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「全国最中図鑑」36 飴もなか(新潟県長岡市)

大正元年創業の老舗・長命堂飴舗の初代桂吉が、2年の歳月をかけて失敗を繰り返しながら開発した「飴もなか」が、この店の原点だという。
あっさりした水飴と香ばしい最中皮のコンビネーションが意外にピッタリで、口に入れるとトロッと溶ける独特の食感が何とも言えず美味しい。半分に割ると、透明な水飴が糸をひいて伸びる。中身は水飴のみという潔さで、味も素朴、熱い日本茶にとても合う。そのままでも充分美味しいが、冷やして食べると、皮がパリパリになり、中の水飴が程よく固まって歯切れが良く、また違った食感が楽しめる。
昔から変わらぬ製法で、サクサクに焼き上げた香ばしい最中皮の中に温めた水飴を丁寧に流し込み、一昼夜かけて乾燥、一つひとつ職人の手で丁寧に仕上げている。

長命堂飴舗
長岡市市殿町2-1-2


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日本を代表する和菓子の一つである「最中」。香ばしいパリパリの皮とともに餡を頬張れば、口の中にふわっと広がる品のよい甘さ。なんとも幸せな気分になるお菓子です。編集スタッフが取材の途中で出会った最中のなかで、ユニークで忘れることのできないご当地最中を紹介していきます。


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