「私」:3 ー 一旦ストップ そして進む
むうです。
前回の投稿で、ある日私は限界を迎えました。
今回はその続きです。
「スタイリストアシスタント」という
1つのアイデンティティを失ってしまった
自分にとって、お店で働きオーナーさんの
「役に立つこと」は自分の唯一の希望でした。
でも、それも叶いませんでした。
そこに激しく絶望し、あの時の私は救いようのない状況でした。
鬱々とした毎日を過ごす日々。
抜け出せずとても嫌だった。そんなある日、
「職業訓練校」を勧められたのをきっかけに、
少しずつ変化していきます。
とにかく、<生きる練習>だと思って学校に通いました。
そしてこの経験は私にとって、とても重要なものとなりました。
通い始めた時、アパレル業界とは全く違う人達が沢山いたことに驚いた。
アシスタント時代、自己否定をバリバリしていたものの、ある面で自分を強く持っていないと生きていけなかった。
だから「自分」と「一般人」は
全然やっていることが違う。
私は凄いんだ、
普通の人はゆっくり生きてていいよな、
ケッ!
と勝手にレッテルを貼り、
どこか人を見下したような考えを持っていました。※本当超やな奴ですね。。
でも、学校に通うことで分かったのは、
私が見ていたのは「一部の人間、世界」であり、
実際にはいろんな人がいて、それぞれ自分の「ドラマ」を持っていること。
苦しかったのは、自分だけじゃなかった。
人の暖かさを知り、気が付けば皆さんから娘のように可愛がってもらうまでに。
嬉しいことに友達も出来ました。
そして働くことが怖かったのですが、
ついにアルバイトも始められるようになり、
少しずつ「日常」を取り戻していきました。
もう一つ外せないのが、キャリアカウンセラーや職員の方に恵まれたこと。
この学校ではカリキュラムの中に、就活に向けて「キャリアカウンセラー」による授業がありました。
過去の自分を振り返る棚卸しの他、
会社とはどういうものか、人に伝えることの難しさなど、学校では習わない「心」の学びがあったことが大きかったです。
また、当時の私はどうしても
「やりたいことをみつけたい」という想いが強く。
職員さんに喰らい付いて「マインドマップ」など自己探究の仕方を教わったりしました。
いろんなことに興味はありましたが、やっぱり「アシスタント」で学んだことを
形にしたいと考え、その線で転職活動をすることに。
そしてついに、<再就職>を果たします。
あんなにどん底にいた自分が、
再び「やりたいこと」を見つけて進むなんて
夢にも思いませんでした。
単純にホッとした。よし、また頑張ろう。
こうして新たな気持ちで、
次に進んでいくことになった。
つづく
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