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xxchiavexx
静寂の夜に
眠るのが怖い
眠れないのではなく怖いという感じ
これは幼い頃からの癖みたいなもの
夢は時折現実を押し付けてくる
仮のワタシから素のワタシに魂が移動する
何時ぶりのことだろう
久しぶりの感覚に戸惑っている
時計を見る
スマホを覗く
ただ無意味な時間を必死に潰す
12年前に自律神経をやられた時に患った
突発性難聴の耳鳴りの音だけが響く
冬なのに蝉が鳴いている
こいつも普段は気にもならない
ひとりが好き…たぶん
だけど眠る時はダメだった
「だった⁈」と思うくらいには
そんな感覚も忘れていたのにな
騒がしくていい
人の気配があればいい
楽屋のスピーカーから漏れ出す
くぐもったエレキギターの音色でもいい
青白い夜に吸い込まれていく
ベランダに出たくなる衝動に駆られるが
寒さにやられそうだからやめておこう
早く朝にならないかな
夜が白み始めるまで
ワタシ 保っていられるかな
眠い…眠いんだけどな
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