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運命なんて信じてないけど

「彼氏さんと結婚とか考えてるの?」






会社のお昼休み
同期の唯一の女の子と2人抜け出しての女子会

社内で食べる時はだいたい男女各2人で恋バナで盛り上がる。この時は対照的な男子2人の恋愛観をひたすらに聞き出し、メタメタにするのが既に恒例化されていた。良い彼氏ズラと愛しすぎて重々系彼氏なんだもん。面白すぎるじゃないか。

その延長で女の子と2人でも恋バナをする。と言っても彼女に彼氏さんはいないので、基本私の話を聞かれるという形になるのだが


そこで飛んできたのが

「彼氏さんと結婚とか考えるの?」

というなんともパワーワードだった。



結婚、か…

そもそも私は彼氏なんていらないって人間なのだ。

結婚もそこまで考えたことはない。いや、元は結婚なんてしなくていいと思ってた。それこそ、彼氏なんていなくてもいいや〜って記事を書いたように、結婚なんてしなくてもいいや〜きっとそれでも私は幸せに生きていけるだろうなと思っていた。


でも、直感的に口は動き出す。

結婚自体はしたいと思ったことはないなー
「今の彼氏と結婚する!したい!」って思いも無いかな。でも、想い描く未来には絶対に彼がいるんだよね。いないなんてこと無い。
これから私は何をするか分からないし、どうなるか分からないけど、どこへ行くにも彼は着いてくるだろうし、私も彼に着いていくと思う。今なんとなく想い描くやりたいことのある道には、少なくとも絶対彼はいるよ。彼が地元に帰ると言うなら私は着いていく。私がふらふら〜と歩き回るもんなら、無理やりにでも着いてこようとする気がする。

だから、結婚とかは分からないけど彼とは一緒にいると思う。それ以外の道は無い、と思う。


「それって、元彼とかにも思ったことある?」
かなり突っ込まれてるなあと感じつつ、ちゃんと狙ったような質問に怖気づきそうながらに話す。

ない。(即答)そういえば無いね。笑
今までって確かに心のどこかで終わりがあると思ってたのかも。でも、こうやって未来に当たり前にいる時点で、別れるなんて選択肢見つからないよね。無くない?

「そんなの運命だね」

と彼女は言った。

うん。そうなのかもしれない。


思えば、他人と暮らすことが無理だと思っていたのに、何日も一緒に旅して、彼の家にも泊まって、4月は泊まり続けた。「他人と暮らすなんて無理!」と叫んでいた私はどこへ行ってしまったのだろう。本当に考え込んでしまうくらい、彼との生活は驚く程にすんなりと馴染んでいる。

想い描く未来はいつだって私1人しかいなかった。バリバリ働いて、旅して回る。そんなふわっとした夢みたいな憧れがあったのに、そこに彼という存在がいることが当たり前になったのはいつからだろう。

彼と出会って私の価値観は変わった。
彼の価値観に染まったわけじゃない。ただ、自分の中での優先順位が変わった。たくさんの生き方を知ることができた。そしてわんぱくな彼が何もしてもなんでもないように言ってくれる優しさや安心感から、少しづつ変化してきたような気がする。



運命なんて信じない

この世には白馬の王子様もいない

頑張ったから報われるような世の中でもない

努力したって結果が出ないと意味は無い

結果があっても約束されることもない

だから私は運命とかそんな不安定なものを信じない



でも、彼との出会いが運命であったらいいなと思う。
運命だったらハッピーエンドが約束されているよね。
そうなら私は彼との出会いが運命であると願いたい。

運命なんて信じないけど、運命であって欲しい。

私はそんなにロマンチストな人間では無いのよ。

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