゴールデンウィーク、私は人生初の挑戦をしようとしていた。 そう、遠い西欧の町へ、女一人旅に行こうというのである! 私はそもそも一人旅を好む人間で、コロナ期間だったのもあり、国内の一人旅は結構頻繁にやっていた。しかし、自身の身体に年々ひたひたと衰えが迫りつつあるのに気付き、これはもしかして海外の一人旅しかも長旅をしたいのであれば、体力のある今のうちに行っておかなければならないのではないか?お金が貯まったらそのうち行こうとか言っている場合ではないのでは?と思った。そし

        • 『すずめの戸締まり』感想 物語構造と神話について

          【注】ネタバレしかないです。 書いた人は言の葉の庭がとても好きです。 ■物語の構成について 段々旅をしていくうちに、11年前、地震、津波(の心配はありません)、神話、など物語のピースが揃ってくることによって、ああ、この旅の終わりはきっと三陸だ、すずめちゃんとお母さんが暮らしてたのもそこで、すずめちゃんがお母さんを失ったのは311なんだ、と分かってくる構成がとてもよかったです。段々と視聴者に身構えさせて、緊張感を引き上げていくつくりが上手い。 ■登場人物の心の動きについて

        ウィーンでカフェインレスと名画を讃えオペラ・カルメンを観る【一人旅海外編①-3】

          犠牲にしない物語 ファフナーBEYONDを見てかつラディアンテイル(乙女ゲー)をやった人にしか伝わらない歓喜

          今私はすごい!すごい!とわくわくしています。なので歓喜のままにちょっと大袈裟な表現があることをお許しください。 何がすごいって、ここ10年強の間に乙女ゲームがとった変遷と、ここ10年の間でファフナーが目指した終着点が、一緒だったことです。 はっきり言いましょう。私は、ティファリアちゃんとヴィリオに、総士くん(二代目)と美羽ちゃんを重ねてしまいました。 以下、BEYOND最終章と、ラディアンテイルのヴィリオ√を盛大にネタバレします。 ◆総士くん(二代目)の台詞 「最初

          犠牲にしない物語 ファフナーBEYONDを見てかつラディアンテイル(乙女ゲー)をやった人にしか伝わらない歓喜

          どんつく♪( 'ω' و(و"どんつく₍₍ (ง ˘ω˘ )ว ⁾⁾徒歩一分₍₍ ◝('ω'◝) ⁾⁾ な伊豆稲取神社旅【一人旅③-後編】

          【二日目】 昨日しっかりと温泉に浸かって足をほぐしたはずなのに、癒やしの温泉パワーをものともしない疲労感で脚が棒のようです。完全に筋肉痛で、ひざから下が全然曲がりません。端的に言えば柔軟性がない。それでも歩くしかないのが身体一つの旅人だ。 とりあえず昨日まったく見物できなかった稲取の町並みを歩いてみる。まずは雛の館へ。名物のお雛様とつるし雛がこれでもかと展示してあってすごい迫力。グッズが可愛いです。 次はあれだけ見たがっていた海(実はもうこの時あんまり海に興味を示してい

          どんつく♪( 'ω' و(و"どんつく₍₍ (ง ˘ω˘ )ว ⁾⁾徒歩一分₍₍ ◝('ω'◝) ⁾⁾ な伊豆稲取神社旅【一人旅③-後編】

          まさかの天城越え 伊豆七滝下り旅【一人旅③前編】

          久しぶりに旅記録の続きを書こう。 すっかり一人旅に味を占め始めた私が春先に手を出したのは、女子的ご褒美旅だった。伊豆稲取のちょっといいホテルを予約し、踊り子号の適当な自由席(今は亡き自由席。ついこのあいだ、全席指定席になりました。河津の窓口で自由席一枚おねがいします、と言ったら、「すいませんちょうど昨日から踊り子号は自由席が無くなりまして、全席指定席となりました」と言われたのは記憶に新しいです)で伊豆稲取にストンと到着、きらめく海を見て、ホテルのプランに含まれる海辺特有の旅

          まさかの天城越え 伊豆七滝下り旅【一人旅③前編】

          にわか細川ファンのマイナー熊本旅【一人旅②-後編】

          熊本二日目。昨日の疲労が嘘のように、朝8時ごろホテルを出る。相変わらずヲタクの行動力はすごい。 バスで向かったのは立田自然公園。ここには、知る人ぞ知る細川家廟所があるのだ。つまりは幽斎夫婦、三斎夫婦、それと代々細川家要人の霊廟。(お墓とはまた違うらしい。)せっかくガラシャ展を見て歌仙兼定に会ったのだから、忠興とガラシャにも会っておきたかった。京都の細川家墓所や東京の永青文庫に行く人は多くても、ここを訪れる人はきっと少ない。そのひそやか感は、旅人としての私が好きなやつだろう、

          にわか細川ファンのマイナー熊本旅【一人旅②-後編】

          歌仙兼定に会いたくて会いたくて震えた熊本旅【一人旅②-前編】

          一人旅黎明期にして私は、早速ヲタク旅をやらかした。熊本に行きたかった理由はただ一つ。歌仙兼定(日本刀)に会いたかったから。 基本的に私の旅はヲタク旅じゃなくてただ海が見たいとか山のマイナスイオン吸いたいとかそういう旅なんだ。信じてくれ。ただこの旅だけはマジで歌仙兼定に会いたかったから行った。私の旅の中でも極めてイレギュラーな回です。 『熊本県 熊本市』 実家が九州なので、お盆に熊本に飛んで観光が終わったら高速バスで地元に帰るという行程は、私にとってとてもハードルが低かっ

          歌仙兼定に会いたくて会いたくて震えた熊本旅【一人旅②-前編】

          森と海のグラデーションや〜!と調子に乗る三崎口の旅【一人旅①】

          どうして一人旅をするのか。私が旅に出たいと思ったときに一緒に行ってくれる人がいないからだ。私の旅衝動は、頻繁ではないものの突然訪れる。火曜日の会議中。水曜日の帰宅中。金曜日の布団の中。あっ行きたい、と思ったら行かなければ気が済まない。誰かを誘っている暇も予定を調整している暇もない。今週末、明日、できれば今すぐ、行きたいのだ。これはそういうひどく我儘で衝動的で何の変哲も特別感も面白みもない旅のメモである。 『神奈川県 三崎口』 衝動旅を始めた最初期に訪れたのは神奈川の三浦半

          森と海のグラデーションや〜!と調子に乗る三崎口の旅【一人旅①】