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【日本全国写真紀行】 24 千葉県銚子市外川町外川

取材で訪れた、日本全国津々浦々の心にしみる風景を紹介します。ページの都合上、書籍では使用できなかった写真も掲載。日本の原風景に出会う旅をお楽しみいただけます。


千葉県銚子市外川町外川

紀州の漁民が拓いた、一大漁港の夢のあと

銚子の漁業は、関西、特に紀州の漁師たちによって発展した、ということをご存知だろうか。
 紀州和歌山は都に近く、造船や航海術、漁法が発達していたが、土地の九割が山地で農業が発達しなかったこと、また近世に入って漁獲物の需要が増大したことなどから、漁民たちは豊かな漁場を求めて、東は東北へ、西は五島列島まで遠征する「旅漁」を行なっていた。「旅漁」とは、船に漁具のほか生活用具一式をのせて一隻に16名ほどの漁師が乗り込み、各地の浜を借り受けて長期間、網漁をする、いわゆる「出稼ぎ漁」である。だが、房総沖は毎年イワシが大量に獲れたので、1600年頃から銚子に定住する紀州漁民が増えていった。
 その一人、崎山治郎右衛門が、万治元(1658)年、ここ外川に漁港を開き、海からなだらかに坂を登る傾斜地に碁盤の目状の町並みをつくった。そして紀州から多くの漁民や商人を呼び寄せ、外川を大いに発展させた。

※『ふるさと再発見の旅 関東』産業編集センター/編より一部抜粋


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