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いま、そこにだけ降る雨
梅雨だと言うのに、全く雨が降らない。
…
と思いきや、いきなりザバーと降り出した。
雨は嫌われものだが私は好きだ。
雨音は耳に優しい。
夜、
雨音を聴きながら眠りにつくのが何とも心地よいと感じるのである。
何より
空から降り注ぐ水の糸は、見ていると
何か懐かしさのようなものを
私に感じさせているように思えて仕方がないのである。
昔
『雨には忘れられた何ものかが含まれている』
という話を読んだことが
いつか、きっと・・・
もうかなり昔のことになる。
美容院で差し出された雑誌の中にこんな記事があった。
ー『アウト・オブ・デプス』という英語の表現がある。自分が今、直面していることが、明らかに手に負えない、経験が足りない、体力が持たない、実力を超えているー
など、そういう状況をいうのだそうだ。そのような状況において、人は自分の存在がいかに小さいかを悟らされるのだ、と。そういう状況は社会の場ではいくらでもある。
「できれば