医療雑記vol.9『多重夢』
昨日の昼、やることも無くて
絶望していた。
なので、一日中ベッドで寝ていた。
すると、「多重夢」という
恐ろしい夢を見てしまった。
多重夢については、
以下の引用文の通りである。
そう、わたしは、夢の中で夢を見ていた。
しかも昨日は、
夢の中で夢を見ていた回数を
数えてみると、ざっと10回以上あった。
具体的には、夢だという自覚があって、
病室のベッドから体を起こそうとするんだけど
何回試みても、起きられない。
なぜなら、起きようと試みること自体が夢で、
またその夢から覚めて、起きようと試みるも、
さらにまたそれが夢で...
という繰り返しだったからだ。
ずっと夢から抜け出せない。
はじめは、
幽体離脱してしまったのかと思って
とってつもなく怖かった。
実際に本当に起きられたときは、
これが夢でないかすごく心配になって、
手を2回くらい叩いてみた。
すると、手のひらがじんと熱くなる感触と、
パンと弾けた音がちゃんと聞こえたので、
やっと、「夢から抜け出せたんだ」
という実感を得ることができた。
起きた後のぐっしょりとした汗と、
倦怠感は言うまでもない。
わたしのように、
夢の中でなかなか起きられない
「多重夢」を見る人の意味を調べてみると、
以下の引用文が見つかった。
......そうだ、この記事の通り、
わたしは疲れているんだ。
だからこんな夢を見るんだ。
しばらく、休もう。頭を空っぽにして。
甘いものを食べに行ってみようか、
気分転換にもなるはずだ。
入院雑記、以上。
PS 意味もなく、たんぽぽを摘んだ。
その行為そのものが純文学っぽかった。
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