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【4】初めての料金設定、こう考えよう

【ひとり起業の流儀】ことはじめ編、第4回はお金の話。

第3回の続きなので、まだ読んでいなければ先に読んでくださいね。
前提をそろえないと話がずれてしまいますから。



■初めての有料クライアント、お勧めの料金設定

プロとしての本格的な活動の前に、経験を積むためのモニターセッション。
いったいいくらにしたらいいのか、悩みますよね。

もったいつけずに結論から言います。
私がお勧めするのは、ズバリ!

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5,000円
\\\


もしかしたら、「え?」と思ったかもしれません。
そんな金額つけられない…、と。

私自身、生まれて初めて自分のサービスに付けた金額は、ワンコイン、500円でした。500円からのスタートでした。

だからもちろん、最初は500円とか1000円でもいいんです。無理はしないでください。

でも、資格取得までの修行中であっても、1回5,000円という料金を最初の目標にすることをお勧めします。

なぜ、3,000円や4,000円ではなく5,000円なのかというと、これはもう長年の経験から体感する、「人が本気になり始める金額」なんです。
わかりやすく言うと、このあたりでお客様層がガラッと変わります。
興味本位や娯楽ではなく、真剣に考える人が増えてきます。


■本気のクライアントがスキルアップさせてくれる

「お客さまに育てていただいた」

前回、第3回の記事の中で書きました。

本気の人とセッションをしないと、スキルアップにはなりません。
本気で自分に向き合ってくれるクライアントさんがいるからこそ、コーチもスキルアップすることが出来ます。

無料では、人はあまり本気になりません。
500円や1000円でも、無料と大きくは変わりません。

もちろんすべての人がそうだとは言いません。本気で向き合ってくれる人もいるでしょう。
つまり、割合の問題。
分母が増えれば増えるほど、本気ではない人の数は増えます。

ある程度、経験を積んだ起業家さんなら、「そう!そう!」と首をブンブン振ると思うのですが(笑)

無料のセミナーやセッションというのは、簡単にドタキャンされます。



以前、無料のセッションを100人だったか50人だったか、Facebookで募集してやってみた、という方からお話を聞いたのですが。
(実力もあり、濃い発信を続けてきていた方でした。)

無料で募集したら、あっという間に枠が埋まって嬉しかった。
大変だけど勉強だと思って、ひとりひとりスケジュール調整をし、ていねいに対応していった。
なので、最後の人まで終了するのには、かなりの時間がかかった。
すると、順番が来たときには、もうすっかり忘れている人もいた。中には、頼んだ覚えはないと怒り出す人までいた。

いろいろと勉強になりましたと、苦笑いされていました。

「タダだから」「安いから」で申し込む人は多いです。
それが悪いわけではないです。だって人間だもの(笑)

で、自分はどうしたいか、です。



仕事にするということは、お客さまからお金をいただくということ。
「お金を払ってでも解決したい悩み」がある人が、お金を払ってくれるんです。あたりまえの話なんですけど(笑)

だからプロを目指すのならなるべく早く、興味本位や娯楽ではなく、「お金を払ってでも解決したい悩み」がある人をクライアントにすることをお勧めします。

「タダだから」「安いから」ではなく、「あなただから」で選ばれる人になることを目指しましょう。
でないと疲弊してしまい、長く続けていくことは出来ません。


そしてもう1つ、ズバリ言うわよ(笑)

■コンフォートゾーンから出る!

お金をいただくということ。
最初は自信が無いのもわかります。
上手くいかなくてへこむこともあるでしょう。

でもそんなとき、心の中でこうつぶやいたりはしないでしょうか?

「500円だからしょうがないよね」
「1000円だから許して…」

いや、しょうがないんです。だって人間だもの、です(笑)


キングコング西野さんはよく、「性弱説」ということを言っています。

善か悪かではなく、人間というのは弱いものである。
だから、人ではなく、「人の弱さを誘発してしまう仕組み」に罪がある。
「ヒューマンエラー」はなくて、ただ「システムエラー」があるだけだと。

詳しくはこちらをどうぞ↓↓↓


私もこの考え方に大賛成。
精神論や根性論でどうにかしようとするのは、ほんと、難易度高すぎ(笑)
そうならない仕組みを考えた方が、はるかに簡単に解決できます。

だから5,000円なんです。


駆け出しのコーチにとって、5,000円というのはドキドキする金額。
「5,000円だから許してね」とは思わないですよね?

そして、コーチであるあなたなら知ってますよね?
成長のためにはコンフォートゾーンから出る必要があることを。

自信が無いからまだ安い金額にしておこう、ではなく、その金額に見合うだけのセッションが出来る自分になることを目指す。

そのための練習ですよね?
そのためにモニターセッションをお願いしているんですよね?

本当の意味でクライアントさんの気持ちに応えるということは、安い金額でセッションすることでしょうか?
それとも、きちんとした料金を提示することでしょうか?

ぜひ、セルフコーチングしてみてくださいね。


■避けては通れない「お金」の話

プロとしての看板を掲げている人でも、料金設定のお悩みというのは本当に多いんです。

  • いくらにしていいかわからない

  • 料金を上げられない

  • つい安売りをしてしまう

  • お金をいただくことに罪悪感がある…

きちんと「お金」に向き合わず、こんなモヤモヤを抱えたまま起業してしまうと、たどりつくのが、

  • 忙しいわりに利益は少ない

つまり

  • 売れているように見えて、実は食っていけるほど稼げていない

好きなことで起業した個人事業主さんというのは、案外、こういう人が多いのが実情です。

お客さまからいただくお金というのは事業資金。
事業を続けていくため、次の投資にまわすためのお金です。
自分がぜいたくするためのものではありません。

だから稼げなければ、好きな仕事を続けていくことが出来ないんです。


日本という国は、お金の教育がありません。
「清貧」を良しとし、お金の話をすることをタブー視する空気もあります。

でもそれこそが、本当の豊かさから遠ざかる原因。
言わば、強力なサボタージュではないでしょうか?

サボタージュとはクライアントが自らの人生に何らかの変化を起こそうとした時に、できない理由をあげつらい、それを引き止めようとする心理的な働きを指します。

「コーチング・バイブル 第4版」より


避けては通れない「お金」の話。
自分癒し・自分探しの延長や趣味としてではなく、志あるプロとしてやっていくことを目指しているのなら、スタートする前からしっかりと向き合いましょう。

コーチングの素晴らしさ、コーチングの理念を伝えたいのなら、まずあなたがしっかりと稼げるコーチになることです。

逃げないでください。
応援しています!


だけど、「お金のことはニガテで...」と言いたくなってしまうのなら。
こちらの無料動画講座をどうぞ。



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