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1日遅れのバレンタインに彼への愛を感じる
久しぶりにバレンタインに本命チョコを作る2月13日深夜。14日に渡すために急いでいる訳ではない。なんせしばらくチョコレートなるものを作っていなかったから、失敗用のチョコレートを作る。
去年は元彼と付き合っていた。
専攻を変えた院進のために勉強に苦しむ最中だった。元彼との遊ぶ予定さえなんだか億劫になっていた私は当たり前にバレンタインなんてする余裕なかった。いや、今考えてみれば既に心在らずだったのかもしれないなと思う。私はなんて酷い人なんだろう。でも一応、既製品のチョコレートを渡した気がする。
そこから1年、そもそも誰かと付き合う気すらなかったし、 こんな私が一日の猶予をもたせてチョコレートを作っているなんて考えられないことが起きている。
気合を入れて凝ったものを作る気力は、卒論終わりの私にはさすがに無くて、難しそうで美味しくできる生チョコに甘えて、一度作ってみた。冷蔵庫にしまった
バレンタインの0時頃、明日が楽しみになった。
☀︎*.。
少しだけ早く起きて向かった先は冷蔵庫。
型から出すまでドキドキだったが、切って、ココアパウダーをまぶすといい感じにできた。これは今日も作らなくても良さそうだった。
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一通り仕上げて、学校へ向かう。帰りにラッピングを買うことを忘れないように、何度も思い出していた。
バレンタイン当日はラッピングがほとんど無いことを、私は初めて知った。Seriaのバレンタインコーナーの棚はなんとすっからかんで何も無かった。ラッピングが無ければタッパーで渡すしかなく、その間抜けさにさすがに苦笑いしてしまいそうなところ、下の方に生チョコ用の小さな箱を見つけてほっとした。これでいい感じに包めそうだ。
自宅に帰ってすぐ、箱にチョコレートを詰める。
詰めてしまえば不揃いだけれどそれっぽくなった。不器用さ丸見えだけど美味しいから良しとして欲しい。久しぶりのこの見た目、チョコレートに恥ずかしいながらも嬉しくなっていた。
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さて、今日いよいよ渡す。久しぶりに手作りのチョコレートを作ったバレンタインは、本命で付き合っていてもこんなに緊張するのかと驚いている。こんなに彼のこと好きなんだなと実感させられているみたいだ。
喜んでくれるといいな。
そんな思いで今日も電車に揺られる。
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