【3】初めての有料クライアントの見つけ方

ひとり起業の流儀、おおのぎむつこです。

ひとり起業の流儀・ことはじめ編。
第３回は、いよいよ、初めての有料クライアント獲得の方法。
一緒にコーアクティブコーチングを学んだ仲間たちに伝えたこと、書いていきますね。

その詳しいいきさつはこちらをどうぞ。

■この話の前提

まず最初に、この回でお伝えする内容の前提です。
最初の認識がずれていると、おかしなことになってしまいますから。

前提
・資格取得のために練習相手が必要
・とにかくすぐに有料のクライアントを５名、見つけなければならない
・金額はいくらでもいい

つまり、起業して稼ぐための集客方法、ではありません。
その手前、資格取得のため、プロとしてのスキルを磨くために、有料の練習相手、モニターセッションの相手になってもらう人を探すことが目的です。

でも、お金をいただくということの、基本の基本の考え方・あり方は同じです。
「やり方」はいろいろあるけれど、考え方、そして何よりも「あり方」というのは変わりません。

考え方・あり方を学び身につければ、どんな「やり方」も自然に使いこなせるようになります。

なので、これから起業の人だけでなく、すでに起業している人も、ぜひ読んでいただけたらと思います。

■SNSで募集している場合じゃない！

たとえば、もしあなたが有名コンサルティング会社にお勤めで、その業界での有名人であれば、「コーチングを始めます」とSNSに投稿すれば、あっという間にモニターは集まるでしょう。
すでにあなたというブランドが認知されている、かつ、おそらく周囲の「コーチング」の認知度も高いからです。

でも、今このnoteを読んでくれているあなたは、きっとこの条件にはあてはまらないのではないでしょうか？
そんな人はごくごくわずかしかいないし、ましてやそんな人が、このnoteを読むとは思えませんから(^^;

つまり…

SNSでモニター募集。
ついこう考えてしまいがちですが、それは難易度が高すぎるんです。

自分自身のことを知られていない、周囲のコーチングに対する認知も低い。そういう状況で、今すぐ複数の申し込みを得ることは非常にむずかしい。

なぜならば、Facebook、Twitter、インスタなどなど、SNSで「コーチング」で検索してみてください。
「モニター募集中」「体験セッションはお気軽にDMを」
こんなメッセージが山ほどヒットします。

つまり、すでにプロとして看板を掲げている人たちがわんさかいて、がんばって集客活動をしている。だけど食っていけている人はほんのひとにぎり…

そんなところに素人が参入しても、討ち死にするだけです。難易度高すぎます。事実がそれを証明しています。

そして、SNS集客が流行りですが、SNSだけで集客・セールするというのは、実はあまりいい方法とはいえません。また別の機会にお話ししようと思いますが、SNSだけに頼るビジネスは逆に難易度が高く、安定性や再現性もないのです。

さて。
SNSで募集というのは気が早い。

じゃあ、どうしたらいい？

■1対1のドブ板営業

友人・知人、ひとりひとりに個別にお願いする。
まずはここからです。
それが一番早いし、一番確実です。

そのための具体的な方法を２つ、お伝えします。

【１】「力を貸してくれ」と頼む

あなたの一番親しい友達、信頼できる友人に、いきさつを説明し、頭を下げてお願いしましょう。

「夢を叶えるために力を貸してくれ」と。

「何を青春しているんだ？！」と思うかもしれませんが（笑）

すでにあなたのことを知っている、信頼関係がある人に想いを伝えられないのでは、見ず知らずの他人から申し込みをもらうことは出来ません。

プロになるための第一歩、

・応援される人になる

これも重要なポイントです。

【２】悩み相談に乗る

友人・知人、職場の同僚・後輩。
身近な親しい人たちが、今、何に困っているか、何に悩んでいるか、考えてみましょう。

「もしかしたら、こんなことで悩んでいるんじゃない？」と聞いてみる。
「そうなの！そうなの！」と、相手が話をしてくれたら、
「今、コーチングを勉強しているんだけれど、それで役に立てるかもしれない。少しやってみていい？」と、相手の許可をいただく。

これでもう、体験セッションになりますよね？

それで相手が喜んでくれたら、「継続してやってみない？」とお誘いする。

思い出してください。
これ、もう１回、読んでください！

身近な人の困りごとの解決。
そのための手段がコーチングです。

手段と目的を取り違えてはいけません。
間違っても、「コーチング」を売ろうとしないでください（笑）

そしてこれは、体験セッションから継続契約へお誘いする練習になります。
これが出来ないと、プロとしてやっていけません。

もちろん、集客のノウハウはたくさんあります。
お客さまの方から、「それ欲しい！」になる仕組みを作っていくことは、安定したビジネスを続けていくためには必須です。

でもその仕組みを作るためには、時間が必要。
１か月や２か月で完成するようなものではありません。

それにその土台として、自信を持って自分のサービスをお勧めする、そのマインドセットが整っていなければ、どんなノウハウも意味をなしません。

だから最初はここから、１対１のドブ板営業から（笑）
身近な人、ひとりひとりに個別にアプローチする。

くどいようですが、それが一番早くて、一番確実な方法です。

■プロとして歩むために決して忘れてはいけないこと

最後にひとつ、決して忘れてはいけない、大事なことがあります。

それは、「頭を下げてお願いする」という気持ち。

自分の練習のため、自分のスキルアップのため、自分の夢を叶えるために、相手の貴重な時間を「いただく」のだということ。
それを忘れてはいけません。

へりくだれとか、下手に出ろとか、そういうお話しではありません。

どんな仕事も、最初は素人からのスタート。最初から上手くできる人なんかいません。
未熟で至らないことだらけ。「自分は結構いけてる」なんて、勘違いしてしまうほどの未熟さなんです（笑）

起業初期の経験値が低い時期というのは、お客さまに練習させていただいているんです。
感謝と尊敬の念を忘れずにいましょう。

間違っても、「あなたの人生を変えてあげる！」とか、思わないでくださいね(^^;

これは、プロになっても決して忘れてはいけない仕事の流儀です。

お客さまに育てていただいた。

しみじみそう思います。

駆け出しのころの未熟な私に、人生の貴重な時間と貴重なお金を投資してくれた。
今振り返ると、「あちゃー！(;'∀')」と言いたくなることも、たくさんたくさんあります…

あのころのお客さまに出来る恩返しは、いま目の前に来てくださるお客さまに、あの時以上の価値を提供すること。自分自身が成長することです。

だから、起業は生き方。

自分はどう生きるのか。
それを常に問われ続けます。

だからおもしろい！
だから楽しい！
だからやりがいがある。

だからずっと長く続けていきたい。

そう思いませんか？

さて。
初めての有料クライアント獲得のノウハウ。
「有料」のところ、今回はまったく触れませんでした。
なぜかというと、お金のことは苦手な人が多すぎて、伝えなければいけないことが多すぎるから（笑）

なので次回は、料金設定について、詳しくお話しします。

　　　

次はこちら。