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オーストラリアでナチュラリストに学ぶパーマカルチャー。自然と共に生きるサステナブルな暮らし方。
オーストラリアの中でも特にナチュラリストが集まるByron bay エリア。
わたしはここで1ヶ月近く、2人のナチュラリストの家庭にお世話になり、お家の手伝いをしながらパーマカルチャー、エコでナチュラルな暮らし方を学んでいます。
滞在には「Work away」というサイトを利用して、一日5時間の家事と引き換えに
無料で宿泊先と食事を提供してもらっている。
ここ1ヶ月での体験が、お金を払ってでも得られないような素晴らしい経験だったのでそれについて残したいと思う。
パーマカルチャーを学ぶ
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一つ目のホストは、パーマカルチャーを自宅で実践するRozzieのお家。
4人家族、ジプシーという1匹のわんこがいて、
おうちは広大なファームの中にある。
にわとり小屋、プール、ダム、子どもたちが遊ぶ広場、プール、畑があり、広大な敷地を歩き回ることができる。
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25メートル以上はある自宅のプール
サステナブルな暮らし
ここでは倉庫をDIYして作られたおうちの別棟をまるまる借りて、滞在することに。
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外シャワーが完備された居心地のいい部屋。
ホストのRozzieは、オーストラリア発であるパーマカルチャーを学んで自宅で実践していて、バイオトイレ、雨水をフィルターで濾過して使う外シャワーなど、
持続可能な生活スタイルに感銘を受けた。
オーストラリアは乾燥地域が多く、
水を大切にしたいという想いからバイオトイレを自宅に手作りしたそう。
においなどは一切なく、
用を足した後におがくずを一杯入れるだけで微生物が分解してくれる。
その土はやがて栄養を沢山含んだ土になり、
その土を畑に植え、そのサイクルを繰り返す。
生ゴミはすべてコンポストへ入れ、
それも畑の飼料となる。
まさにごみを出さない循環型のライフスタイルを学ぶことができた。
初めての体験で一番感動したのは、外についているシャワー。壁などの隔たりはなく、
周りの木々が視野を遮ってくれるナチュラルなスタイル。
と言っても、ご近所さんが見えないくらいの広大な敷地なので、周りの目を気にすることなく浴びることができる。
毎晩月や星を眺めながら、
森の中で裸で浴びるシャワーが最高であると教えてもらった。
オーガニックな夕食作りのお手伝い
ここでの仕事内容は週に5日間、
お家の掃除と夕飯作りの手伝い。
これがまた、最高に楽しかった。
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Rozzieは食にとてもこだわっていて、
以下のルールを元に、料理を作る。
グルテンフリー
MSGと呼ばれる添加物や、ソーセージなどの加工品を摂取しない。
砂糖は使わず、はちみつで代用。
野菜はオーガニック。
動物性のお肉は、生産元と育て方が明記されたもののみ頂く。
(チキンであれば、ケージフリーのもの。
ホルモン剤を与えずナチュラルな飼料をたべてストレスなく育った牛など。)添加物が多く含まれることが多いドレッシングやソースなどは手作りする。
など。
材料はすべてわたしが考えたメニューをもとにRozzieが買ってきてくれる。
野菜はほとんどが市場で仕入れた新鮮なオーガニックのもので、
お米やグルテンフリーパスタなどもすべて量り売りで購入したもの。
Rozzieはプラスチックで包装されたものはいくら安くても決して買ってこないし選ばないと言っていた。
砂糖を使わない、またグルテンフリーなど
考えながら料理を作るうちにいろいろな新しい発見があり、
砂糖がなくても美味しい料理を作れること、
グルテンフリーの食事は身体のむくみがスッキリすることを知れた。
オーガニックの野菜に美味しいお塩を一振りしてグリルしただけで、
本当に美味しい大満足の一品が作れることも教えてもらった。
オーガニックでナチュラルなスパイスや調味料がすべて揃ったこのお家のキッチンで料理することが、私自身も本当に楽しくて、次は何を作ろうかな、とわくわくした。
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その味噌を使ってお味噌汁。出汁は無添加こんぶだし。
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ハーブを料理に使うことも。
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この家の子どもたちも、防具を着てお手伝いする。
さらに、お家には電子レンジがないので、
その生活もさらに新鮮だった。
電子レンジはナチュラリストに嫌われることが多く、食べ物の細胞を壊すため、良くないのだとか。
電子レンジがなくても、十分不自由なく生活できることが知れた。
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ベイキングシートも使わない。
リユース可能なシリコンシート。
ラップなどのプラスチック製品は使わず、
瓶やステンレスの容器で保管する。
スパイスや手作りオイルが入った沢山の瓶が
キッチンの棚に並んでいるんだけで、可愛くて
心がわくわくした。
Rozzieはとっても料理上手で、彼女が作った辛味オイルもたまらなく美味しかった。
ハーブソルトや野菜スープのだしもすべて手作りしていて、
素材の味と旨みが活きていて、添加物のない食事の感動する美味しさを学んだ。
便利さだけを求めないナチュラルな暮らし
彼女から学んだことは、本当にたくさんあるけれど、その一つは ”不自由さは時に便利さに勝る”ということ。
電子レンジやラップ、ドレッシングなどの調味料がない生活は、生活に丁寧さと優しさをもたらせてくれることを知った。
バイオトイレや外シャワーで暮らす生活も、より地球とのつながりを感じることができて、
心がよりリラックスできることを知れた。
彼女の子育て
また彼女は学校の先生をしていて、
子育て方法も素敵だった。
子どもを1人の人間として尊重し、丁寧にケアをする子育てが私にはとても新鮮だった。
子ども泣くと、「それくらいで泣かないの」「大丈夫だから」となだめる親が多いけれど、
彼女は「それを本当に困っている自分の友達には言わないのと同じように、子どもも同じように扱うようにしている。」と言っていた。
子どもも1人の人間として話を聞き、一つ一つの出来事にきちんと寄り添う という彼女の子育て。とても素敵なマインドだなと思った。
実際にここで育つ子どもたちは、
森の中で動物たちと触れ合いながら、
自然にしっかりと足をつけたのびやかな暮らしを送っていて、
彼らの成長がとてもこんな他人の私でも楽しみにおもう。
こんなすてきな場所で育った人間は、どんな大人になっていくんだろう、と。
ある日、蛇が夕食時に現れた時は、
みんな喜んでいて、こどもたちは「さわりたい!」と言ってパパに抱っこして触っていた。
無毒のヘビはおとなしく、危険でないことを知った。
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さいごに
この家庭からは、本当に理想の暮らし方を見せてもらった。この体験をできたことで、
私の暮らし方への価値観がガラッと変わったし、
「お金で買えない経験」とはまさにこのことでした。
Rozzieがこのファームを買って生活を始めたのはおよそ10年前。25歳の頃。
その決断力もすごいけれど、若くして
「自然に優しい暮らしを学びたい」とパーマカルチャーを学び、実践する行動力は本当に誰もが真似できることではないと思った。
人生の先輩としていろんな話をして、とても学びになる滞在でした。
2週間の滞在の後、Rozzieがしばらく家族旅行で国を離れるため、彼女の紹介で次のホストへ移動することに。
そこが今いるホストのお家で、ここもまたナチュラルで学びの多いお家。
そのことについてもまた後日書きたいと思います。
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