【5】コーチングのスキルアップのために重要なこと
【ひとり起業の流儀】ことはじめ編、第5回です。
前回はお金の話をしました。
無料では人は本気にならない。クライアントだけでなく、コーチもつい気が緩んでしまうと。
このことを、少し角度を変えて考えてみましょう。
コーチング的に言うと、視点の変化でしょうか。
抽象度を上げてパターンに気づく、ということでもあります。
■お客さんは教科書通りの反応はしない
駆け出しのコーチというのは、スキルアップのため、仲間と練習セッションをやりますよね。練習をたくさんすることも勧められると思います。
それも大事なことです。
でももう、薄々気づいていますよね?
お客さんは教科書通りの反応はしないのです(笑)
はっきり言います。
仲間うちのセッションというのは、手順の確認程度の練習にはなりますが、プロとしてのスキルアップにはなりません。
無料、ということも理由のひとつ。
そして何より、手の内を知っているもの同士のセッションというのは、あくまでも「練習」でしかない。「クライアント力」が高いんです。コーチングをすでに学んでいるんですから。
ふつうの人(という言い方も変ですが、わかりやすさのためにあえて使います)は、内省すること、自分で考えていくことに慣れていません。
自分に意識を向けることさえ、なかなか難しかったりもします。
「感じる」ことがわからない、頭で「考える」こととの違いがわからない人というのも、思考優位の現代ではかなり多いものです。
コーチングスクールで見た先生のデモセッションのように、わずか数分でクライアント自ら気づきを得ていく、なんてことは、そうそう起きることではありません。あれはクライアント力が高いからです。
もちろんコーチのスキルもありますが、クライアントの力も大きい。それもかなり。
■スキルアップには練習ではなく実践を!
大事なことなので何度でも言います。
「仕事にする」ということは、お客さまからお金をいただくこと。
「お金を払ってでも解決したい悩み」がある人しか、お金を払おうとは思いません。
こんなあたりまえのことを何度も繰り返すのは、こんなあたりまえのことをほとんどの人がわかっていないから。
自分で考える力がある人は、自力で問題を解決できます。
お金を払ってでも解決したいほどの必要性も緊急性も、感じてはいないのです。
だからこそ一刻も早く、有料のクライアントとのセッションをした方がいいんです。それなりの金額で。
練習は練習でしかありません。
実践を積まないと、プロとしてのスキルは磨かれません。
最初は知り合いに声をかけ、頭を下げてクライアントになってもらう、というお話をしました。
次のステップは、知り合いの知り合いからお申込みをいただくことです。
■本当の実践経験になるのは知り合いの知り合いから
友人・知人というのは、すでに信頼関係があります。
だからたとえ有料であっても、本当の意味での実践とは違います。
全く知らない人と信頼関係を築いていく。
それこそがコーチに求められるスキル。
友達の友達、知り合いの知り合いは、あなたにとって知らない人ですよね?
全く知らない人とのセッションをして、初めて一人前。
プロへの第一歩と言えます。
これもお金と同じ。
早くコンフォートゾーンから抜け出しましょう。
練習ではなく、実践。
実践経験をいかにたくさん積むか。
それ以外にプロとしてのスキルアップはありえません。
だからこそ、一番初めにこれをお伝えしたんです。
「コーチになる」と「コーチを仕事にする」は、全く別のスキル。
「コーチになる」ため、コーチとしてのスキルアップをするためにも、集客のスキルは欠かせません。ビジネスについて学ばなければ、本当の意味で「コーチになる」ことも出来ないのです。
「お金」の話はもちろん、「集客」や「起業」、「ビジネス」なんて言葉を毛嫌いするコーチは多いようです。
かくいう私も、起業したてのほやほやのころ、自分のブログに「集客コンサル」とか「起業なんちゃら」とかの肩書の人から、いいねやフォローが付くと、「あ、金儲けね(-"-)削除!削除!」とかしてましたから(汗)
ほんっと、アホです。アホ。
なんちゃって起業、大人のお店屋さんごっこでした。
ぽつりぽつりながらも、お申込みをいただけるようになり…
クライアントさんが自分の人生に立ち向かい、自分の人生を取り戻していく姿に触れ…
やっと目が覚めました。
もっとセッションしたい。
もっと深くかかわりたい。
もっとずっと、一生この仕事を続けていきたい。
真剣に「仕事」がしたい!
それから本気で「集客」に取り組むようになりました。
ビジネスの学びにも、時間とお金を投資するようになりました。
「お客さまに育てていただいた」
これまた何度も繰り返すのは、これが紛れもない実感だからです。
自分自身への投資と、自分のビジネスへの投資をすることは、その恩返し。
こうやって豊かさの循環が生まれていく。
それが起業の面白さです。
起業の喜びです。
早くそれに気づいて欲しいな。
そう願って、今日もこのnoteを書いています。
次はこちら。
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